樋口有介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ帯と表紙に惹かれて読んだ。正直それほど期待していなかったのに次々起こる怪しい事件に心を躍らせ読み進めた。
**ネタバレ**
おじいちゃんホームズと孫娘ワトソンか、新鮮だな(*'ω'*)と読んでみたら全然違う…!設定はリリー・フランキーの短編を思い出した。こんな世界になればいいのにって思っちゃうのは自分が恵まれているからなんだろう。名探偵役を期待したひとは普通の女子大生と普通の元警官でしかなかったし、頑張ってみても結局名探偵はいないんだと衝撃を受けた。謎解き部分がしっかりしてないからミステリ色は強くないのに、やたら考えさせられる。おじいちゃんは頑張ったし、ちゃんと事件に迫っ -
Posted by ブクログ
前作に比べて、今作のなんとスケールのでかいことよ。
そしてアフリカに行ってしまった
「押しかけ助手」桃世の、まさかの大活躍(^ ^
前作の「せこい大活躍」に慣れてる読者は
びっくりすること請け合いである(^ ^
いや、ご安心あれ。
木野塚氏の「妄想老人」っぷりは健在(^ ^
あこがれの女性キャスターとの不倫も、
まさかまさかの展開を見せる。
そして、巻末の解説にも書かれている通り、
もはや「バカミスすれすれ」の大ネタ勝負(^ ^
一国の政府の行方を左右するのが、
まさか我らが木野塚氏とは(^ ^
難しいことはいっさい考えずに、
「んなアホな」とか突っ込みを入れつつ
気楽に読みたい一冊です -
Posted by ブクログ
柚木草平シリーズ第○弾(不明)。
今回から、フリーライターとしての柚木の
担当編集者が妙齢の女性に代わる。
この生意気な女性編集者との間が
進みそうで進まなくてやきもきさせられる(^ ^;
これがまた良い(^ ^;
今回の犯人は、かなりひねくれている。
そのため、警察も草平も翻弄されて、
真実を見誤ったりする。
本当は、ミステリなのであまり内容については
書かないのが礼儀かとは思います。
が、後書きによると、単行本初刊行時には
本のオビで犯人が分かってしまったという
不可思議なエピソードがあるそうで(^ ^;
さすがに当人も文句を言ったら、編集が
「この本はトリックがどうとか犯人が誰と -
Posted by ブクログ
柚木草平シリーズ第三弾。
今作では、前二作で全体を覆っていた
「ユーモラスな空気」がだいぶ薄まり、
なかなかにハードボイルドな印象。
ちょっと恰好いいが、ちょっと普通になったか(^ ^;
全三話を収めた短編集で、当然のことながら
それぞれに「訳ありの美女」が登場する。
草平がいちいち一目惚れするのもお約束(^ ^
相変わらず会話のテンポは軽快で読みやすい。
以前に書いた「読点の打ち方が趣味に合わん」のも
だいぶ改善(と言うのか分からんが)されていて、
ずいぶん読みやすくなった印象(偉そうですが(^ ^;)
本当は、もうちっと一作目のようにドタバタした方が、
「女に弱いハードボイルド」の -
Posted by ブクログ
柚木草介シリーズ第二弾。
いや、今回も会話がシャレててテンポが良くて、
ついつい一気読みしてしまいました(^ ^
今回は、柚木の高校の同級生が殺されるという事件。
高校時代の「仲良し6人組」と対峙する中で、
徐々に明らかになる隠された軋轢。
さらに柚木の過去の事件についても一部明らかになり、
なるほどこういう経験がこのキャラクターを作ったかと
納得できる部分も多い。
柚木の「惚れっぽさ」は健在。
ただし今回は「昔の同級生」の出番が多いからか、
前作ほどの「ピンチ」に陥るようなことはない。
「過去と向き合う」ことが多いせいか、
多分に柚木の内省的な記述が多く、そのためか
今回は「別居中の