• 「差別はいけない」とみんないうけれど。
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    難解な内容だが、幅が広く面白い

    「差別はなぜ起こるのか」について、ポリティカルコレクトネスとシティズンシップ、自由主義と民主主義の概念をそれぞれ対比させながら説明を試みた本。

    学校ではみんななんとなく「自由民主主義」と習うけれど、本当は自由主義と民主主義は対立する概念であること、そして自由主義と民主主義との共存は崩壊しつつあること。
    この視点が面白かった。

    内容が難しめなのですべてに共感することは難しいが、マルクス主義、経済、道徳、心理学、生物学、日韓関係から障害者まで非常に幅広い視点から差別にアプローチしているので、誰でもどこかしらに共感できる部分があるのではないか。

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    2019年11月17日
  • 歴史という教養
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    歴史の本ではなく教養の本

    本書は様々な歴史の見方について長所や短所、関係性が類型別に分かりやすくまとめられている。

    しかし、著者の主張の中心は「教養としての」歴史はどんなものなのかにある。
    教養とは「自由な視野を持って世の中をこぎわたっていく」ための力のこと。
    現代社会の様々な課題に対応し生き抜いていくために、歴史を学ぶことがどんな役割を果たすのか。

    学生でも読みやすく分かりやすい内容でした。

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    2019年11月17日