ポール・クルーグマンのレビュー一覧

  • アメリカの罠 トランプ2.0の衝撃

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    本書は大統領選挙前に書かれたものだが、概ね予測どうりが恐ろしい。
    トランプ政権の主たる政策の中で「プロジェクト2025」にある「ディープ・ステート」(闇の政府)を崩壊させる事はバイデン政権でも続いた民主党下での腐敗した組織を壊滅し、従来の自由主義を復活させると言う意思がある。だが、司法省内の裁判権含めた法的免責問題などは、悪用される懸念があると言う。元トランプ大統領補佐であるボルトン氏はトランプ氏が独裁者的存在を持つかについて「それほど利口ではない」し「アメリカの憲法も制度も強靭」であるとも言っている事には期待したい。だが、現実多くの大統領令による世界を恐怖・脅威を発進していることが今後どんな

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    2025年03月08日
  • クルーグマン マクロ経済学 第2版

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    貿易理論やマクロ経済学の分野で著名なクルーグマンの経済学の教科書
    入門的なマクロ経済学を網羅したと言えるほどに文章量は膨大だが、
    初学者向けに書かれた上で実践的であり、学び始めには良い本

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    2023年10月08日
  • 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

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    最悪のシステムの中の最善のシステムである、資本主義について、情報技術によってますます加速し、変容をしていく先に何が待っているのか。2019年の断面で7名の経済学者が未来を予測した書

    キーワードは以下です。

    米中の対立
    資本主義の修正と変容
    富の再配分
    人工知能の発達と普及、そして雇用への影響

    目次

    プロローグ 「未完」のその先を求めて

    Chapter1 ポール・クルグマン 我々は大きな分岐点の前に立っている
    Chapter2 トーマス・フリードマン 雇用の完新世が終わり、人新世がはじまる
    Chapter3 デヴィッド・グレーバー 職業の半分がなくなり、どうでもいい仕事が急増する
    Ch

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    2023年01月26日
  • 「常識」が通じない世界で日本人はどう生きるか

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    ネタバレ

    イノベーションを促する為には考え形の異種混淆が必用らしいです。

    日本人は年配者へ敬意を持つ道徳を持ちつつ高い均質性を持った民族であり、既存のパラダイムへ批判をしないが故にイノベーションが起きにくいようです。

    解決案としては、多様性のある環境下での若者の教育を実施すべきとの事です。

    私自身、海外への留学経験も無く同調圧力が働く会社で働いてますので、先ずは私自身が社内の若者へ少しでも意見や改善案を発せられる環境作りを目指していきたいと思いました。

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    2023年01月09日
  • コロナ後の世界

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    それぞれの得意分野の視点から現状の分析とこれからが理路整然と分かりやすく述べられる。どの商も興味深い内容ばかり。特に第1章のダイヤモンド氏のパートは感動さえ覚えた。

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    2021年03月07日
  • コロナ後の世界

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    ネタバレ

    コロナ禍で「オンラインファースト」が強制的に進められました。
    10年は進んだともいわれます。
    僕は仮想空間と現実が輻輳する社会にギリギリ親和性のある世代です。

    これからは必ずしも人口が経済力にならないと思います。
    仮想空間にシフトすることで現実の消費が下がるのは自明です。
    ただ人口が基本となるのは否定できないとも思います。

    「大阪市の人口増加を考える」
    もちろん魅力的な都市にすべきやと思います。
    ただそれよりも直接住むことにメリットを感じてもらえないかと考えています
    住民票を置いてもらえると税収も上がるし役所にもメリットある話なんですよね

    例えばあいりん地域
    アドレスホッパーの拠点にでき

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    2021年01月28日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

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    経済学史における三大古典一つであるが、
    既存の日本語訳が難解あるいは不正確であるという山形氏の判断で、
    ネット上に全訳・要約した文章を書籍化したもの
    でもケインズ自体が悪文家なので結局難解

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    2020年07月12日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    著名かつ過激ともいえる、経済学者のグルーグマン氏の日本経済に関しての考えと現状とつづった本。グルーグマン氏自身、極端なインフレ推進派ですが、本の中身をちゃんと理解して読み進めると、その考え方が極端なだけではなく、歴史を振り返った時の資本主義社会での金融政策のオススメを言っているように思える。著者も言っているが、人間はもちろん過ちもするので完璧なかじ取りなどできるはずはない。それは個人の投資戦略にももちろん言えると思う。

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    2019年06月12日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

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    本文の内容を読解する事は難しくないのだが、書き方から言葉の意味や概念を理解するのが大変な気がする。私の語彙の無さも問題なのだろうが…

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    2014年06月17日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    「アベノミクス」という言葉を耳にしたことがないという人はもはやいないと思います。ではアベノミクスって具体的にどのような戦略なのかを語れるか、というとかなりの方が「難しいよね」と言うのではないでしょうか。
    そのような方に読んで頂きたいと思いました。

    ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授の名は、ある程度、経済や金融に親しんでいる人にはなじみがあるかと思いますが、一般の方に定着しているほどではないと(私の肌感覚ですが)思います。

