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Posted by ブクログ
発表から時間が経ってはいるけれども、樋口センセが描くローカル色っていうのは変わってないんだなぁ…と再確認。
そこに息づく人が醸し出す空気感がリアル。
で、今作も四十路の刑事が語り部ということで、もうそろそろ自分のなかでの「青春ミステリ」な樋口センセというポジションが消えかかって…w
ただ「強い正義感を厭う」ていう人物造形は、なるほどなー…と感じるものであります。
センセらしい。
自分もまたそういう側の性格だからかもしれないけど。
しかし作中でも述べているように「正義と正義感」は異なるものですし、そして「正義感を厭う」からといって真の意味での正義に敬意を払うのかといえば別…っていうことを物語のクライマックスでは語られるワケで。
正義に敬意を払わないとき、正義は不敬な者に牙を剥く。
それは因果応報というのいうものかもしれないけれど、しかし正義は残酷で人情味なんて解しないものなんだな、と。
エンターテインメント作品なんだから、事態がそんな単純なものではないと意識しつつも、今作は「どこかおかしいぞ」という臭いを序盤から放ってました。
それは正義では無いことが放つ不自然さだったのかも。
でもやっぱり、人間は純粋な正義とは仲が悪いのではないかと、読み終えて考えてしまうのです。
哀しいことかもしれませんが。
Posted by ブクログ
タイトルの意味がわかったとき…。
樋口氏は、すごい上手いタイトルつけるときと、おい、って時があって、今回は、おい、の方かと思ったら、失礼しましたm(__)m
自殺した警官に、風俗ライターの死。無関係に思われたそれは、ある女によってつながっていた。
たたき上げの警部補、須貝と、焼肉屋の店員、ヨシオの視点が交錯するのだが、それぞれがそれぞれの生活があってむしろそれが面白い。特にコリアン焼肉屋の猥雑さと、その中で淡々と仕事をこなしていくヨシオのテンションの落差がむしろ安心感になっている。
警察の中身がおいおい、っていうのは、警察ってろくなのいないじゃん、ってなるのでちょっとやりすぎな気がしないわけでもないですが。
とはいえ、汚濁の中で自分を保っているように見える二人だけど、結局は…。
帯に「あなたはこの犯人を赦しますか?」ってあるのだけど、許せるわけないと思うのだが。つか、それは彼の結局のところ妄想の産物だと気づいたとき、彼がそのままでいられないだろうと想像できて憂鬱。
なんか、読後にじわっと毒がしみてくる感じだった。
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