河合雅司のレビュー一覧
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子供の出生率低下に伴って、確実に日本に襲いかかる人口減少と少子高齢化。最近は特に長寿化にともなう長期高齢化という言葉もよく聞く様になった。昔なら会社を引退して退職金を持って悠々自適な老後を送る事を誰もが夢見た。だからいつか楽するために、若いうちは頑張ろうという気になれたものだ。今は違う。高齢者の人口の割合は昔より遥かに高いし、街を歩いていると若者よりも中高年層が圧倒的に多い。将来への見通しが立たない、老後はいくらかかるんだ、そもそも現在と同じ様な公共サービスを受けられるのかも疑問だ。
本書はそうした人口動態が変わり続ける日本において、今後どの様な戦略を持って生きていくか、様々なケーススタディを -
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もう自分(の周り)に起きていること
●3-4 東京の路線が縮み、会議に遅刻する
→2020年冬から始まった新型コロナウイルスの流行により、学校のオンライン授業、企業の在宅勤務(テレワーク)、一般人にも不要不急の外出自粛が広がり、通学・通勤・一般旅客が減少し、鉄道各社の収益は急激に悪化した。そのため、首都圏の2021年3月ダイヤ改正では、始発時刻繰り下げ・終電時刻繰り上げが実施された。2022年3月には、ラッシュ時・日中の運行本数減便が予定されている。
●4-3 ガソリンスタンドが消え、「灯油難民」が凍え死ぬ
→足立区に住む人によると、昨年まであった灯油の移動販売が今年はなくなったという。事 -
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特に目新しいことはない。
「自治体間の人口の綱引きは,次回の選挙戦に向けて成果をアピールしたい政治家たちにとっては重要なことかもしれないが,日本社会全体で捉えたらならば,”勝者”なき,不毛の戦いなのである。」
「各自治体の枠組みを超えて「居住可能なエリア」と,そうではないエリアを区分けし,居住可能なエリアでこれまで通りか,これまで以上に快適な暮らしが実現できるようにしたほうがいい」
これらの指摘・提言は,世界規模で見たとき,もはや,日本という国を維持する必要性がないという議論につながりはしないだろうか?人口減少と高齢化ででインフラも行政サービスも維持できない国を,「居住可能な国」として -
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コロナで変わっていく生活や環境、何をすべきか書いた本。コロナは今まで見えてなかった課題を可視化させた。☟
海外の労働者に頼りきりだったこと。
少子化と高齢化。
コロナのようなことはまた起こる。
だからどうするというのは難しいが、楽観的に今だけを考えたり、ポジティブに考えすぎず、長期的に負担にならぬ範囲でネガティヴに物事を考えていきたい。
以下メモ。
40代のうちに準備すること→人生の未来年表作成、親の年齢含む、70歳まで収入を得られる仕組みを考える。マイホームの修繕費用配慮。
老後いくらの資金が必要かは、そもそも使う場所がないと意味ない -
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ネタバレ「未来の年表」の続編。
前作で述べられた、将来起こりうる問題が、個々人にどのように影響するか身近な例をカタログ的に示す(第1部)とともに、第2部では、どのような対策をすればよいか、次のような具体例を示している。
第2部「今からあなたにできること」
【個人ができること】
①働けるうちは働く
②1人で2つ以上の仕事をこなす
③家の中をコンパクト化する
【女性ができること】
④ライフプランを描く
⑤年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する
【会社ができること】
⑥全国転勤をなくす
⑦テレワークを拡大する
【地域ができること】
⑧商店街は時おり開く
身近な例も対策案も、前作から容易に想像ができるもので -
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河合雅司(1963年~)氏は、中大卒、産経新聞に入社し、同社政治部、論説委員、また、内閣官房有識者会議等の委員を務めた。大正大学客員教授。
本書は、少子高齢化が進む日本が、今後どのような社会になっていくのかを、年表のように年次毎に示し、ベストセラーとなった『未来の年表』(2017年)、その続編として、10~20年後にそのような社会になったときに、我々の身の回りでどのようなことが起こるのかを、カタログのように示した『未来の年表2』に続き、少子高齢化の影響の地域差・時間差に着目して、各地域がどのようになっていくのかを示した、第3弾である。
私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊 -
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河合雅司(1963年~)氏は、中大卒、産経新聞に入社し、同社政治部、論説委員、また、内閣官房有識者会議等の委員を務めた。大正大学客員教授。
本書は、少子高齢化が進む日本が、今後どのような社会になっていくのかを、年表(カレンダー)のように年次毎に示し、更に、次世代のために今取り組むべき10の処方箋を提言したものである。2017年に出版され、ベストセラーとなった。
私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。
現代日本には、言うまでもなく