河合雅司のレビュー一覧
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ネットでたまたま広告が入ったので購入。現状の出生率から将来日本で起こることを年表形式でまとめた本。少子高齢化は確実に訪れ、環境の変化に対応する必要がある。少子化と高齢化は別問題である。2020年1/2の女性が50歳以上。子供が産めない高齢者を支える人員がいない2033年住宅の3戸に1戸が空き家になる。外国人の受け入れか。東京も高齢者だらけになる。結びが皆さんで考えていきましょうと他人任せになっており、問題提起しっぱなしなのが気になった。処方箋としてアイデアを10個並べていたがどれもイマイチ。
これを読んで、人口減少の影響は地方から深刻になると思われた。一方で地方を捨てるという選択肢により回避は可能。インフラをメンテナンスしないこと(道路、病院)により排除する。一方すまなくなった地域は捨てるのか、残った地域に集まる高齢者はどうするか。お金が無ければ食料問題にもなるので、まずは国民が年金に頼らずとも自立させる準備が必要で国民もそのリテラシーを備える必要がある。 -
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☆3.5 データ列挙だけど
日本の人口減少は不変的事実なのに、意外にわたしの周囲では考慮してない人がほとんどだ。就職においては、これほど重要な事実もあるまい。将来、需要が減るとわかりきってゐる仕事に、いま就くことがどんなに無駄なことか。
この本では、著者が収集したデータにもとづいて、2020年から数十年先の日本における人口減少の影響を推測する内容。
すでに自治体や民間企業が推測したデータを著者がひっぱりだして、データを見れば一目瞭然のことを、あらためて言ひ直してるにすぎない。あまり体系的で理論的とはいへず、人口減少での地方の過疎化などは社会学で近代化を勉強すれば当然といへる。
しかし、なかには盲点だったことが載ってゐる。たとへば、新築住宅の需要の減少、葬祭業のローカルビジネス、過疎化による人間関係の固定化など。
一方で、神社仏閣の担ひ手の減少といふ情報もあり、この近代化の世の中にあっては当然だろと思はずにはゐられなかった。
これを読むと、平成不況はバブル崩壊だけが原因ではなく、もともと人口減少も要因なのではないかとすら思ひたくなる。中国では若者の就職率が低いが、じつは今さらのことで、調べたら2000年代から変らなかった――そんな統計を思ひだした。
そもそもあらがへない人口減少に、人口を殖やさうとキャンペーンして対抗しようとするのが愚策である。いま人口が流入してよろこんでゐる地方の自治体も、目先のことしか考へてゐない。
人口減少による担ひ手の減少は、デジタルか移民でまかなふしかない。わたしは、この国の舵取りとしてデジタル化は必須だとおもふし、いづれ公務員は不足するのだから、マイナンバーカードも必要な時代が来るだらう。 -
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子供の出生率低下に伴って、確実に日本に襲いかかる人口減少と少子高齢化。最近は特に長寿化にともなう長期高齢化という言葉もよく聞く様になった。昔なら会社を引退して退職金を持って悠々自適な老後を送る事を誰もが夢見た。だからいつか楽するために、若いうちは頑張ろうという気になれたものだ。今は違う。高齢者の人口の割合は昔より遥かに高いし、街を歩いていると若者よりも中高年層が圧倒的に多い。将来への見通しが立たない、老後はいくらかかるんだ、そもそも現在と同じ様な公共サービスを受けられるのかも疑問だ。
本書はそうした人口動態が変わり続ける日本において、今後どの様な戦略を持って生きていくか、様々なケーススタディを用いて解説していく。
判りやすいところで言えばニーズ・嗜好性の変化だ。若者と中高年では体力も体格も変わってくるから、ファッションへの嗜好性は変わる。また、若い頃は平気で食べることのできた脂っこいラーメンやファストフードも年齢がかさむと中々体が受け付けない。そしてしょっちゅう体のあちらこちらが痛んで不調を来す。だから病院にはしばしば足を運ぶし、待合室に溢れるお年寄りの姿を見ながら、自分もいつかあの輪の中に居るだろうとの予想は容易にできる。こうした変化に今後の社会が対応していく必要がある。そこが変わらず、いつまでも同じ世代のファッションばかりを追い求めていたらモノは売れずに余っていく。社会は変化を求められている。
それに対する国家・自治体などの対応も見誤ってはいけない。海外からの労働力の受け入れには我が国は言葉の壁がある。介護労働力については近隣の中国や韓国と奪い合いにもなっている。安易に海外労働力を受け入れれば大丈夫だという幻想は捨てなければならない。実際に受け入れた後の社会もそうした人々が暮らしやすく、安心して働ける様な住居や職の提供も必要だ。日本人が考えている以上に宗教による食事の制限は厳しい。
