片山杜秀のレビュー一覧

  • 歴史という教養

    Posted by ブクログ

    歴史に学ぶ、とはいうものの
    自分に都合良く歴史を扱いがち、
    その類型が保守主義だったり、ロマン主義だったり、
    という分析はなるほどと思った。

    英雄中心史観ではなく、
    スパンと主語、視点に自覚的に歴史を見る
    大切さを感じた。

    0
    2019年06月23日
  • 歴史という教養

    Posted by ブクログ

    歴史を知っても先が見通せるわけではないが、歴史の中から現在の状況の類似例を探し、できる範囲で対処することはできる。

    0
    2019年05月15日
  • ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

    Posted by ブクログ

    西洋音楽史がそれぞれの時代背景と共に俯瞰できる。興味深く読めたが、タイトルからして、ベートーヴェンについて深掘りした本だと期待していたのに、そうではなかったのが残念。最近、タイトルがキャッチーで内容を表していない本が多くて困る。

    0
    2019年03月16日
  • ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

    Posted by ブクログ

    音楽の変遷が社会情勢に大きく影響していることがよくわかった。こんな社会だったからこんな曲が生まれたのだと知ればクラシック音楽がより奥深く楽しめる気がした。

    0
    2019年03月09日
  • 現代語訳 近代日本を形作った22の言葉 五箇条の御誓文から日本国憲法まで

    Posted by ブクログ

    日本の近現代史に少しだけ興味を持った時期に、「ことば」から歴史を見るというのは果たしてどんな取り組みなんだろう?と気になり手に取りました。

    おそらく多様な解釈が存在している分野であり、ナビゲートするお二人の思想や、お考えも強く反映されている箇所も多いと思いますが、そこは冷静に見つつ…。
    とはいえは、素人としては「史料はそういう風に読み解けばいいのか」と勉強にはなったと思います。

    また、一つ一つの文書を細かく研究したものは沢山あると思いますが、日本国憲法へ繋がる一本の道を意識しながら複数の文章を一気に解釈するものは少ないのではないか?と思うと取り組みは面白い。

    読んでいて特に感じたこと。

    0
    2019年02月24日
  • 歴史という教養

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    序章  「歴史」が足りない人は野蛮である
    第1章  「温故知新主義」のすすめ
    第2章  「歴史好き」にご用心
    第3章  歴史が、ない
    第4章  ニヒリズムがやってくる
    第5章  歴史と付き合うための六つのヒント
    第6章  これだけ知っておきたい、五つの「史観」パターン
    終章   教養としての「温故知新」

    <内容>
    著者の言う「温故知新」は、過去にあったいろいろなことを学び(ただ先生から学ぶだけでなく、自らの意思で)、過去とは重ならない新しい出来事を新しい発想で対処しようとする、こと。
    それ以外の批判が第2章以降続きます。ある程度納得。

    0
    2019年02月20日
  • 平成精神史 天皇・災害・ナショナリズム

    Posted by ブクログ

    平成を日本が後退した暗い時代としてとらえ、今後についても、昭和初期と重ねて悲観的な見方をしている。
    AIが支配する資本主義社会では、人間の役割がなくなるとしているが、供給側の側面のみ強調しすぎていないか。需要側、すなわち、モノやコトの消費は人間しかできない。AIによる生産性向上の分け前を人間に再分配しないと、資本主義社会は成り立たないとも考えられるのでは。

    0
    2018年12月27日
  • ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

    Posted by ブクログ

    表題とはことなり内容は西洋音楽史をグレゴリオ聖歌あたりからラヴェルまで概観したもの。新書というボリュームの限られた本で長い音楽史を書いているので、非常に著者の独断的見解が強い。
    ベートーヴェンやワーグナーについては、それなりに記述が大がそれでも薄い感じがする。
    西洋音楽は19世紀に頂点を迎えここにクラシック音楽の聞くべき多くがあるという解説になっている。(著者は、本来は20世紀音楽を説きたいらしいが)19世紀にできた音楽を聴き理解することは大いに充実したこと思うのでそういう観点で読むならいいのかも。

