あらすじ
巨大な大陸が一つだけある世界――その大陸は二つの連邦に分けられていて長い間、戦争を繰り返していた。その東側の連邦にクラス、学生ヴィルと軍人アリソンは、そこでホラ吹きで有名な老人と出会う。その老人は二人に“宝”の話をする。『戦争を終わらせることができる、それだけの価値がある宝』――。しかし、二人の目前でその老人は誘拐されてしまう。そして……。
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戦闘機オタクにとってはウハウハものかと思われます。この時期の時雨沢恵一さんが1番好きです。
戦争を終戦させる物語ですが、ほとんど血は流れません。
初めて紙の本として手にしてから随分経ちました。
二回目の引っ越しで部屋に入らないからと参考書を残して紙の本を手放して以来、久しぶりに見かけて読みたくなりました。
キノの旅から知った作者さんつながりで手に取り、義務教育真っ只中だった私にいろんな考え方を教えてくれたうちの一シリーズです。
何故か三次元のドラマだといたたまれない気持ちになって見続けられない私としては、ヒューマンドラマが見られる貴重な作品でした。
問題集よりも読み返した作品なので、後続の作品共々大体のストーリーは未だに覚えていますが、改めて読むと抱く感想が違い、時の流れと自分の変化を感じます。
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少年と少女が冒険し、世界が広くなり世界をひっくり返す物語。実に僕好みの物語。
暴走気味の飛行少女と、彼女の全てを受け入れて守ろうとする少年。過去に囚われ過去から解き放たれる大人。架空の国の歴史にまつわるお話。
硬軟のバランスが絶妙で心地好い読後感でした。
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アリソンシリーズ、大好きでした!!
無茶するアリソン、それをサポートしてくれるウィル。キノも哲学的で好きでしたが、アリソンシリーズはキャラがみんなとにかく可愛くて、いい子たちで、大好きでした。かっこいい女子、大好きなのです。
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久々に読み返してみる!
アリソンかっこいいなー^^
ラブストーリー的にはリリトレのが好きなんだけど、こっちもきゅんきゅんするね。
ライトノベルだけど、人の命の重さみたいなものをきちんと伝えてある作品だと思います。
アリソンのようなかっこいい女性になりたい。
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引っ越しで連れてきて、思わず再読してしまいました。
時雨沢さんの本は、「キノ」も「運ばれてくる前に」も好きです。
アリソンから連なるシリーズでは、やっぱりこのアリソンが一番好きですね。
「嘘つき爺」の話を聞いたところから、ちょっときな臭いことに巻き込まれるアリソンとヴィル。
金髪碧眼で空軍パイロット、無鉄砲が服を着て歩いているようなアリソン。
一度見聞きしたことはなんでも忘れない、銃の名手でのほほんとしたヴィル。
この二人の掛け合いがなんとも楽しい。
「嘘つき爺」の正体、そして発見される「宝物」。
ラストへ向かう味付けは、やっぱり時雨沢さんらしいなぁと思います。
さらっとしているけれども、その感情を思うとずしりとくる。そんな本です。
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飛行機と領空侵犯と宝と冒険
いや~ロマンですね(ん?若干物騒なのはいってないか?)
いえいえロマンです。
飛行機が大好き、空軍でパイロットとして活動する好奇心と行動がいつもセットで共存する少女アリソンと
彼女の幼馴染、一度読んだ・聞いたことは忘れない。一家にぃ一人いたら便利だろうな~な知的好奇心旺盛のおとなしい少年ヴィルヘルム(ヴィル)の孤児院で育った幼馴染二人が主人公。
二人が停戦状態にあるが終戦はしていない長い戦争を終わらsられるような「宝」を探しに冒険するストーリー
主人公二人はどこにでもいる訳ではないですがちょっと変わった特技を持ったごくふつうの少年少女
この二人のちょっと変わった特技を無理なく、しかし面白く発揮して物語は進んでいきます。
孤児院時代から好奇心に任せて無茶ばかりして ヴィルを巻き込んでは騒ぎを起こしていたアリソンと、アリソンに引っ張られる形だったけどいつも楽しい事に正直でかっこいい彼女に少しの憧れと尊敬をもってついて行ったヴィル
その二人がそのまま成長して
お互いがお互いに感謝して…っていう中で
軍の飛行機で敵国に不法侵入するわ、不法侵入先で家宅侵入するわ敵国の飛行機盗むわ銃撃戦繰り広げるわの
穏やかさとアクションのギャップが楽しめてわくわくする作品です。
ラストの締めくくり方もよかったしこの作品はこれからシリーズが続くんですが「親」世代の話は第一巻が一番好きです。
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再読。アリソンとヴィルの関係、ヴィルの博識っぷり、アリソンの破天荒っぷりが読んでて楽しくなりました。私にはどっちが"正解"かは言えないけれど、アリソンの言うとおり自分たちが死ぬよりかはよっぽど良いと思う。
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「ねえアリソン、どちらかの教えが”正解”なんだろうか?」
(時雨沢恵一/アリソン/p.87)
時雨沢さんの、この少し考えさせられるような話が好き。
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アリソンが、
とっても、かっこいい!
