黒星紅白のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「落ち着いてください。——それは、ボクが持っていても仕方のない手紙です。ボクが欲しかったのは鞄だけで、その鞄も、似たような大きさ大きさの丈夫な鞄があれば、済むことです」
「ではっ!」
「それに、そんな大それた金額をもらうつもりもありません。もちろん、路銀になる金銭はとてもありがたいのですが……。それより」
「そうそう、もっと重要なことが欲しいよね」
キノとエルメスの声を聞いて、
「それは……?」
ケイトが問いかける。キノは答える。
「"謎の答え"です。正直、ボクは混乱しています。もしあなたが、全ての謎の答えを持っているのなら、どうか、それをください」”[P.165_恋文の -
Posted by ブクログ
“「はい!時計は持っています!とても正確な時計ですけど、でも、私はセロンの時間が知りたいです」
「……?」
セロンは首を傾げながらも、今の、自分の左腕にある時刻を、秒単位で答えた。正確な時計といえども、機械式である以上、一日に数十秒の誤差は出る。
「はい!今合わせるのです!」
メグは竜頭をねじって引き出す。そして、秒針まで、セロンの時間に合わせた。
「できた!」
嬉しそうに左手首を向けるメグに、セロンは、勉強中のベゼル語で言う。
「私の時間が、正しいか、決まっていません。それは、いいのですか?」
メグは、すぐさま同じ言語で答えた。
「気にしない!一緒の時間がいいの!」”[P.103]
すごく -
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Posted by ブクログ
作者さんはキノの旅を書いた人なんですが、私はキノの旅を読んだことがなくて、でもどんな話を書く人なのか興味があったので、読みました。
主人公は、王立の学校に通う青年・ヴィルヘルム。
ヴィルは一度言われたことは忘れないという特技があって、本来ならば飛び級だって可能なのだけれど、奨学生のため、飛び級も落第も許されない状況なので、ごく普通に学生生活を送っている。
ヴィルの暮らす国をロクシエと言い、川を挟んで反対側にもう一つの国・スー・イー・ベルがあって、彼の住む国はその国と長い間争いあっていた。
それも、どちらがこの世界の起源だとかそういうことで。
そしてそんな彼には幼なじみがいて、彼女の