河合雅司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超人口減少社会が加速していくのは確実な未来なのだ。本当に時間がない。戦略的に対処しないと不幸を生む。
こんな日本に誰がしたと犯人探しをしてもしょうがない。
我々世代にも責任はあると自覚している。当然に責任を放棄するつもりはない。
それよりも、この状況を捉えて今後どうするかを検討する方が確実に前向きだということだ。
ポジティブなマインドになれればよいが、本当にそこは一旦ここで立ち止まって考えたいところだ。
本書では改めて数字を示し、警鐘を鳴らしている。
さらに著者なりの対処方法の提案も示してくれている。
私はすべての提案に賛成という訳ではないが、やはり数字という事実を見ながら多面的に検討し議論す -
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【感想】
国連の「世界人口予測2019」によれば、世界人口は2030年に85億人、2050年には97億人、2100年には109億人に達するとされている。しかし、筆者のダリル・ブリッカーはこの予測に懐疑的だ。筆者は2050年に90億人で人口がピークに達し、その後は減少が続き二度と上昇しなくなると予想している。
この「人口はどんどん減っていく」という前提条件のもと話が展開していくのだが、筆者の主張の数々はあまりに暗く悲劇的だ。人口減少は避けられない運命であり、しかもそれを覆す手段は「ない」。高福祉国が出産奨励施策を実行しても、中東地域からの移民を受け入れても、はたまた若い国であるインドやアフリカ -
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19世紀初めに10億だった地球人類(日本人は3千万)は1世紀で16億に増え(日本人5千万)、次の半世紀で25億(日本人8千万)、21世紀初めには61億(日本人1億2千万)日本は「産児制限の優等生」とされる。
少子化の第一の要因は乳幼児死亡率の低下と農業従事者の減少。
第二に女子の高学歴
別に平均寿命も伸びているので出生率の低下は目立たない。が、確実に「高齢化」、社会の老人率上昇で活力の低下は進んでいる。
社会主義国は“人口は多いほど良い”の通念があったが、人口増加による悪影響を恐れた中国は’79年から「一人っ子政策」に大転換した!行き過ぎて人口減少、衰退が懸念されているが、どの国も踏んだブレー -
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人口減少・少子高齢化の脅威が刻々と迫っていく中でこれまで通りの常識が通用しなくなり、我々の生活・暮らしは今後急速に変化していく。
社会のサービスやサポートの担い手がいなくなり、老老介護や晩婚化、晩産化が進んでいく。
しかし、全てが悪い方向に変わってしまう訳ではなく今はまだ途上の段階にあり、我々のアイデアやノウハウでその波を食い止めることは可能だと考えている。
人口減少や少子高齢化が目の前に迫っているものの代替出来るものは代替し、 不足している所は補える。
だからこそ、これからの現役世代の目線に立って、目先の政策に固執するのではなく、若者がどのような未来を歩んでいって欲しいかを軸に考えをまとめて -
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未来の年表シリーズは話題作だったので積読リストに入れてあったのですが、いざ読もうとしたら第4弾まできていた・・・
最新作を読んでみました。
ひとことで言うと、日本は未来に負債を増やし続けているよ、それがコロナ渦で加速されてるよ、このままじゃ本当に日本沈没だよ。
一番の原因は少子高齢化のため基本路線が老化した考え方になっているからだよ、って話です。
(全然ひとことで言えてなくてすいません。)
コロナ渦での対応の方法が諸外国と比べていかに劣っているか、そのおかげで現在どうなってしまっているのか、このままでいくと未来はどうなるのか、具体的なデータで畳み込むように訴えるので、読後は本当に -
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Posted by ブクログ
「少子化はコロナで18年も早まった!」
こんな衝撃的な帯が印象的な、ベストセラー「未来の年表」シリーズ第4弾です。
今回の著書は、コロナの影響で少子高齢化が一層進んでしまった現状に加え、これによって顕在化した日本の弱点を著者独自の視点で解説しています。中でも少子高齢化の進行による社会の老化による問題点を重視しています。
人口問題について、これまで分析と数々の指摘をしてきた著者ですが、今回も興味深いないようになっています。
ドリルという著書名のとおり、三択クイズや漢字が盛り込まれていることも面白い取り組みでした。
▼「国民はみずからの程度に応じた政治しかもちえない」(松下幸之助)
▼日本社会 -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 先進国脱落ニッポンの逆転戦略
第2章 日本企業は「高品質・低価格」を捨てよう
第3章 コロナ後に勝つビジネスパーソンの働き方
第4章 縮小ニッポンの新しい生活様式と街づくり
第5章 「人生の未来年表」で戦略的に生き抜く
<内容>
講談社現代新書で『未来の年表』シリーズでおなじみに著者の本。前掲書では、現代日本の問題点を指摘し、啓蒙に徹した感があったが、この本は対策を中心に。基本構想は「戦略的に縮む」。他の方も1990年までの成長戦略はありえない、書かれているが、この本ではより具体である。企業は薄利多売から一人当たりの生産性を上げることを意識し、高齢化が世界でも早く