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Posted by ブクログ 2024年03月20日
人口減少が進む日本において、少子高齢化により企業がどのようなダメージを受けるのかを業界別にまとめてある。若手の減少、労働者の高齢化、それを補う外国人労働者も足りないと厳しい状況である。薄利多売、量的拡大モデルから脱却し戦略的に縮んでいくことが重要だとの主張だ。
Posted by ブクログ 2023年09月17日
少子高齢化しながら人口が減少していくこれからの日本の行く末が、分かりやすくまとめられていた。私が子どもの頃に思い描いた社会とは、大分違って驚いた。備えるべきところは備えたいと思う。「いいものをより安く」から「いいものを相応の値段で」という価値に変化させていかなくてはならないというところは身に沁みた。
Posted by ブクログ 2023年07月22日
■人口減少問題が世の中(主に経済・仕事)に、どのような影響を与えるのかを知りたい人向けの本
■[日本人口減少シリーズ]と同じく、データに基づきわかりやすく説明されている
■毎回感じるが、これからの社会が本当に成り立つのか、不安を抱かざるを得ない1冊
Posted by ブクログ 2023年05月06日
シリーズ最新作。稿を重ねるにつれシュミュレーションが細かく、リアリティを持ったものになっていく。
自衛隊、警察、消防など安全を守る人たちが不足する。
運送業でも運転手不足のため運べない荷物が続出する。
寺院を維持する檀家が不足するため寺が荒れ、地域の振興の拠点が失われていく。
それ...続きを読むらは確実に起こること。できることは準備することだけ。
Posted by ブクログ 2023年03月24日
コロナが原因の問題は思ったよりなかったと思う。多くの問題はコロナ前からすでに起こっていたから...。最後に個人的に関心のある韓国と中国の話題が出てきて、お互いに仲良くしようと思った。
Posted by ブクログ 2023年01月28日
すべての日本人に読んでもらいたい本。人口減少はもはや止められないし、加速するので、それを前提とした戦略を練っていかなければならない。そしてそれは人類史上誰も経験していない社会。
・人口減少は「黒船来航」並に社会の在り方を変えてしまう。というか、変えなければならない。
・10万人規模の都市じゃないと...続きを読む社会インフラを整えるのが非常に困難になる。多極分散ではなく、多極集中にしないと。
・人口減少社会では「拡大」や「分散」は危うい。「集中」や「特化」が生き残りのワード。
・「薄利多売」から「厚利少売」へ。ブランド力の強化で「よりよいものは、それ相応の価格で」へ。
Posted by ブクログ 2024年02月06日
☆3.5 データ列挙だけど
日本の人口減少は不変的事実なのに、意外にわたしの周囲では考慮してない人がほとんどだ。就職においては、これほど重要な事実もあるまい。将来、需要が減るとわかりきってゐる仕事に、いま就くことがどんなに無駄なことか。
この本では、著者が収集したデータにもとづいて、2020年...続きを読むから数十年先の日本における人口減少の影響を推測する内容。
すでに自治体や民間企業が推測したデータを著者がひっぱりだして、データを見れば一目瞭然のことを、あらためて言ひ直してるにすぎない。あまり体系的で理論的とはいへず、人口減少での地方の過疎化などは社会学で近代化を勉強すれば当然といへる。
しかし、なかには盲点だったことが載ってゐる。たとへば、新築住宅の需要の減少、葬祭業のローカルビジネス、過疎化による人間関係の固定化など。
一方で、神社仏閣の担ひ手の減少といふ情報もあり、この近代化の世の中にあっては当然だろと思はずにはゐられなかった。
これを読むと、平成不況はバブル崩壊だけが原因ではなく、もともと人口減少も要因なのではないかとすら思ひたくなる。中国では若者の就職率が低いが、じつは今さらのことで、調べたら2000年代から変らなかった――そんな統計を思ひだした。
そもそもあらがへない人口減少に、人口を殖やさうとキャンペーンして対抗しようとするのが愚策である。いま人口が流入してよろこんでゐる地方の自治体も、目先のことしか考へてゐない。
人口減少による担ひ手の減少は、デジタルか移民でまかなふしかない。わたしは、この国の舵取りとしてデジタル化は必須だとおもふし、いづれ公務員は不足するのだから、マイナンバーカードも必要な時代が来るだらう。