    本書は、口述されているせいか、とてもわかりやすいです。

    アベノミクスの功罪が議論される中、どちらに手を挙げるにしても、アベノミクスをきちんと理解していなければな

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    2014年02月19日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    久しぶりに読んだ経済書。平易にくだけた形の文章も多く、読みやすい一冊だった。マクロ経済学の面白さを感じることができた。
    アメリカの経済政策が論点の中心であったが、ヨーロッパの不況のメカニズムに関する解説が分かりやすく印象に残った。

    次は、財政規律を厳格とせねばならないという立場の人の本も読んで、比較をしてみたいと思う。

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    2013年10月14日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    クルーグマンによるアベノミクスの評価。ざっと7割くらいは肯定的な意見であるが、そうでないところに対してはそれぞれ独自のアドバイスを提供している。新書なので、全体的に細かい議論は抜きで主張ばかりか書かれているが、それでも十分な説得力があった。
    ここはらは感想。個人的にはだいぶマクロ経済学の知識が抜けてしまっているので、あまり批判的に(というか理論と関連づけて)読めなかったのが残念でならない。おそらく、クルーグマンの議論も基本に基づいたものばかりであるのは何となくわかるので、もう一度マクロ経済学をしっかり復習した後で読み返したい。

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    2013年09月20日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    どちらか択一ではないが、「社会は分配であり、政治は平等を実現する」と思った事と、データをただしくみながら何かをかえる勇気をもつならば、ケインズ派の政策を考えた方がいいのは確かだと思ったー。

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    2013年03月27日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    ノーベル経済学者のクルーグマン教授いわく、デフレを脱却して景気回復するには、ケインズ的な財政出動で赤字国債を大量発行し、公共投資を行うしかない! 過去20年にわたってデフレの不景気が続き、ゼロ金利で金利操作もできない流動性の罠そのものにはまっている日本で、公共投資を減らして、事業仕分けで節約して、縮こまっていてどうする! 

    巨額の財政赤字が将来のツケになるかって?? 戦後アメリカが負った1250億ドルの債務は、当時のGDPの120%に達していたが、今では1250億ドルなどGDPの1%にすぎない。つまり、アメリカは赤字国債の借金を全く返さずに、15兆ドルの経済規模に成長した。要は、経済成長とイ

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    2012年12月15日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    この本を読んで大規模な財政出動と大胆な金融緩和の重要性が理解できた。

    日本の政治家、官僚、日銀、そして国民。

    力を合わせて、さっさと不況を終わらせよう!

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    2012年11月22日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    現在の不況の原因は需要の不足であり、対策は財政赤字の解消ではなく需要の創出であることは明らかだ。しかし、財政赤字対策のために支出の削減や消費増税が先行し、公共投資という声がどの政治家からもあがらない。
    本書の主張は直情的であり明確だ。かなり辛口で面白い。米国の経済政策について書かれたものだが、日本こそ参考にして欲しい。最近の日銀の余りにもリスクを恐る対応を見ていると、永遠にデフレスパイラルから抜け出せない気がしてくる。

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    2012年11月04日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    ノーベル経済学賞も受賞したクルーグマンの最新著書。リーマンショック以来の経済の低迷に対する処方箋を平易な文章で訴えるもの。主張は単純明快で、政府はより積極的な財政出動を行うべきであり、中央銀行は更なる金融緩和を行おうというもの。議論の中心はあくまで米国経済であるが、ギリシアなど南欧諸国の債務危機に陥った欧州と失われた10年(20年?)に苦しむ日本といった先進諸国全てに当てはまるものとして議論を展開している。著者の現状認識は米国においては、オバマ政権成立後のリーマンショックに対する財政出動があまりに小さかったこと、バーナンキ率いるFRBの実施した量的緩和が中途半端であるとしている。バーナンキに対

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    2012年10月17日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    一言で言えば、痛快である。
    米国をネタにしているが、米国に追随している日本にも当てはまること多し。
    やるべきことは、わかってるんだから、
    四の五の言わずにやれや~!的な内容です。

    妨害してるのは、政治だと、
    上位1%が差し向けているロビー活動に丸め込まれてる!

    日本でいうならば、
    経団連の言うがままじゃないか!ということか。

    情熱に任せて書いているらしく、
    訳もかなりブロークンで、ホントに溜飲が下がる批判です。
    山形浩生さんの訳は素晴らしいね。
    訳者あとがきも面白いです。

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    2012年09月26日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    不況で借金まみれの国。そこで緊縮財政に走る国々。マネタリズムに洗脳された今の為政者のブレーンども。ますます、不況に輪をかける。マネタリズムのゾンビが跋扈する現代。ケインジアンが世界を救うのだ。借金が国内だけで収まってる日本こそ、その先導に立って、世界を救えよ。

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    2012年09月25日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    ネタバレ

    著者のポール・クルーグマンを知ったのは以前NHKで放送されていた番組でした。


    失われた20年といわれる不況を脱しきれない日本に対しての分析と対処法を分かりやすく語っていました。


    なかでも印象的だったのは

    「私は天皇陛下に謝らなければならない。」

    という言葉です。


    90年代の日本はバブルが崩壊して不況のまっただ中にいました。

    当時プリンストン大学の教授で現FRB議長であるベン・バーナンキは日銀が採るべき具体的な行動を主張したのです。



    同じようにクルーグマン教授も日銀の行動を批判していたわけですが、実際にバーナンキが日銀と同じ立場(FRB議長)に立ってみると当時の日本と同じ

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    2012年10月27日