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Posted by ブクログ 2023年04月17日
ゾクゾクするような論理展開。持たざる国である日本を軸に第二次世界大戦に突入し、玉砕覚悟の総力戦に至る思想に迫る。
「明るくなったろう」お札を燃やして灯りを点す。有名な教科書の挿絵、第一次世界大戦の特需に沸いた成金が出発点だ。日露戦争による巨大な外国債務により日本経済は青息吐息。企業の倒産が相次いで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月12日
玉砕する軍隊こそが、「持たざる国」の必勝兵器だったのです。
世界大戦時の歴史に無知すぎるので勉強。
第二次世界大戦の日本といえば、物資がない国なのに、長期戦争する、過剰な精神論、命と補給の軽視、アジアを広範囲に侵略、戦争のゴール設定がない、ファシズムといいつつ誰が束ねていたのかよく分からない…と、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月20日
数年前から全体主義について、ボチボチ読んでいるところ。きっかけは、トランプ大統領の就任とか、移民問題とか、ヨーロッパでのポピュリズム的な動きとか。
まずは、全体主義が一番徹底していたと思われるナティスドイツを学んで、その後、共産主義国を経由して、日本にたどり着く予定だったのだが、ナティズムを読むな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月20日
石原莞爾 「持たざる国日本の世界戦略」満州国を育て世界最終戦争に備える
満州でソ連経済をモデルに高度成長を実現 日本の資源・産業基地
明治政府の制度設計の誤り
元老による属人的な国家運営 組織ではなく個人に依存
兼務体制 伊藤博文 東條英機
シェリーフェン戦略(独参謀総長) 短期決戦主義→早期...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月01日
勝てるはずのない戦争に突入したのは、日本軍の過剰な精神主義が原因、との通念に違う角度から光を当てる本。
ヨーロッパが焦土と化した第1次世界大戦。日本は日露戦争の教訓を生かし、兵士を無駄死にさせない最先端の砲撃戦を実践していた。本来は物量戦が望ましい。それはわかっている。しかし「持たざる国」日本では...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月13日
太平洋戦争における日本軍の「バンザイ突撃」や「玉砕」に見られる非合理的な精神論主義は一体どこから来たのか。
それを知りたければ本書を読みなさいということであるが、レビューに当たりざっくりと、本当にざっくりと要約すれば以下の通りになる。
・戦争の本質をよくわからないまま日露戦争をがむしゃらに戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月09日
なんでタイトルが「未完のファシズム」なのかと思ってたけど読んで納得した。
日本人、まとまりない。w
太平洋戦争については言わずもがなドラマやアニメ、漫画や小説にもなってるので
はぁ~当時のお偉いさんはなんて全員バカだったんだ!と
思ってたけど
考えていたのね、それぞれだけど。
ただ全くまとまらないと...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月22日
「持たざる国」が「持てる国」に勝てないことは簡単な理屈。それは皇道派も統制派も皆分かっていたこと。満州事変のA級戦犯=石原莞爾ですら「持てる国」になるまで日本は戦争をしてはならないと考えていた。しかし思想的軍人は排斥され、いつしか「持たざる国」でも「持てる国」を怖気づかせることで勝ち目が出るという無...続きを読む
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