読むのが面倒だったのでおおまかに頭に入れようと漫画を読んだ。
うーむ…結局避けられない少子高齢化の流れから言えば、親が死んだら地方銀行から預金が引き上げられて銀行が消滅したり、タワーマンションが天空の老人ホームになったり、ドライバー不足で通販が買えなかったり、消費税25%で高負担低福祉になったり、孤独死で無縁仏になったり、子どもが生活習慣病になる(これについては疑問が残るが?)という話も、まあある話かもなぁという感じ。
本編の本も読みたくなったが、ただ何点か疑問に感じていることもある。本を読んでそこが整理されるといいのだけど……。
例えば、学校で運動部の合同チームが結成されるという話だが、これはまあ事実としても(現に今ある学校の話で、吹奏楽部員が7人しかいないとかもあるらしい)、今現在はメジャーリーガーは普通にいるし、多分将来も出てくるだろうとは思うよね。母集団の人数は、そりゃ少ないかもしれないけど。未来の人のテクニックが現在よりも劣るということはないだろうから、未来には未来のスターがいるだろうし。
あと、小中学校の統廃合の問題で言うなら、学校数が少なくなって、バス通学が増えるなら生活習慣病につながる理屈もあるが、徒歩で何キロも歩いて通学する生徒が多い可能性もあり(トラックドライバーだけでなく、バスの運転手も減って減便している)、それなら運動量は確保され(もちろんそれだけでは小中学生には十分でないという議論もあるが)生活習慣病になるというのは少し違う気もする。
まあ、なんだかんだ言ったところで、結局漫画だしな、本編を読んで整合性とってください、と言う話にはなるが。
あとは、未来の年表とは言っても、何らかの特定の未来に対するヴィジョンというか思想を提示しているわけではないのよね。統計的にこうだから、未来はこうなります、と。その話で言うなら、少し前まで世界の人口は増加しまくると言われていたんだけど、最近の統計でその増加も頭打ちになり、2100年に110億人で頭打ちになる、という話もあったよね。Wikipediaには、西暦3000年には日本の人口が2000人になってしまうという話が載っているんだけど、これもどうなるかはまだわからないよね……。西暦3000年にそんな風になる、というのは統計的にそう予測できるという話で、他の制度とか地殻変動とかで島ができるとかそこまでは計算してないからね。そうすると統計ではこうだけど、実際はどうだったか、という確かめが必要なところも、まだあるよなあと思うね。
うん、色々言ったけど、でも総合的にはいい本だったと思う。議論の余地をちゃんと残して、この時代にはこう言われたが蓋を開けたらどうだったか、という確認があとになってからできるといいね。