佐野徹夜のレビュー一覧
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ネタバレ誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。
誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身の出生の謎に迫っていく。
現実的ではないような展開もあるけれど、DNAに残された記録とか未来のサスペンスドラマのようだとも思った。
生きていてもつまらない。そんな風に思うこともあるけど、誰かが死んでしまった時にもっと○○しておけばよかった、と思いたくない。1日を大切に生きていきたいなと最後には -
Posted by ブクログ
ネタバレ私にとっては難読な本だった。
隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。
随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。
遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物たちに繋がっていくとか、触れたことの無い設定に、先が気になって後半は一気に読み進められました。
しかし、「?」と思う箇所が多くて、読後、なんも言えないモヤモヤ感が残った。思わず、作者によるネタバレnoteを見てしまうぐらいに、伏線の部分が気になる作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青木直人
金属バットで頭を殴られた後から、人の頭の上にその人の価値を表す数字が見えるようになった。53。身だしなみを整えると54になる。十五歳。
成瀬のことが好き。
曽山文隆
筋肉質で引き締まった顔つき。78。
成瀬の元カレ
成瀬心愛
直人のクラスメイト。74。多分、学年で一番かわいい。たまに視聴覚室で直人と少女漫画の話をする。
春日唯
直人のクラスメイト。42。バカの春日。ダサくて、微妙に空気も読めない。曽山のことが好き。
心愛の姉
直人の家の近所のコンビニでバイトしている。68。
宮内コウ
直人の姉の元恋人。フリーター。二十六歳。36。
瑞樹
直人の姉。
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アナザーストーリーと言うか、後日譚と言うか、取り敢えず本編である“君は月夜に光り輝く”を読んだ後直ぐに手を付けた。
ここでの感想を見る限り、意見は別れる。問答無用で香山の後日譚“ユーリと声”。
しかしながらこの一冊においては、この香山の話以外に目につくものはありませんでした。
おっちゃん的には、まみずと卓也の前後談は別に刺さるものは無かった。むしろ、本編にて仄暗くとも良い感じに締めくくれているのだから、これ以上触れることは…と思いましたね。
しかし、風来坊の様な人物“香山”、この人物にスポットライトを当てたお話、この事自体は“アリ”と思いました。まず、この段階で意見が別れるでしょう。おお