河合雅司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
少子高齢化というのはずいぶんと前から言われていて知識としては知っているし、街を歩いてもいつの間にか高齢者が非常に多いと感じてはいましたが、ここに書かれているようなことまでは思ってもいませんでした。まずありえないけれども現在1.44人の出生率が仮に2.0人になったとしても、そもそも出産可能女性がすでに少なくなっているので人口減にはまったく歯止めはかけられないこと、人口が減っていけば人手不足が深刻になり社会のインフラを支えることがそもそもできなくなること、病院があっても医師が足りない、医師がいても輸血用血液が足りないので治療ができない、自衛隊の人が足りなくなると国を守ることができなくなる、etc。
-
Posted by ブクログ
日本の将来について書いてあるのだけど、読んでいると暗い気分になります。どうしてもっと早く少子化対策に本気をださなかったのかしら?自分は、どうして子供ふたりにしたのかしら?
私は20代で子供ふたり産んだのですが、頑張れば20代のうちに3人目も可能性はありました。でも、なぜ3人目は辞めたのか?
1.ワンオペ育児(昔はそんな言葉さえなかった。それ
ぐらいワンオペが普通だった)に家事。旦那は平日
は、残業、出張などほとんど家にいませんでした。
毎日へとへとで3人目なんて無理だと思いました。
2.マンションの下の階の人から「子供の足音がうるさ
い」と言われ、マンションの敷地内 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのまま人口減少が続いたら日本はどうなってしまうのか、イラストやクラブを豊富に使いながら教えてくれている。
少子高齢化が進んで大変なことになるんだろうな…と漠然と想像しつつ具体的な問題や課題、今からできる対策についてはあまり考えてこなかった。
そのため本書の内容は非常に新鮮で衝撃の連続だった。
日本の人口は100年後今の半分以下以下になっている、幽霊屋敷が増加する、など今とは全く異なる表情をした日本が近い未来存在しているかもしれない。
しかし必ずしも悪いことばかりとは限らない。
どの世代の人たちも目を背けたり 他人事と思わず、話し合い先に進んでいくことが大事だと思った。 -
Posted by ブクログ
この新書を思いっきり要約すれば、、、
日本の人口減少はもう避けられない。
移民に頼っても無駄、女性を働きやすくして、
道州制を引いて地域単位で成長しよう。
企業は生産性を上げよう。海外にも出よう。
ってなとこか。
言ってることは道州制だけど、その言葉を使わなかったところを見ると、
著者は大前研一さんの弟子ではないな。
人口減少により起こるであろう悲惨な日本の未来をこれでもかと提示しているわりに、
解決策はプアな気がした。というか、これしか書けないだろうな。
私は人口を増やす政策もまだありうるような気もするんだけど、、、
安心して若い夫婦が3人以上の子を産む政策。
広い家、適切な労働時間 -
Posted by ブクログ
人口減少による日本の危機を過去〜未来にかけて年表で触れている本。その影響は色んなところへ派生する。
①高度経済成長期につくられた社会インフラの老朽化→労働者不足&人口減少により自治体にお金入らない&利用者下降してるのに優先すべき?などの理由から放置→より高額になっていく
②東京一極集中により東京は働き手にとっての設備が整っている→介護を受けに地方から東京へくる高齢者→設備不足により在宅介護が進む→医療従事者の人手不足&共働きにより手が回らない
③医療従事者の減少&人口減少により輸血用血液もなくなる&高齢化により病床がひっ迫→これまで受けられてた医療が受 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本作は産経新聞論説委員の河合雅司氏が執筆した人口減少する日本の予想図であります。
データに基づく日本の行く末の描写は、もはやホラー。
・・・
人口というのは確かに数字としてはっきりしているので、生活や産業に与えるインパクトを割と正確に具体化しやすそうですね。
出生者数が分かるのだから、例えば2000年生まれの若者たちが2020年に何人程度いるのか、2040年に何人程度いるのかってことはおおよそ計算がつくわけです。
そうやって計算された人口予測をもとに、日本がどのように変貌するのかを、2016年~2065年まで、約50年間を年表形式で何が起きるのかを予測します。
本作をはじめから読んでい