河合雅司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
少子高齢社会のリアルな脅威は、何気ない日常にこそ潜んでいます。10年後、20年後、あなたの身に迫る事態を一覧にしました。今からあなたにできる「メニュー」8つも提案。
少子高齢化はもう止められないだろうなぁと思います。
この本は2018年発行なので まさかこんなコロナな世界になるなんて考えてもなかった頃...
若い人達の未来はどうなるんだろうなぁと考えてしまいます。子供を持つことが不安すぎます。
私の子供は成人しちゃいましたが 今後この世の中で結婚して子供を持つことが幸せなんだろうか?と思ってしまいます。
自分の老後がとても気になりますが 出来る限 -
Posted by ブクログ
江戸時代中期~後期、日本の人口は概ね一定に保たれてきた。
しかし明治維新後、工業や医療が発達し、人々の生活が豊かになって死亡率が下がり、人口増加に転じた。
第1次世界大戦で欧州の産業が停滞し、日本は工業国へ脱皮する。
工業化の波は、農村の若者を都市部へ迎え入れた一方で、農村の生産性は伸び悩み「食糧不足問題」が生じた。
第1次世界大戦後、日本は不況に陥る一方、人口増が続いた。
政府は「海外移住」で失業や食糧難の解決を図るが、現地の生活に馴な染じまない日本人に対し、各国で排斥運動が生じた。
世界中から締め出された日本が、移民の送り出し先に選んだのが満州だった。
そこでは人口過剰問題を平和的な -
Posted by ブクログ
これからの日本は人口激減社会に突入、著者による2045年までの人口予測を地図に表現するということで「未来の地図帳」というタイトルになっています。
自治体によっては人口増となるエリアもあるようですが、障子高齢化が進む日本においては多くの自治体で人口減少並びに高齢化が進む、という現実がよくわかります。少々煽りすぎかな、という感じがしないでもありませんが、現実なのですからやむをえませんね。
最終章では著者の考える人口減・高齢化を前提とした社会のありかた、住まい方に関する提言が記されていますが、紙面のほとんどは人口減予測値に関する説明で提言部分のボリュームはごくわずかなんですね、どうせなら提言の内容を -
Posted by ブクログ
人口問題は現在のことではなくかなり先の将来の問題。よってこの問題ほど長期スパン、歴史でみる意義のある分野もない。本書は日本の人口問題が戦前、戦後、現在とどのような変遷を経て、ついには目の前の大問題になってしまったのかを紐解いていく。
時系列で見ていくと、安定的だった江戸時代の日本の人口を"富国強兵"の国策が膨張とも言える人口増加にしていく。日露戦争での勝利をきっかけに欧米列強が日本の国力増加と人口膨張に危機感と警戒感を強め、何かと日本に人口抑制のプレッシャーを与えてくる。そういった圧力や、マルサスの人口論のブーム、また大正デモクラシーなどによる自由な雰囲気を受けて大正から