【感想・ネタバレ】ニャン氏の童心のレビュー

あらすじ

田宮宴は中堅出版社の女性編集者。新人ではないものの、編集長や同僚、さらには担当作家の代理でお使いをさせられてばかりの日々だ。こんな仕事ぶりでいいのか、と自問自答するある日、偶然に迷い込んだ袋小路で、人が煙のように消えてしまった?! ――後日、宴は担当する童話作家のミーミ・ニャン吉先生の事務所で、秘書の丸山との打ち合わせの合間に、その不思議な出来事を話すことに。すると、タキシードを着たような黒地に白の賢そうな猫をかたわらに、丸山が意外な解釈を語り始めて……。愛すべきニャン氏の事件簿パート2、出来だニャ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作(『ニャン氏の事件簿』)を好意的に受け入れられた人はこちらも当然、楽しめると思う。

感想を投稿されている方々の多くがベストに選んでいる「猫探偵と土手の桜」は、たしかに私にとってもベストで、ああ成程と思わせつつクスリと笑える、読み終わってなんとなく幸せな気分になる名短篇だった。

タイトルからして古典的名作のオマージュであるところの作中で(珍しく)はっきりと元ネタがあることが匂わせられ、(いじわるにも)その答えを教えてくれない「金栗庵の悲劇」は、ルビが「きんくりあん」ではなく「きんぐりあん」とふられているのと、元ネタの"悲劇"がミステリではないのに留意して、あとはお考えください。

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2023年04月24日

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