なかなか、
むちゃくちゃしてるけど、
最後の宝が
予想以上に素敵なもので
感動した。
ウィルも、
最後のシーンかっこよくて、
これから、
二人で正解を探していくんだろうなって思った。
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なんとなーく、軽いファンタジー読みたいなあと思って
キノの旅は未読だけど、こっちの方に手を出してみた。
世界観もキャラクターもしっかり作られてて
良質なライトノベルという印象。
変にはっちゃけたりしてないし。
1巻ですっきり終わってて続きそうな感じが全くないのだけど
3作完結シリーズみたいなので引き続き2作以降も読むつもり。
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シリーズが完結したらしいと知り、子世代まで読んでみたくなって中学以来の再読。当時ものすごく気に入った記憶があったけど、今読んでも面白かった!アリソンの金髪碧眼の美少女で飛行機乗りっていうキャラが好きです。かっこいい。ヴィル含め、キャラが妙に肝が座ってるので冒険モノとしては問題ありかもしれないけど、安心して読める。とても綺麗に終わります。
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同作者の「キノの旅」と比べる形のレビューとなる。
キノの旅は基本的に社会や人間の矛盾や風刺を凝縮したようなユニークな国々を旅して回る物語であるが、時折単純に冒険物といった話もある。本作アリソンはその冒険物の話しを一冊という長さまで広げた本である。
主人公のアリソンとヴィルは、キノの旅においてのキノとエルメスを連想させる。キノとエルメスの要素を混ぜ、2つに分配すれば今作の主人公二人が出来上がるであろう。準主人公である、人物も正確こそ違うもののキノの旅でのシズを連想させる。
物語は非常に読みやすい冒険ものである。世界観や二人が住む国についてなど必要な描写に手を抜いていないながらも必要最小限にとどめているのでさくさくと読める。キノの旅では銃器に関しては非常に描写が細かいが、今作ではそれに加え飛行機に関する描写も細かい。王道冒険物といった感じで、子供でも読めるのではないだろうか。それでいて面白い。決して先が予測できる様な陳腐なものではく、とても楽しめた。物語のエピローグはちょっと都合がよすぎるように思えたがそれも良し。
キノの旅にハマった人は読んで損はしない物語である。
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東のロクシェ、西のスー・ベー・イルに二分され戦争を繰り返している世界。ロクシェの優秀な学生であるヴィルと、空軍飛行士のアリソンが、戦争を終わらせることのできる”宝”を探して冒険するお話。
アリソンのアグレッシブさが半端じゃないところと、”宝”のことを教えてくれたお爺さんの色々切ないところが印象的。
元気が出ないなーって時に読み返してアリソンに元気をもらってます。
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初めてラノベ読んだ。
読みおわったあとに序章を読み返すと、泣きたくなる。
何故、私なのですか?
何故、今なのですか?
「歴史とは、常にいい加減なものだよ。重要なのは真実をどうやって伝えるか、ではなく、何を自分たちの都合のいいように伝えるか、だからね。」っていうお爺さんは、これを言ったときどんな気持ちだったんだろうな。と。
都合のいいように伝えてるのは社会だよね。
真実をどう伝えるか、が重要だと言える人間が増えたらいいな。
ただの冒険小説だと思ってたけど残酷な場面も多々あった。戦場で簡単に命ってなくなるんだなと。勝手に、お話の中だから殺さないと思ってた。だけど普通に死んだ。殺した。
びっくりした。びっくりしたってことは、それだけ死は遠いものだったんだよね自分にとって。死が身近にある世界ってどんな感じなんだろ。想像できない。怖い。
その中で無邪気に生きてるアリソンはなんなんだ(笑)怖いもの知らずすぎる。かっこいい。あの好奇心、行動力、判断力は欲しい。
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世界に一つしかない大陸の、ちょうど半分を分かつルトニ河の東と西の国が、長く戦争を行っている。そんな舞台背景。
主人公のヴィルとアリソンは、とある老人から”二つの国の戦争を終わらせることが出来る宝”の話を聞く。その直後、その老人は誘拐されてしまう。
彼を救おうと、二人は誘拐犯を追いかけるが…
優等生の学生ヴィルと、飛行機乗りのアリソン。
幼馴染の二人が経験する、ひと夏の冒険。
面白かった、の一言に尽きる。
時雨沢先生の本は、難読な用語もないし、回りくどい描写もないしで、するする読めるから良いよね。
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アリソンの無茶苦茶っぷりが、面白い!
そして、ヴィルへの態度が可愛い!!