本書2章ではそうした社会変化に対するどうにかなるだろうという淡い期待を否定し、技術的にも制度的にも変わることの必要性を説いている。
後半は過疎化が尋常でないスピードで続く地方の問題に触れる。地方で問題が顕在化している空き家問題なども早期の対策が求められているが、地方都市の在り方そのものの見直しが必要だ。鍵となるのは、減っていく人口をいかに効率良く支えていくかになるが、減るなら集めるという考え方を用いている。要するに総量的に減ったとしても集めることができれば、公共サービスも効率化され、現状と同じ様な維持費にすることができる。水道や下水、電気、郵便、輸送の提供労働力が減ることはそのまま価格に跳ね返ってくるが、その防止につながる。
直近の世界は新型コロナに直面した。店は閑散とし、ものは売れず物流も滞った。ワクチン接種によりなんとか社会は復活の兆しが見え始め、元の世界に戻りつつある。これも悪いことばかりではなく、将来の日本にとって良い影響・変化も沢山もたらした。今や会社に行かずとも仕事はできる。リモートワークは高齢者や移動困難な地域に住む労働力を確保することに大いに有効だろう。ただ一方で、これまでの会社の様に頑張って残業してる姿は見えないから、プロセス評価から成果による評価、実力主義に変わるのは間違いない。当然残業代という考えもいずれは無くなっていくだろう。この様な変化に一人一人が対応していく必要があるし、何もしなければ人口減少で沈んでいく社会と命運を共にしてしまうだろう。
本書はそうした未来の日本を想像し、自分がその中でどうなっていく必要があるのか考えるきっかけになる。戦争においても強大な敵に囲まれた際の撤退戦は重要だ。いかに被害を抑制し戦略的に撤退できるか、日本が戦略的に縮小するためには強力なリーダーも必要になるだろう。 -
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もう自分(の周り)に起きていること
●3-4 東京の路線が縮み、会議に遅刻する
→2020年冬から始まった新型コロナウイルスの流行により、学校のオンライン授業、企業の在宅勤務(テレワーク)、一般人にも不要不急の外出自粛が広がり、通学・通勤・一般旅客が減少し、鉄道各社の収益は急激に悪化した。そのため、首都圏の2021年3月ダイヤ改正では、始発時刻繰り下げ・終電時刻繰り上げが実施された。2022年3月には、ラッシュ時・日中の運行本数減便が予定されている。
●4-3 ガソリンスタンドが消え、「灯油難民」が凍え死ぬ
→足立区に住む人によると、昨年まであった灯油の移動販売が今年はなくなったという。事業主の高齢化によるものかは分からない。
●⑦テレワーク拡大する
→自分自身も2020年3月から2021年11月まで、出勤2~3日、在宅勤務3~2日のシフト勤務を余儀なくされた。
2018年5月20日発行のため、2021年からの新型コロナウイルスの流行はまったくの想定外だが、それが皮肉にも、著者の予測と対策の実現を早めてしまった。 -
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特に目新しいことはない。
「自治体間の人口の綱引きは,次回の選挙戦に向けて成果をアピールしたい政治家たちにとっては重要なことかもしれないが,日本社会全体で捉えたらならば,”勝者”なき,不毛の戦いなのである。」
「各自治体の枠組みを超えて「居住可能なエリア」と,そうではないエリアを区分けし,居住可能なエリアでこれまで通りか,これまで以上に快適な暮らしが実現できるようにしたほうがいい」
これらの指摘・提言は,世界規模で見たとき,もはや,日本という国を維持する必要性がないという議論につながりはしないだろうか?人口減少と高齢化ででインフラも行政サービスも維持できない国を,「居住可能な国」として残す必要があるのだろうか。特定の地域を居住不可能として切り捨てることは,究極的には,この国自体を切り捨てることと同義であるような気がする。
もちろん,それが悪いというつもりはない。この国は急速に沈んでいっており,それを回避することに労力を割くよりは,発展的解消の方が,効率的という発想もありうる。ただし,土地に根付いた国民感情はそうそう合理的な発想には馴染まないだろうとは思う。 -
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コロナで変わっていく生活や環境、何をすべきか書いた本。コロナは今まで見えてなかった課題を可視化させた。☟
海外の労働者に頼りきりだったこと。
少子化と高齢化。
コロナのようなことはまた起こる。
だからどうするというのは難しいが、楽観的に今だけを考えたり、ポジティブに考えすぎず、長期的に負担にならぬ範囲でネガティヴに物事を考えていきたい。
以下メモ。
40代のうちに準備すること→人生の未来年表作成、親の年齢含む、70歳まで収入を得られる仕組みを考える。マイホームの修繕費用配慮。
老後いくらの資金が必要かは、そもそも使う場所がないと意味ない