Posted by ブクログ 2023年10月30日
人口動態に基づいて近い将来何が起きるかと日本はどうすべきかが書かれた本。漠然と、あるいはあちこちで見聞きしたことが、体系的に見渡せて良かった。
この本では人口だけに注目していて労働力が足りないのか余るのかがよくわからない部分があった。全体として縮む中で地域間や職種間でバランスが崩れる事をもう少しはっ...続きを読むきり書いてほしいし、人口密度と人口規模に基づいてこの規模ならこういう形と提言があると良かったと思う。(他の国でその規模の都市でどういう生活・職業分布みたいなのが良さそう。共著に期待)。
縮む中で、規模の増加に依存したビジネス、例えば設備投資関連ビジネスは、更新需要のみになって壊滅することももっと読みたいと思う。その残念分星を1つ落としました。
Posted by ブクログ 2023年08月16日
未来に起こるであろう物流、寺院、インフラ、鉄道、住宅、公務員、金融などの分野に対しての動向を数字を交えてしまされていることが非常に面白かった。
Posted by ブクログ 2023年02月09日
読むだけで陰鬱になれる良書。
恐らく日本政府は筆者の提言は実行できないだろうからこのままジリ貧になると予測される。人が減ってサービスの提供もなくなる未来。本書とは関係ないけどこの状況を坐視して金を無駄遣いしていた連中は戦犯といって差し支えないだろう。
夕張市のようになるか軍艦島のように国民全員消える...続きを読むか、ウクライナのように侵攻されるか、としくは他国の領土になるか…
Posted by ブクログ 2023年01月24日
<目次>
序章 人口減少が日本にトドメを刺す前に
第1部 人口減少日本のリアル
第2部 戦略的に縮むための「未来のトリセツ」(10のステップ)
<内容>
基本的な構造は他の本と変わらない。情報がリアップしただけ。まあ、わかることは、少子高齢化は止められない。自治体一つの対策は、近隣自治体の...続きを読む足を引っ張ることになるだけ。従来の成長神話は捨てる。知的財産をしっかりと作り、キープし、製品・サービスに付加価値をつけて、「厚利少売」する…。こうした発想を持てる経営者や政治家、役人はどれだけいるか…
Posted by ブクログ 2023年01月20日
「未来の年表」シリーズ5作目となり、著者によるこのシリーズはすべて、関連書籍も読んでいます。
今回は、これまでと同様、人口減少に関する内容の中で、それぞれの業界がどのように変化していくかということにスポットを当てた内容になっていますので、自分の業界や地域の状況などにより、一層身近な問題として感じるこ...続きを読むとができる内容となっています。
著者がこのシリーズを始めたのが2017年で、5年近く経過しており、それでも状況が変わっていない現状を嘆いています。その思いを「人口減少対策は夏休みの宿題のようなもの」という表現をしているのが、著者の複雑な心境を感じさせます。
個人でできることは限界があるものの、人口減少はわかっている未来。少しでもできる対応策を考えたいものです。
▼マーケットの縮小とは単に総人口が減るだけの話ではない。若い頃のようには消費しなくなる高齢消費者の割合が年々大きくなっているのである、今後の日本は、実人数が減る以上に消費量が落ち込む「ダブルの縮小」に見舞われる
▼商圏人口が減るということは、同時に、消費者が求める「便利さ」のモノサシも変わるということだ
▼ここで言う「人口減少に打ち克つ」とは、人口が減ることを前提として、それでも日本社会が豊かであり続けられるようにするための方策を見つけ出すことだ。社会やビジネスの仕組みのほうを、人口減少に耐え得るよう変えようというのである。
▼人口減少対策とは「夏休みの宿題」のようなものである。いつかやらなければならないと頭では分かっていても、ついつい後回しにしがちだ。その変化は日々の暮らしの中では目に見えないほど軽微なためである。「まずは目の前の課題をこなすことが先だ」と言い訳しながら、時だけが過ぎていく。
<目次>
序章 人口減少が日本にトドメを刺す前に
第1部 人口減少日本のリアル
●革新的ヒット商品が誕生しなくなる
ー製造業界に起きること
●整備士不足で事故を起こしても車が直らない
ー自動車産業に起きること
