樋口有介のレビュー一覧

  • 風少女

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    樋口有介さんの本との出会いは初めて。
    主人公の斎木の言い回しが、高校時代は不良だった余韻かなぁ? なんか、いちいち言い回しが良い、好きだ!
    ストーリーも、淡々と進むのだが、最後は急に展開する。そして、また淡々と物語は終わる。そして、ほんの少しの恋愛があり、兎に角読んでいて面白かった!(^^)v

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    2014年11月19日
  • ベイ・ドリーム

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    樋口有介らしからぬ作品。
    冴えない中年男性が主人公なのはいつもと同じだが、探偵役ではなく手玉にとられるほうで、内容も政治絡み。
    新鮮で面白かった。
    ミミズの研究者で助教授である柿本書彦はお台場で奇形のミミズを発見する。埋立地を巡る一大建設プロジェクト、謎の美女・紗十子。
    結末より途中の展開に驚いた。

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    2014年10月28日
  • 捨て猫という名前の猫 柚木草平シリーズ9

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    柚木シリーズ久し振りの長編とのことでしたが、期待を裏切らない内容でした。
    でも麦ちゃんが舞台から消えるのが早過ぎたことが残念。

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    2014年10月22日
  • 金魚鉢の夏

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    ネタバレ

    帯と表紙に惹かれて読んだ。正直それほど期待していなかったのに次々起こる怪しい事件に心を躍らせ読み進めた。

    **ネタバレ**
    おじいちゃんホームズと孫娘ワトソンか、新鮮だな(*'ω'*)と読んでみたら全然違う…!設定はリリー・フランキーの短編を思い出した。こんな世界になればいいのにって思っちゃうのは自分が恵まれているからなんだろう。名探偵役を期待したひとは普通の女子大生と普通の元警官でしかなかったし、頑張ってみても結局名探偵はいないんだと衝撃を受けた。謎解き部分がしっかりしてないからミステリ色は強くないのに、やたら考えさせられる。おじいちゃんは頑張ったし、ちゃんと事件に迫っ

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    2014年10月04日
  • 木野塚佐平の挑戦だ 木野塚佐平シリーズ2

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    前作に比べて、今作のなんとスケールのでかいことよ。
    そしてアフリカに行ってしまった
    「押しかけ助手」桃世の、まさかの大活躍(^ ^
    前作の「せこい大活躍」に慣れてる読者は
    びっくりすること請け合いである(^ ^

    いや、ご安心あれ。
    木野塚氏の「妄想老人」っぷりは健在(^ ^
    あこがれの女性キャスターとの不倫も、
    まさかまさかの展開を見せる。

    そして、巻末の解説にも書かれている通り、
    もはや「バカミスすれすれ」の大ネタ勝負(^ ^
    一国の政府の行方を左右するのが、
    まさか我らが木野塚氏とは(^ ^

    難しいことはいっさい考えずに、
    「んなアホな」とか突っ込みを入れつつ
    気楽に読みたい一冊です

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    2014年09月07日
  • 誰もわたしを愛さない 柚木草平シリーズ6

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    柚木草平シリーズ第○弾(不明)。

    今回から、フリーライターとしての柚木の
    担当編集者が妙齢の女性に代わる。
    この生意気な女性編集者との間が
    進みそうで進まなくてやきもきさせられる(^ ^;
    これがまた良い(^ ^;

    今回の犯人は、かなりひねくれている。
    そのため、警察も草平も翻弄されて、
    真実を見誤ったりする。

    本当は、ミステリなのであまり内容については
    書かないのが礼儀かとは思います。
    が、後書きによると、単行本初刊行時には
    本のオビで犯人が分かってしまったという
    不可思議なエピソードがあるそうで(^ ^;

    さすがに当人も文句を言ったら、編集が
    「この本はトリックがどうとか犯人が誰と

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    2014年09月07日
  • 木野塚佐平の挑戦だ 木野塚佐平シリーズ2

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    木野塚探偵シリーズ第2弾

    若き総理大臣が突然死し、世間はてんやわんやの大騒ぎ

    そんな中、半年前にインドに旅立った助手の桃世が帰国し
    木野塚氏のまわりは、にわかに活気づく。

    こっけいな哀しみと妄想は健在のまま
    話は日本をゆるがす大事件へと繋がって
    あれよあれよと読んじゃいます

    快調!

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    2014年09月06日
  • 探偵は今夜も憂鬱 柚木草平シリーズ3

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    柚木草平シリーズ第三弾。

    今作では、前二作で全体を覆っていた
    「ユーモラスな空気」がだいぶ薄まり、
    なかなかにハードボイルドな印象。
    ちょっと恰好いいが、ちょっと普通になったか(^ ^;

    全三話を収めた短編集で、当然のことながら
    それぞれに「訳ありの美女」が登場する。
    草平がいちいち一目惚れするのもお約束(^ ^

    相変わらず会話のテンポは軽快で読みやすい。
    以前に書いた「読点の打ち方が趣味に合わん」のも
    だいぶ改善(と言うのか分からんが)されていて、
    ずいぶん読みやすくなった印象(偉そうですが(^ ^;)

    本当は、もうちっと一作目のようにドタバタした方が、
    「女に弱いハードボイルド」の

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    2014年08月26日
  • 刺青白書 柚木草平シリーズ4

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    探偵ライター柚木草平シリーズ第四弾。
    前三作とは異なり、今回は「主人公」が別にいて、
    柚木のことは第三者目線で描かれる部分がある。