    0
    2018年12月23日
  • 未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

    Posted by ブクログ

    誰も本気で勝てるとは思っていなかった戦争へ、なぜ引きずり込まれていったのか?
    そこが知りたかったが、前提となった諸要素の解説に留まり、知りたいことが、もう一つ明確になっていなかった。戦争の直接の要因については書かれているものは他に多いため、違う切り口でのアプローチをされたのであろうと推測する。
    私は第二次世界大戦について書かれたものについては、ほとんど読んだことがなく、また知識もないため、今後知識を得ていくことにより、後日この本を再評価したい。

    0
    2018年11月04日
  • 未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

    Posted by ブクログ

    国の死に方もそうだったが、歴史への視点がなかなか新鮮な著者。日本史の中での第一次世界大戦をスポットにあて、第二次世界大戦への敗北へ繋がる日本陸軍に流れた考えをつぶさに見ていく。ほかの作品も気になるところ、作品というか論文。決して気軽に読めるというわけではないけど苦笑

    0
    2017年02月07日
  • 未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

    Posted by ブクログ

    ファシズムと題していながら、なぜ陸軍が第一次大戦の戦果から学ばずに玉砕戦術に陥ったかのみを掘り下げた本。
    この部分だけなら精密な分析ですが、内容そのものが未完です。

    0
    2014年08月26日
  • 未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

    Posted by ブクログ

    「持たざる国」であることに自覚的であった陸軍の上層部が作り上げた建前(乏しい物量により苦しい戦いを強いられるが、それは強い精神で凌駕できる)で戦争を遂行したのだから、かれらの罪は重い。現代社会でも「それを言っちゃお終いよ」というような場面が多々あり、みんな分かっていても口には出さず、ずるずると流されて行き、気づいたときには手遅れ状態になっているのでは。

    0
    2013年09月09日
  • 未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

    Posted by ブクログ

    陸軍軍人の認識がかくも醒めたものであったとすれば、何故戦争に突入したのか、という疑問は、変わらずついて回る。

    0
    2013年06月28日
  • 国の死に方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3.11のあと被害規模が明らかになるにつれ、また、被災地とは離れた首都圏や西日本にまで影響が出てくるにつれ、"日本が非常事態に陥った"、"いよいよ滅びの一途を辿るのか、"と不安に感じた人は少なくないと思う。
    非常事態、国の滅亡――「現在から想起される過去について書くことで、現在を思う糧が得られるようにやってみたい」(p.217)
    ・・という考えの元、行われた連載をまとめた一冊。
    中世~近世~近代の日本、加えてナチスドイツ・ソ連の政治史をかいつまみながら、国家の衰亡をプロセスを辿る。

    面白かったです。
    特に6~8章の保険と関東大震災・戦災について書かれた

    0
    2013年04月29日
  • 国の死に方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    連載記事を集めたものなので、章ごとに内容の統一感はないが、昨年の衆院選前に掲載されたという「舌先三寸と気分の衆愚選挙、普通選挙で国滅ぶ」の章は興味深かった。
    曰く、
    有権者の判断能力が劣悪ならば、候補者のとる戦略は、まずは小口買収、次にどうせ実行できるはずもないその場しのぎの公約の連発。
    判断能力のない有権者ほど、この世で危険なものはない。

    うーん、昨今の選挙結果を見ていると、著者の意見に肯かざるを得ないのがつらい。

    0
    2013年04月06日
  • 国の死に方

    Posted by ブクログ

    歴史を知ることで、色んなことが腑に落ちた。

    韓国でお米を食べても日本と同じ味がするのは1920年からの「朝鮮産米増殖十五か年計画」のお陰かと思う。
    しかし、裏ではたくさんの血が流されており、現代において最低限ご飯が美味しく食べられていることはとっても幸せなことだ。

    冒頭から『ゴジラ』と東日本大震災〜原発問題を絡めて論じているのにもなるほどと思わされたし、
    そんな前から予告されていたのに、この国では何も学んでいなかったのか……とがっくりきた。

    また繰り返すか、今度こそ挽回するのか。
    自分を含めた日本の人たちのこれからを見守っていきたいと思う。

    バックミュージックは伊福部昭の曲で。
    科学研

    0
    2013年02月18日