未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命―

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作品内容

天皇陛下万歳! 大正から昭和の敗戦へ――時代が下れば下るほど、近代化が進展すればするほど、日本人はなぜ神がかっていったのか? 皇道派vs.統制派、世界最終戦論、総力戦体制、そして一億玉砕……。第一次世界大戦に衝撃を受けた軍人たちの戦争哲学を読み解き、近代日本のアイロニカルな運命を一気に描き出す。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮選書
ページ数
346ページ
電子版発売日
2012年11月22日
コンテンツ形式
XMDF
サイズ(目安)
2MB

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    Posted by ブクログ 2019年01月01日

    勝てるはずのない戦争に突入したのは、日本軍の過剰な精神主義が原因、との通念に違う角度から光を当てる本。

    ヨーロッパが焦土と化した第1次世界大戦。日本は日露戦争の教訓を生かし、兵士を無駄死にさせない最先端の砲撃戦を実践していた。本来は物量戦が望ましい。それはわかっている。しかし「持たざる国」日本では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月13日

     太平洋戦争における日本軍の「バンザイ突撃」や「玉砕」に見られる非合理的な精神論主義は一体どこから来たのか。

     それを知りたければ本書を読みなさいということであるが、レビューに当たりざっくりと、本当にざっくりと要約すれば以下の通りになる。

    ・戦争の本質をよくわからないまま日露戦争をがむしゃらに戦...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月09日

    なんでタイトルが「未完のファシズム」なのかと思ってたけど読んで納得した。
    日本人、まとまりない。w
    太平洋戦争については言わずもがなドラマやアニメ、漫画や小説にもなってるので
    はぁ~当時のお偉いさんはなんて全員バカだったんだ!と
    思ってたけど
    考えていたのね、それぞれだけど。
    ただ全くまとまらないと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月22日

    「持たざる国」が「持てる国」に勝てないことは簡単な理屈。それは皇道派も統制派も皆分かっていたこと。満州事変のA級戦犯=石原莞爾ですら「持てる国」になるまで日本は戦争をしてはならないと考えていた。しかし思想的軍人は排斥され、いつしか「持たざる国」でも「持てる国」を怖気づかせることで勝ち目が出るという無...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月19日

    総力戦が、物量の差で決することは
    有能な軍人たちは自覚していた。
    そのうえで、「持たざる国」はどのように処すべきか、
    を考えた3人の軍人の、3つの論。
    明治憲法下ではファシズムさえも運用不可能という矛盾も。

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    Posted by ブクログ 2014年06月01日

    戦術思想史を日露戦争から第二次世界大戦に至るまでの変遷を概観した快著。
    ・青島の火力に頼む近代戦
    ・ドイツフランスに輸出された日露戦争の勇猛果敢な突撃戦術
    ・ネタがベタになった短期決戦・包囲殲滅ドクトリン

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    Posted by ブクログ 2013年11月18日

    [玉砕、その合理的結論]日露戦争の勝利から転がり落ちるようにして第二次世界大戦に臨み、終いには「バンザイ突撃」に象徴される精神主義の称揚とその崩壊で滅亡の淵に立たされるまでに至った日本。著者はその精神主義が一定程度は合理的に導きだされたものだったとして、第一次世界大戦時の重要性を指摘します。果たして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月17日

    日清・日露戦争を経た日本にとって、第一次世界大戦の衝撃波が、どのような影響を及ぼし、その後の歴史にどう関わってきたかを、膨大な資料を基に丁寧に解説した研究書。

    第一次世界大戦により空白化したアジアマーケットに日本が積極的に進出したことによる空前絶後の好景気が起こる。

    1913年当時の日本の経済は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月08日

    とても平易な語り口で、中高生でも読めそうだが、間違いなく大人向けの本。目からうろこが落ちると思う。戦前の軍人は単細胞でまっしぐらに無謀な戦争に猛進したのかと思ったら、結構複眼的で裏でしっかり算盤を弾いてたのがわかって面白い。「持たざる国」であるという冷静な自覚が、狂気の「玉砕」思想へと至る道はそれほ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月02日

    第一次世界大戦を基点として、日本の軍人が歩んだ戦争哲学を読み解き、皇道派vs.統制派の争い、世界最終戦論、総力戦体制、そして一億玉砕まで、日本人の神がかりともいえる変化を浮き彫りにしている。軍人の心理変化が分析されていて興味深い1冊でした。

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