    そのせいか、前作と比べても「よりハードボイルド」で、
    シリーズ1・2作目で醸し出していたユーモラスさは
    主人公のスズメちゃんが担っている(?)。

    事件の発端がなかなか扇情的なのに比して、
    謎解き...と言うか事件の背景を掘り起こすくだりは
    かなり鬱々とした展開。
    スズメちゃんの淡い恋模様が救いか(^ ^;

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    2014年08月26日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

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    柚木草介シリーズ第二弾。

    いや、今回も会話がシャレててテンポが良くて、
    ついつい一気読みしてしまいました(^ ^

    今回は、柚木の高校の同級生が殺されるという事件。
    高校時代の「仲良し6人組」と対峙する中で、
    徐々に明らかになる隠された軋轢。

    さらに柚木の過去の事件についても一部明らかになり、
    なるほどこういう経験がこのキャラクターを作ったかと
    納得できる部分も多い。

    柚木の「惚れっぽさ」は健在。
    ただし今回は「昔の同級生」の出番が多いからか、
    前作ほどの「ピンチ」に陥るようなことはない。
    「過去と向き合う」ことが多いせいか、
    多分に柚木の内省的な記述が多く、そのためか
    今回は「別居中の

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    2014年08月17日
  • 探偵は今夜も憂鬱 柚木草平シリーズ3

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    皮肉屋で女にだらしなくて金欠で妻と別居中と結構なダメ人間ではあるものの、そのキャラクターや語り口は相変わらず魅力的。

    事件はそこまで意外性のあるものではないけど、話作りは秀逸。

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    2014年06月26日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう

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    再読。
    元刑事でルポライターの柚木草平シリーズ。
    高校時代の初恋の人が殺害され、同級生を調査していく。犯人は予想がつきやすい。
    今回のマドンナ役は初恋の人の姪。いつものことだが、マドンナ役は犯人探し、調査自体にはあまりかかわってこない。
    危険な仕事はあくまで男の領分ということか。

    別居している小学生の娘との会話が面白い。

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    2014年06月26日
  • 八月の舟

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    1990年の作品。
    1960年代を舞台とした青春小説。
    高校生の恋愛、同級生の死など、ミステリ要素は全くなく、よくある設定にもかかわらず、面白いはなぜだろうかと思う。
    高校生たちの当たり前のような飲酒、喫煙は時代的なものだろうか。

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    2014年05月09日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    スマッシュヒット。

    どっしりとした内容で、読み応えあった〜、
    というわけでもなく
    こら面白い〜タマランってわけでもなく、
    じゃ面白くないのかよと言われると、
    そんなことなくて、とっても面白い。

    なんつーか、通勤のお伴にピッタリというそんなお話でございました。

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    2014年02月08日
  • 刑事さん、さようなら

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    タイトルの意味が最後に分かる。
    田舎の警察の刑事課の刑事。事なきように事件を処理して、適度に浮気もして、家庭も大事にして。一方、孤児院育ちで幸せはコツコツと守らないと手に入らないと知っている青年。
    後輩警官の自殺と風俗ライターの殺人事件。この二つが繋がった時、主人公が破滅を迎える。同僚警官の交通事故を穏便に処理という名の元で隠蔽工作した過去が全ての事件の発端だとわかる。

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    2014年02月08日
  • 窓の外は向日葵(ひまわり)の畑

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    「馬鹿につける薬」という変わった発毛剤を作って販売している、元刑事の父親と幼馴染を亡くして幽霊が見える主人公。学校の部活の美人部長が失踪した事件を追ううちに、成長して行く。最後に幽霊と別れるんだけど、ここが泣けた。この話も女の身体を弄ぶオヤジが出てくる構図は一緒。

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    2014年02月08日
  • 刑事さん、さようなら

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    刑事の須貝側と、西川口の焼肉屋で働くヨシオの側の二つの視点で交互に物語が進み、まさかの形で二人が交わる。続きがきになってみるみるうちに読み終えました。
    警察の隠蔽体質にぞっとするので、ある意味この犯人の行為に溜飲が下がる感じ。
    ストーリーはとても面白いのですが、女性の描き方がなんだか古臭いしリアルじゃない…。男性もやけにおじさんくさい。特に主人公須貝とその愛人佐和子、二人とも50代くらいのイメージで読んでしまいました。

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    2014年01月21日
  • 風少女

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    再読。
    大学生の主人公が中学時代に憧れてた女子生徒の事故死の真相を追う青春ミステリ。
    デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」の設定と良く似て、皮肉屋の主人公と意地っ張りの女の子の取り合わせ。
    内容的には普通のミステリ。

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    2014年01月07日
  • 窓の外は向日葵(ひまわり)の畑

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    著者のデビュー作である名作「ぼくと、ぼくらの夏」を彷彿させる原点回帰のような作品。
    シニカルな会話や個性的な美女・美少女の登場、煙草と酒がこよなく愛され、ストーリーはほろ苦く切ない。読者の期待に応え、なおかつ本作では真夏という少女の存在が、物語の味を深めている。ラストシーンは、これまでの作品群の中でも秀逸である。

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    2013年11月04日
  • 雨の匂い

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    物凄いドロドロしているが、サラッと読めてしまう。
    いつもの飄々とした主人公のせいだ。
    ただ今回はちょっと違うけど。
    ミステリというよりサスペンスか。じわじわくる。

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    2013年09月20日