時雨沢らしい、優しいだけじゃなくて、
ところどころ心にぐさっとくるのが、いいですね。
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幼馴染みの男女が冒険する話、と言ってしまえば簡単ですが、
それだけでまとめられるお話ではありません。
戦争を止めることのできるお宝を探しにいく二人は、
幼くて思慮の足りない部分もありますが、
お互いがお互いを信じることですべてをいい方向に向かわせているように感じました。
戦闘機などが好きな人には所々嬉しい作品かもしれません。
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すごく計算された物語であちこちに伏線があって、ムダな文はどこにもない感じ。
けど個性豊かなキャラのおかげで読むのが楽しかった~。
アリソンの性格が素敵すぎる!!ヴィルも静かにかっこよくて好きです。
キノとはまたちょっと違った感じで面白かったです。
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なんだかアニメを見ているようでした。イラストのせいでしょうか。
いつアニメ化されても不思議じゃない気がします。口絵で見られる黒星さんのイラストは相変わらずによかったです。表情豊かな人物や機体のカッコよさはほんとに素敵でした。
わくわくするような話やドキドキするような話とはちょっと違うんですが一気に読めちゃうような楽しさはありました。キノと同様に読者に対して疑問をなげかけてきます。人に銃を向けるのはよくないよ、と言うヴィルと、大切なものを守るためなら躊躇いなく人をも殺す、というアリソン。一体、何が正義なのか。
読み終わって納得。読み返して少し切なく。最後の平和がとても心地よかった気がします。そしてアリソンとヴィルのコンビはかなりのお気に入り。個々でも好きなんだけども私にとっては、二人揃ってこそ。他にはムートおばあちゃんが大好き。
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NHKでアニメをやっていて気になったので購入。
アリソンとヴィルどちらもかっこいいです。
ラノベ系はあまり読まないですがこの作品は面白かったです。
戦争系といえばそうなんですが暗い話ではなくさっぱりとしています。
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ルトニ川と中央山脈によって隔てられたロクシェとスー・ベー・イルの二つの国は、長年戦争を繰り返してきました。ロクシェの人びとは「河向こう」のスー・ベー・イルを「悪の帝国」と呼んで憎んでおり、それと同じように、スー・ベー・イルでも「河向こう」のロクシェを憎んでいます。
ロクシェの空軍パイロットの少女アリソンと、いつも彼女に振り回されている幼なじみのヴィルが、両国の間の緩衝地帯に、戦争を終わらせることのできるようなすごい宝が眠っているというおじいさんの話に導かれて、両国にまたがる冒険へと旅立つことになります。
アリソンとヴィルが交わす洒脱な会話は、『キノの旅』のキノとエルメスを思い出させるが、そのぶん、こっちではキャラの作り込みが目立っています。あと気になったのが、アリソンに行為を寄せるベネディクトの登場にも、いっこうにヴィルが動揺しないことでしょうか。少しくらいはやきもきしたらどうかといいたくなります。
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作者さんはキノの旅を書いた人なんですが、私はキノの旅を読んだことがなくて、でもどんな話を書く人なのか興味があったので、読みました。
主人公は、王立の学校に通う青年・ヴィルヘルム。
ヴィルは一度言われたことは忘れないという特技があって、本来ならば飛び級だって可能なのだけれど、奨学生のため、飛び級も落第も許されない状況なので、ごく普通に学生生活を送っている。
ヴィルの暮らす国をロクシエと言い、川を挟んで反対側にもう一つの国・スー・イー・ベルがあって、彼の住む国はその国と長い間争いあっていた。
それも、どちらがこの世界の起源だとかそういうことで。
そしてそんな彼には幼なじみがいて、彼女の名前がアリソン。
アリソンはロクシエの空軍に所属していて、かなりハチャメチャ。
そんなヴィルとアリソンが、ロクシエとスー・イー・ベルの境にある宝の話をおじいさんから聞き、なおかつ、そのおじいさんが何者かに誘拐されてしまったことから、二人は宝探しの旅に出かける。
という感じの話でした。
なんだか久々にラノベらしいラノベを読んだ気がすごくしました。
面白かった。
ごくごく普通だけど、ちょっと飛び抜けたところのある男の子と破天荒な女の子の組み合わせはすっごく好きです。
宝は「二つの国の争いを終わらせることの出来る宝」で。
結局はそれを見つけるんですが、二人の関係に最後まで変化はなくて、それが少しじれったい。
でも、ラノベのこういう終わりは、続編に期待していい類のものだと思っているので、それを楽しみにしています。
ラノベ読みたいなー! と思っている人にはオススメします。
Posted by ブクログ
友人に勧められて手に取ってみたライトノベル。
行動力あふれる飛行機乗りの女の子と思慮深いけど押しが弱い男の子の物語。
世界観が壮大で読みにくいかと思いきや、スラスラ読むことができた。
宝の話とか二人を助ける人々の行動とか、ちょっと簡単すぎたり都合がよすぎるかなと感じる部分もないではなかったけど、それを補って余りある面白さだったと思う。
何より、風景の描写がとても上手だなと感じた。
それはやはり、挿絵がついてることの強みもあるけれど、風景を頭に浮かべながら読むことができた。
二人の関係がもどかしいけど、今後どうなっていくのかな。