樋口有介のレビュー一覧

  • 風少女

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    1988年に作家「ぼくとぼくらの夏」で第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、作家デビューした樋口有介の初期の快作の一つ。
    デビュー作は主人公が高校生のカップルで、1990年に和久井映見主演で映画化されたが、「風少女」は映画化もTVドラマ化もされていないようだ。この作品も映画向きと思うのだが。
    「ぼくとぼくら〜」に比べて爽やかな映画にはならないけれども、映画で見てみたい。
    というのもミステリーではあるけど、中学の同級生の女の子の死の真相を突き止めるために、考えたり行動したりのドラマが面白く描けている。主人公・21歳の大学生、斉木亮の発想やセリフ、言い回しがとても学生っぽくないとか、相方

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    2013年01月19日
  • 月への梯子(はしご)

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    知能障害のあるアパートの管理人がアパートで起こる殺人事件を境に知能が戻る。面白いかったけれど、ん・・・切なさがあるんだけれど、面白い。

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    2010年01月09日
  • 風少女

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    無神経なところはおいといて、「どうにかなるさ」ていう主人公の生き方がかっこよくて好き。
    樋口作品をとことん読んでみようかな、と思った。

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    2010年02月03日
  • 夏の口紅

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    主人公たちのかみ合わない会話にイライラさせられますが、その内容に思わずクスッと笑わせられます。それが新鮮で、すごくおもしろかった。言葉選びが天才だと思った。男の子目線の恋愛小説は苦手だったんですが、きゅんきゅんせずにはいられなかった。

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    2010年02月11日
  • 夏の口紅

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    なんとなく買い正解。樋口さん初作品。
    夏だなー蒸し暑いなーというかんじ。
    不思議な読みやすい文体が心地よくて、なんだか救われてしまった。

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    2009年10月04日
  • 夏の口紅

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    キザなのにすっきり
    失恋なのに恋愛
    熱い季節に涼しくあったかいお話。
    キリコの変化に目が離せなくなるお話。

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    2009年10月04日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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     ミステリーです。
     内容は殺人事件を女刑事と浮浪者の元刑事が解決する
    というもの。
     椎葉さんカッコよすぎです。

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    2009年10月04日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    ミステリー長編。

    全く解決の糸口が見出せない一家惨殺事件に、主人公の女刑事は頭をかかえていた。そんなある日、かつての上司でキレ者のエリートだった男を偶然見かける。彼はなんと、警察を依願退職した後ホームレスになっていた!!主人公は彼に日当二千円を払い、家惨殺事件の真相解明を手伝ってもらうことにした。彼はなぜホームレスになったのか?そして、犯人は一体誰なのか・・・?

    いいじゃん×2♪かなり長い話(約500P)なんだけど、話に惹きこまれてあっという間に読み終えてしまった。主人公と男の会話が、ジョークきいてておもしろい。女刑事の皮肉と、男の嫌味がなんともいえず、思わずクスリとしてしまう。

    事件も

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    2009年10月04日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    この本で学んだことは、
    ホームレスと無気力でそのまま死ぬことは全く違うことを知れた。
    主人公は悲しい過去があり、
    その出来事により無気力な日々を過ごしていた。
    しかし、元部下の後輩と事件の真相に迫る中で
    無気力でも今を必死に生きていることが印象的であった。

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    2025年02月13日
  • 11月そして12月

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    変わらぬワンアンドオンリーの樋口節を堪能させてもらった。ストーリ自体があまり面白くないところはマイナス要素だが、独特の会話の言い回しは名人芸の域。

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    2024年10月15日
  • 風少女

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    青春ミステリって謳ってるけど、やっぱり基本フォーマットはハードボイルド。レイモンドチャンドラーみたいな骨格の話を青春ミステリ風に見せてると思った方が楽しめる。キャラクターの会話の妙を楽しむ小説だと思う。

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    2024年08月23日
  • 少女の時間

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    出てくる女性が殆ど美女ばかりという荒技を使ってしまった作品。もはやこんな捻くれた草平がどうしてここまでモテるのかという疑問を持つことすら馬鹿馬鹿しくなるレベルなので、図らずもシリーズ最終作になってしまったであろう一冊はこれで良かったんじゃないかな。

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    2024年02月17日
  • うしろから歩いてくる微笑

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     柚木草平シリーズ最後の作品。

     10年前に失踪した女子高校生の行方を追っていた柚木は、別の殺人事件に巻き込まれる。

     相変わらずちゃらちゃらしているようで、へんに硬い柚木さんなのである。
     で、なぜか美女が周りにいっぱいいる。作者の願望かww

     まぁ、一見無関係のようだったものが、つながって、っていうのはミステリーの定石なので、いわずもがな、なのだけど、まあちょっと無理やりすぎかな。
     って、結局はオチがね、って感じなのでそこに終点をもっていくには、仕方ないのだろう。
     が、そこが終点でいいのか?