●IT人材80万人不足で銀行トラブル続出
ー金融業界に起きること
●地方紙・ローカルテレビが消える日
ー小売業界とご当地企業に起きること
●ドライバー不足で10億トンの荷物が運べない
ー物流業界に起きること
●みかんの主力産地が東北になる日
ー農業と食品メーカーに起きること
●30代が減って新築住宅が売れなくなる
ー住宅業界に起きること
●老朽化した道路が直らず放置される
ー建設業界に起きること
●駅が電車に乗るだけの場所ではなくなる
ー鉄道業界に起きること
●赤字は続くよどこまでも
ーローカル線に起きること
●地方に住むと水道代が高くつく
ー生活インフラに起きること
●2030年頃には「患者不足」に陥る
ー医療業界に起きること1
●「開業医は儲かる」という神話の崩壊
ー医療業界に起きること2
●多死社会なのに「寺院消滅」の危機
ー寺院業界に起きること
●会葬者がいなくなり、「直葬」が一般化
ー葬儀業界に起きること
●「ごみ難民」が多発、20キロ通学の小学生が増加
ー地方公務員に起きること
●60代の自衛官が80~90代の命を守る
ー安全を守る仕事に起こること
第2部 戦略的に縮むための「未来のトリセツ」(10のステップ)
ステップ1 量的拡大モデルと決別する
ステップ2 残す事業とやめる事業を選別する
ステップ3 製品・サービスの付加価値を高める
ステップ4 無形資産投資でブランド力を高める
ステップ5 1人あたりの労働生産性を向上させる
ステップ6 全従業員のスキルアップを図る
ステップ7 年功序列の人事制度をやめる
ステップ8 若者を分散させないようにする
ステップ9 「多極分散」ではなく「多極集中」で商圏を維持する
ステップ10 輸出相手国の将来人口を把握する
Posted by ブクログ 2023年01月14日
人口減少で起きる未来を書いている。
商店やインフラ等を身の回りにも大きな影響があると思った。
第一部が人口減少で起き得ること、第二部でその解決策の構成だが、第一部の分量が非常に多いと感じた。
Posted by ブクログ 2022年12月30日
第一部は、様々な業界における人口減少の影響について解説しているが、広く浅くやや総花的な印象を受けた。
第二部は、人口減少を前提に、戦略的に縮む方法について解説されている。全体のパイが小さくなるので、売上よりも資本効率性を重視するべき/高付加価値化を目指すため、無形資産・人的資本を重視すべき等、最近よ...続きを読むく言われていることが、人口減少という背景を踏まえていることが理解できた。
Posted by ブクログ 2024年02月17日
第一部の人口減少でどうなるのかは、なるほどと思わせる事が多く、本当にその通りになったら恐ろしいと思う。
ただデータ通りには行かないのでは?という気持ちもある。
第二部の、ではどうすれば良いかという未来のトリセツは、ちょっとピンとこない話が多くて斜め読み。
日本の企業がそう簡単に変われないだろう...続きを読むなと。
読んでいてあまり気持ちの良いものでは無かった。
Posted by ブクログ 2024年01月02日
ビジネスや公共サービスの消費者減少だけでなく非消費な高齢者。就労者不足、保守的で革新しない労働者。各企業は発想を変え、成長分野を定め集中的に投資や人材投入を行って、戦略的に縮まないと、人口減少に押しつぶされてしまう。
あと少し現状維持していれば逃げ切れる高年ではなく、先の長い若者に権限を渡すべきで...続きを読むしょう。
Posted by ブクログ 2023年12月24日
冒頭から8割程度が高齢化と少子化によるマイナス面しか記載されていなく、閉塞感が漂った。ただ昔のようにがむしゃらに働いた分だけ成果がでる世の中でないので、売り上げの単価アップ、成果主義、人口の密集をしないと市場のシュリンクについていけないことは教訓として捉えた。
Posted by ブクログ 2023年07月30日
人口減少日本で各業種・職種、公共サービスに何が起こるか?瀬戸際の日本にこれから起きる大変化を詳細かつ大胆に描く。
もはや人口減少は止められない。ではどのような社会を日本は目指すべきなのかの指針を具体的に示してくれている。驚くのは、人口減少問題は日本よりも中国や韓国のほうが厳しい未来が襲ってくるという...続きを読むこと。
Posted by ブクログ 2023年05月29日
人口減少の未来においては、柔軟な思考や協力体制が不可欠だと思う。
