河合雅司のレビュー一覧
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人口統計による未来予測は必ず当たると言わ
れています。
21世紀初頭においても、人口数=国力と捉え
られている節があるからです。
つまり人口こそが未来予想図の根本なのです。
現在の中国がいい例であると思います。しか
しその人口統計によると中国は今後は急激な
衰退が予測されています。
一人っ子政策による少子高齢化が猛スピード
で進むからなのです。
一方で勢いを増してくるのはアフリカです。
21世紀はアフリカの時代と言われる所以です。
しかしこれらは全て人口を元にした考えであ
って、別のイノベーションにより全く違うモ
ノサシが国力を計る時代がくるかもしれない
です。
いずれにせよ人 -
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ネタバレ日本やその他先進国、それに中国、アジア。人口減少はこれらの国々で起きていること。でもなぜか将来的には人口増加をなんとかしなくちゃならない。なんだか矛盾した考えを持っていた。
しかし実はアフリカでもそうなるだろうということが実データや各国での聞き取り調査でリアルに実感できた。
キーワードは女性だったのだ。女性が教育を受け、自分で自分の運命を決められる権利を持つ社会では同じことが起きる。これは腑に落ちた。
とすると、フランスなどは人口減に踏みとどまっているように私には見えていたが(大多数の人はそう思っているだろう)、それもあくまで延命措置に過ぎないように思える。
移民を増やすぐらいしか策が -
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原本のempty planetも読みました。国連の予測に反して世界の人口が2050年から不可逆的に減り始めることの要因、つまり統計資料と著者らが世界をめぐって再発見した「都市化と女性の権利や教育水準の向上」が世界の人口を下げる要因になっているという主張には大変説得力がある論拠となっています。
ただし、本書の問題点として、いわゆる発展途上国の人口が増えすぎて、先進国の人口が減り結局として経済や環境問題につながっているという論理を用いている感が否めません。先進国がこれまで、そして現在もさんざん地球の資源を消費し地球を破壊し続けた結果として、気候変動や生物多様性の喪失などの問題が発生しているわけで -
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ネタバレ女性の教育(性教育含む)、都市化、脱宗教化が進むと出生率が下がり、人口置換水準2.1かそれ以下になっていくことを様々な統計や世界中でのヒアリングから論じた本。
・韓国、ケニア、インド、ブラジルなどの中興国〜途上国でも押し並べて出生率が下がっている。
・移民を吸い寄せるアメリカでも、移民二世の出生率は一世より低く、黒人やヒスパニックでと白人の出生率も一般に思われているほどは離れていない。
・田舎では子供は労働の担い手だが、都市では労働力にならず、土地も高く親の求める教育水準も高いため少子化が進む。
・カナダは歴史的に辺境にあり人口が足りないため東欧などから移民を誘致していたことから、元々国のアイ -
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ネタバレ少子高齢化や人口減少が日常生活にどう影響を与えるのかを、統計データをもとに解説した本。『未来の年表』の続編。
前作『未来の年表』では少子高齢化や人口減少が与える影響を国家レベルで読み解いていきました。今作『未来の年表2』では、前作で語られた内容を個人生活レベルで読み解いています。
前作を読んだ上で『未来の年表2』を読むと、少子高齢化や人口減少の問題が重要度の高いものであることがよくわかります。
社会問題を広く知ってもらうには、身近な出来事に置き換えることが一番です。前作も含めて本書は少子高齢化・人口減少の問題を理解する入口として最適だと思います。 -
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「人口は爆発しない」。
日本における人口減少が叫ばれて久しいが、地球全体でもその傾向があることがわかった。地域によって、緩やかであったり、顕著であったり、と、そのスピードは違うが、人口減少傾向であるのは、間違いない。
死亡率がゆっくりと低下し、出生率は人口置換率を下回る。
都市化が招く人口減少。
先進国はもちろん、発展途上国でさえ、出生率の低下がしている。
そして、世界各地に点在する少数民族でさえ。
東欧諸国の人口現状、
ブラジルにおける人口抑制。
医師が進める帝王切開、さらには避妊手術。
背景には、医師による診療報酬がある。
人口減少国家を支える移民。移民という労働人口の奪い -
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ネタバレ原題は「Empty Planet」。人類史上初めて人口が減少に転ずると説いている。国連は21世紀の最後までに世界の人口がこのまま増え続け110億人に達すると予測しているが、本書で紹介されているようなデータを一つ一つ積み上げていくと、はなはだ懐疑的に思われる。
「ファクトフルネス」の著者で統計学者のハンス・ロスリング氏がYouTubeの動画で言っていたのは、幼児の生存率を先進国並みの100%に近づけることで、女性一人あたりの出生率が下がり、世界の人口は爆発せずに持続可能な世界を保てるとのこと。本書では、女性の教育や社会的、経済的地位の向上が出生率の低下に大きく影響を与えていると強調している。
世 -
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ネタバレ「あれ?読んだことあるかな?」なんて思ったら、著者の「未来の年表」の方を読んでた。
今回のは2019年に発刊された同じシリーズの新しい本。
2045年には、私の住む地域は、3割人が減るらしい。
それまで増えに増え続けていた高齢化率が減少するのは、単純に人がいなくなるから。
自分の住んでいる地域の未来の数字を見るだけでも、ちょっと「なんとかしなきゃヤバイ」って思うような内容。
人口減少は2段階で進んで、地域差が際立つよ、とか
結局、日本全体の人口が減るんだから、地方同士で「住民の綱引き」しても意味ないよね。それより、「人が減っても成り立つ社会」を作らなきゃだめだよね、とか
面ではなく、点(ド