感情タグBEST3
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ニャン氏の事件簿パート2、タイトルは言わずと知れたカトリックのお坊さんが探偵役のあのシリーズに由来するものと推察します。
前作を踏襲するかと思いきや、事件の巻き込まれ役、持ち込み役!?が、フリーターの佐多君から、中堅出版社「プラタナス書房」に勤務する女性編集者・田宮宴に代わっています。
彼女の担当が、童話作家ミーミ・ニャン吉先生(とある財団を率いる謎の実業家アロイシャス・ニャン氏のもう一つの顔)ということで、佐多君よりは自然とニャン吉先生=ニャン氏およびその秘書の丸山と会う機会が多くなるということなんでしょう。
ともかく、今作も「ニャニャニャ、ニャニャーニャ、ニャンニャンニャ」と、ニャン氏が見事な推理を披露する6遍が収録されております。
実際には秘書の丸山によって、その推理は人語に訳されていますので、どうぞご安心なさって猫好きの方もそうでない方も手に取ってみることをオススメする次第です。
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前作(『ニャン氏の事件簿』)を好意的に受け入れられた人はこちらも当然、楽しめると思う。
感想を投稿されている方々の多くがベストに選んでいる「猫探偵と土手の桜」は、たしかに私にとってもベストで、ああ成程と思わせつつクスリと笑える、読み終わってなんとなく幸せな気分になる名短篇だった。
タイトルからして古典的名作のオマージュであるところの作中で(珍しく)はっきりと元ネタがあることが匂わせられ、(いじわるにも)その答えを教えてくれない「金栗庵の悲劇」は、ルビが「きんくりあん」ではなく「きんぐりあん」とふられているのと、元ネタの"悲劇"がミステリではないのに留意して、あとはお考えください。
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マルチタレントな猫・ニャン氏とその秘書兼通訳の活躍を描いた第二連作集。掴みどころのない茫洋とした状況にひとすじ論理の光を当てる手際が楽しいです。特に『猫探偵と土手の桜』の解決はおお、と膝を打ちました。ひょっこりと出て来るおなじみのキャラもうれしい。
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シリーズ二冊目。ニャン氏可愛い。ニャン氏最高。以上(笑)。
ほぼ日常の謎のゆるくて可愛くてくすりと笑える話ばかり。気楽に楽しめるしっかりしたミステリです。
お気に入りは「猫探偵と土手の桜」。半ば洒落のようなこの真相も、それまでの論理がかなり大真面目なので、笑い飛ばすよりはひたすらに感服してしまいます。
そして「ニャン氏のクリスマス」もいいなあ。うんうん、たしかに悪い猫なんていないと思う。ニャン氏の素敵さをより一層意識させられる一編。……にしても、カエルとネズミの二択しかないのか!? 丸山さん、そこはもうちょっとアドバイスしましょうよ。
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シリーズ第二弾。
前作と語り手が変わり、出版社勤務の田宮さんの視点でお送りする連作六話の構成です。
実業家・アロイシャス・ニャン氏でもあり、童話作家・ミーミ・ニャン吉先生でもあるニャン氏。
そのニャン吉先生の担当である田宮さんが、行く先々で遭遇する謎を、ニャン吉先生ことニャン氏(ニャンニャンややこい・・苦笑)が解き明かす・・のを秘書の丸山さんが通訳するという展開はお約束。
今回は、“通訳時”の丸山さんの語尾が「・・・だニャ」ってあまり言うてないなー・・と思っていたら、第四話辺りから「ニャ」多めになっていました。
多分第三話のラストで、ニャン吉先生がリアルニャンコであることを田宮さんにカミングアウトしたのがきっかけ?と勝手に思っています。
ところで、主役は佐多くんから田宮さんに変わりましたが、前作に登場した来栖さんや岡崎さん、財前さんが登場しています。しかも来栖さんは第二話で謎解きを披露してくれていましたね。
因みに、第六話で、ニャン氏から田宮さんへのクリスマスプレゼントのセンスが“猫目線”すぎて(?)笑えました。これは・・嬉しくないですねー(笑)。代行する丸山さんのセンスもねぇ・・って感じですが、こういうことろがこのシュールコンビたる所以なのかもですね。
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シリーズ2作目
主人公が変わって、出版社の児童文学担当の女性編集者 田宮宴
今回も収録は6編
袋小路で消えた警察官
フライトシミュレーター
蔵書の処分の遺言に隠された謎
和菓子消失事件
親子喧嘩と花見での不思議な和解
何度も盗まれかけるバッグ
殺人を取り扱った謎が1つだけなので、日常の謎のように思える
ただ、謎に人の悪意を感じるところがいくつかあるので、何ともねぇ……
編集長の小森さんがミステリ的な発想で推理の案を出してるのは、まぁミステリ好きとしては同意できる
ただ、有名どころといっても海外ものはほとんど読んでないので、元ネタが何かは見当がつかぬ……
ところで、童話作家としてのペンネーム ミーミ・ニャン吉
明らかに新美南吉をもじってるよな
最終的には、主人公は1巻と同じように別の道を選ばずというね
ま、そんな様式美を狙っているのでしょうね
とりあえず、次の巻も買ってあるので読む
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【収録作品】袋小路の猫探偵/偽りのアプローチ/幸運の星の下に/金栗庵の悲劇/猫探偵と土手の桜/ニャン氏のクリスマス
ミステリ部分よりも設定を楽しむ感じ。