社会全体で課題に取り組み、持続可能な社会を築くための対策を実施することが求められます。
そして、個々の人々が自己成長や能力開発に努め、多様な価値観を尊重しながら共生の社会を築くことが重要だと思った。
Posted by ブクログ 2023年05月13日
これからの日本は人口が減少するだけではなく、高齢者が増えることによって消費量も減少するという、ダブルの縮小に見舞われる。
ここでは戦略的に縮むという成長モデルを掲げて企業がどうやっていくべきかを示している。そうなんだろうなとわかっていながらやってこなかった企業としてはなかなかハードルが高く、淘汰され...続きを読むていくのかと思った。
Posted by ブクログ 2023年04月30日
各業種やビジネスを支える公共サービスの現場で起きつつある課題を人口減少の観点で捉えるとともに、「戦略的に縮む」という成長モデルの手順を深掘りし、「未来のトリセツ」として具体的に示す。折り込みの表あり。
なかなか難しい先行き…。
Posted by ブクログ 2023年04月21日
読んでいると空恐ろしくなってくるし、『人口減問題は夏休みの宿題と同じ、問題は認識されているのに後手後手に回る』という例えも絶妙。
でも、計算通りに人材不足、需要不足、が現実となるかはよく分からない。人間と市場の環境への適応力は、価格をシグナルにしながら、日々応力を孕みつつ変化を生んでいる、と思うの...続きを読むだが。。
地球への負荷を考えると、人口減自体は、おそらく良いことで、破滅することなく移行、軟着陸出来るか?というと、出来ると信じたい。
Posted by ブクログ 2023年04月12日
人工減少にともうなう課題を様々な業種の観点からで解説、推測した一部と今後の対策の二部。
二部の厚利小売、生産性向上、スキルアップは私自身の仕事にも通づる点あり。
Posted by ブクログ 2023年01月08日
2023年最初の読書は、『未来の年表』シリーズを選んだ。
元祖『未来の年表』の衝撃から5年が経った。当時は「この本に書かれている通りに変わるのかな?」「もし変わったら、世間の価値観が変わって面白そう」と、ボンヤリと感じた程度。あの頃から日本の状況は改善されたどころか、急速に「崖っぷち」へ追いやられた...続きを読む。読み進めるうちに、厳しい現実を突きつけられ、読み終わる頃には、ワールドカップの熱狂の名残が吹き飛んでいた。
あらゆる公共サービスと社会機能が急激に縮小するリングの上で、ヒト·モノ·カネを取り合い続ける「ゼロサムゲーム」をいつまで続けるのだろうか。ますます貧乏で閉塞感の漂う未来がすごそこに近づいている。100歳まで生きるためには、日本企業でサラリーマンを続けてはいけないのだろうか。現実の延長では想像できない。
もはや「将来は田舎で穏やかに過ごす」なんて、暢気に構えて居られなくなった。夢を見るのは良いが、数十年かけて、相当な準備と覚悟が必要なのだろう。新年の仕事始めにあたり「異次元の働き方で売上を伸ばせ」「うちは安定した業界だから転職なんて考えるな」などと言う、社長のコメントが空虚に感じられ、1ミリも心に響かない。
確かに私自身、転職する計画は無いのだが、「この会社が潰れたらどうするのか」「60歳を過ぎた時に何をしたいのか、どうなっていたいのか」くらいは、本気で考え始めたいと思う。(昨年は何も思い描けなかったので)
Posted by ブクログ 2023年01月02日
このシリーズも5冊目のようだが、次第に少子化対策への期待が薄れ、具体策の有効性はないものとして、その上でどう生き残っていくか、という方向にシフトしている。
外国人労働者も低賃金の日本にはきてくれないだろうし、子どもを産むことのできる女性の総数が減っている以上、少子化対策を強化しても出生数の回復は見込...続きを読むめない。
ならば、人口減を前提として、それでも豊かにあり続けられる方法を模索した、とのこと。
「多極集中」という考え方は、ありだと思う。限界集落があちこちに分散するのは、インフラのコストが莫大になってしまう。東京一極集中を避け、いくつかの地方都市に分散して移住し、駅を中心に人が住むという居住の仕方は、現実的だと思う。
日本すばらしい!のテレビ番組はまだあるようだが、そんな目くらましをうっとりして現実逃避してないで、早く現実を見つめて、自分たちの社会を変えていこうという風が吹いてほしいと思う…切に。