     なんというか、すごい理不尽さを感じるのである。
     うん。
     そうだ。この小説の根底に

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    2022年08月10日
  • 少女の時間

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     2019 年に文庫化されていた作品ですが、発売に気付かず、久々の草平さんとの再会になりました。
     読み進めていくうちに、一人娘の加奈子ちゃんがそろそろ小学校卒業という記述があったり、冴子さんとの別れの気配が匂わされていたりと、シリーズ完結の気配が感じられて、どうしてもそこが気になってしまって、続編が出ているのかを確認。
     そこで、作者の樋口有介さんが2020 年に急逝されていたと知り、衝撃を受けました。
     今回の「少女の時間」の後にまだ文庫されていない続編が発売されており、完結編の構想に入っている段階での訃報だったと、東京創元社の HP に掲載されていて、あまりの衝撃に続きが読めなってしまい

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    2022年03月23日
  • あなたの隣にいる孤独

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    初めてこの著者の本を読みました。
    一読でも面白く、ただ一読では物足りない。
    二度、三度、主人公レイナについて読み解していきたいと思わせる本だった。

    文章は読みやすく、テンポも日常ミステリに近いので軽く読みやすい。
    しかし、一点集中に世でいう大きな謎を追うということではないので一気に読めはしなかった。

    私なりに読み解いたテーマは、
    普通の幸せと本当が全て?という疑問。
    まぁ一読なので、二転三転するかもしれない。

    伊藤沙莉さんの解説は面白かった。
    演技人であるからこその読み解き方や文章の解釈、感情。また、伊藤さんとレイナの共通点等。

    是非、著者の別の作品も読みたいと思わせられた。
    まずは、

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    2021年11月24日
  • ピース 新装版

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    店頭で気になったジャケ買い的な一冊、初めての樋口有介。
    埼玉県の秩父を舞台に、連続バラバラ殺人を追う刑事と、2番目の被害者が勤めていたスナック関係者の動向を中心にストーリーが展開していきます。
    フーダニットでホワイダニットですが・・・クライマックスでヤラれ、エピローグでもヤラれました・・・
    御巣鷹山のあの墜落事故も絡めた秀逸な展開!ミステリファンには堪らない一冊!満足でした(^_^)
    「ピース」のタイトルの意味を、是非読んで知ってください!!

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    2021年09月29日
  • ピース 新装版

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    連続バラバラ殺人事件とスナック【ラザロ】の物語。登場人物一人一人の描写が丁寧で皆印象的です。特に秩父弁?の警官がいい味です。最後まで読む手が止まらず、結末も意外な展開でした!著者の他の作品も読みたいです〜

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    2021年09月12日
  • 風景を見る犬

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    沖縄で高校3年生の男の夏の物語
    家が売春宿だったり、いろんな女が登場したり
    2件の殺人事件が起こったりもう・・・
    でも物語に引き込まれました
    沖縄ってなんか本州と比べて違うなと感じたり
    沖縄にちょっと触れてみたいなとも思ったり
    楽しめました

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    2021年07月23日
  • 刑事さん、さようなら

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    事件を追う刑事の語りと焼き肉屋の男の語りが
    交互に展開される
    事件はいくつか起こり、それぞれ単独そうなものだが
    話が進むにつれて・・・
    そして終盤、そろそろ事件も解決しそうだなとって
    ところであの展開は・・・

    これでよかったのでしょうか?って感じの結末でした

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    2021年07月20日
  • あなたの隣にいる孤独

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    戸籍がなく、学校へも行かず、母と2人転々と暮らしてきた14歳の玲菜。
    しかし「“あの人”に見つかった」という突然の電話を最後に母は消息を絶つ。
    玲菜はリサイクルショップの青年とその祖父に支えられながら母の行方を追う。

    普通の生活がどんなに幸せか、青年と祖父のゆるい感じが重さを感じさせず、面白かった。

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    2021年01月12日