刑事さん、さようなら

刑事さん、さようなら

733円 (税込)

3pt

3.8

「結婚したい女ができた」と明かした十日ほど後、警官が自宅で首を吊った。その二日後、河原で風俗ライターの死体が見つかる。後輩の自殺に疑問を抱き独自に聞き込みを続けていた警部補・須貝は、二つの不審死をつなぐ“女A”の存在に行き着くのだが――。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、美しくも哀しき愛の物語。33万部突破『ピース』の著者が警察組織の歪みに迫る傑作ミステリー、待望の文庫化!

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刑事さん、さようなら のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年05月25日

    埼玉県警察本庄警察署刑事課の刑事須貝と、埼玉県西川口の焼肉店の住み込み店員ヨシオ、二人の視点から交互に展開するミステリー。 樋口有介作品は、自分の中で名作と認定している作品がいくつもありますが、この作品も名作認定です。 とにかく素晴らしいミステリーですが、何を書いてもネタバラシになりそう。 読む人が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月20日

    事件を追う刑事の語りと焼き肉屋の男の語りが
    交互に展開される
    事件はいくつか起こり、それぞれ単独そうなものだが
    話が進むにつれて・・・
    そして終盤、そろそろ事件も解決しそうだなとって
    ところであの展開は・・・

    これでよかったのでしょうか?って感じの結末でした

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    Posted by ブクログ 2020年11月24日

    後輩の警官の自殺、風俗ライターの死体、2つの不審死を調査する警部補・須貝は・・・。
    テーマは「善人の罪科」と「悪人の正義」、警察組織の裏金やねつ造などの暗部も組織で生きていく視点で語られている。

    これまでの著者の作品とは異なり、勧善懲悪でもなく読後感の爽やかさはない。
    ラストは驚いた。好き嫌いが分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月23日

    後輩の自殺に疑問を抱き独自に捜査をする須貝警部補。一方、施設育ちで今の環境に幸せを感じている焼肉店店員のヨシオ。二人を結びつける薄幸の美人が、両者の人生を変えていく。
    「善人の罪科」と「悪人の正義」を交錯させた挑戦的な物語。感情移入をどちらにするかで読後感がまったく変わってくる。作者の意図が怖いほど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月08日

    タイトルの意味が最後に分かる。
    田舎の警察の刑事課の刑事。事なきように事件を処理して、適度に浮気もして、家庭も大事にして。一方、孤児院育ちで幸せはコツコツと守らないと手に入らないと知っている青年。
    後輩警官の自殺と風俗ライターの殺人事件。この二つが繋がった時、主人公が破滅を迎える。同僚警官の交通事故...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月21日

    刑事の須貝側と、西川口の焼肉屋で働くヨシオの側の二つの視点で交互に物語が進み、まさかの形で二人が交わる。続きがきになってみるみるうちに読み終えました。
    警察の隠蔽体質にぞっとするので、ある意味この犯人の行為に溜飲が下がる感じ。
    ストーリーはとても面白いのですが、女性の描き方がなんだか古臭いしリアルじ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月10日

    発表から時間が経ってはいるけれども、樋口センセが描くローカル色っていうのは変わってないんだなぁ…と再確認。
    そこに息づく人が醸し出す空気感がリアル。

    で、今作も四十路の刑事が語り部ということで、もうそろそろ自分のなかでの「青春ミステリ」な樋口センセというポジションが消えかかって…w
    ただ「強い正義...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月17日

     タイトルの意味がわかったとき…。

     樋口氏は、すごい上手いタイトルつけるときと、おい、って時があって、今回は、おい、の方かと思ったら、失礼しましたm(__)m

     自殺した警官に、風俗ライターの死。無関係に思われたそれは、ある女によってつながっていた。
     たたき上げの警部補、須貝と、焼肉屋の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月11日

    樋口作品に付きものの小生意気で魅力的な美人と優柔不断な男のストーリーを期待して読んだら、驚くことに人情刑事物語だった。
    何の心境の変化なのか、いいところもあるけどやっぱり樋口節の方が好きですね。
    本作で描かれている警察のなあなあ加減も気に入らなかった。

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