松尾由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンソロジーは、初読みの作家さんを手に取るきっかけにもなるのだけど、今回は、お馴染みの作家さんに大軍配な感じ。
「ウシュクダラのエンジェル」
他の国の宗教や慣習を安易に批判・否定するわけではないのだけど、なんとも切ない展開だった。そういうお話に、京介の語り口がやけに似つかわしい。
「禁じられた遊び」
ずっと綸太郎パパの入院話で、どんな事件に関わるのかと思ったら。
あの映画を一ひねり二ひねりした展開はさすが。
でも、名探偵の本領発揮はなかったような(笑)
「詩人の死」
なんていう毒を含んだ作品なんだろう。
いかにも葉村晶、いかにも若竹七海。
「バルーン・タウンの裏窓」
懐かしのバルーン・タ -
Posted by ブクログ
フリーライターの真以が通うファミリーレストランに出没する、ハルという幽霊のおばあちゃん。
客たちが持ち込む様々な大小の謎を、ハルお婆ちゃんはたちどころに解いてしまう―。
「ハートブレイク・レストラン」の続編。
久しぶりの続編だったので細かい設定は忘れてしまっていたのですが、真相を推理していくとともに人の心にそっと寄り添ってくれるハルおばあちゃんの暖かさは心地よく、読んでいてほっとしました。
事件とも呼べない一見ささいな出来事の中にも様々な思いが隠れていて、胸が揺さぶられます。
日常系ミステリに深く押しこまれた人間模様の綾が心に残る、印象的なお話ばかりでした。 -
Posted by ブクログ
花屋に勤める彼女が小説家の彼氏に今日の気になる出来事を話し、その真相を推理する日常系ミステリ
ただ、通常の日常系ミステリとも違って、その推理が正しいかどうかは不明
う~ん、何とも消化不良な小説だなぁ
推理の妥当性がどうも怪しい
「確かに!」と思える証拠もないし、推論に推論を重ねてるのでどうも納得できないんだよなぁ
あと、彼女も気にしているように、人の悪意の推理してるのは気分のよいものではないよね
それと、その悪意だけど、そもそも花を贈ろうとしている時点で悪意を持ってる人ってかなり確率が低くなると思うし
そもそも、花に意味を込めるとかって今どきの人はあまりやらないんじゃないかなぁ~と
ま、