ポール・クルーグマンのレビュー一覧
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スティグリッツ、マンキューとアメリカの経済学の教科書をまとめ読みした。
クルーグマンの本は、通常の経済の本より、面白いし、ラジカルなものの見方をしていて、刺激のあるものが多い気がしているので、教科書ではどんなものか楽しみにして読んだ。
で、わかったのは、マンキューとあんまり変わりがないということ。アメリカの大学で使われる経済の教科書は、入門レベルで教えることがかなり標準化されていて、それをどう面白く書くか、という競争なんだなと思った。
ミクロ経済学の場合は、そうした傾向はある程度予測できるものだが、マクロ経済学については、実際の政策提言で差が多いところだと思うので、もうちょっとバラツキが -
3.6 (5)
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3.6 (32)
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「コロナ後の世界」というタイトルですが、あとがきによれば、本書はもともと2019年から進められていたインタビュー企画に、今回のコロナ禍を組み合わせて内容を深めたようです。まず中身以前に、この6人をよく選んだなという意味で強いユニークさを感じました。たとえていうなら、服のセレクションショップで、「思いもよらないセレクションで面白いなあ」と感じる感覚でしょうか(これは選んだ服自体が良い/悪い、を超越した感覚です)。「銃・病原菌・鉄」などの著者であるジャレド・ダイヤモンドを先鋒に(なんて贅沢な!)、次鋒は人工知能の研究者で「LIFE3.0」などの著者であるマックス・テグマーク、そして人生100年時代
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3.4 (5)
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まず、ものすごく読みやすかった。
こういった類に知見がない私でも何の抵抗感もなく読み進めていくことができたし、とても興味深く面白く感じることができた。
世界は本当に複雑だなぁ、そして、その世界のトップ達はよくもまあそんなに争えるなぁとも思い、
自分がいかに思考停止しながら平和を享受しているのかがよく分かる。
(これを悪いことだとは思わない)
民主主義の衰退なんかは無知な私でもなんとなく感じるところではあるけど、日本が民主主義国家じゃなくなることなんて想像もできない。
しかし、人類によってこの世界はいかようにも変化してきた歴史は紛れもないものであり、他人事ではないなとちょっぴりですが思います -
3.6 (32)
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3.4 (5)
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ネタバレユヴァル・ノア・ハラリ
かつての富の主な源泉は金鉱、小麦畑、油田などの有形資産だったが、今は知識や技術となった。油田は力ずくで手に入れられても、知識は奪えない、他国を征服して得られるものは、小さくなっている!
教育費の代わりに、軍事費が増やされるようになり、国家間の信用度も下落。。懸念は大きい!
ジャック・アタリ
プーチンは2021年7月に「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」という論文を発表。ロシア専門家が、今回のウクライナ侵攻を予測できなかったのは、非常に問題。
EUの成功と繁栄は、プーチンにとって極めて耐え難い。プーチン独裁国家は「民主主義には、人々の幸福を守る力がない」と証 -
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3.6 (32)
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それぞれの立場で言っていることがある。ワクチン肯定だったり、AI礼賛だったり。しかし、得てしてヨーロッパの言論はこのコロナを肯定的に捉えようとしているのがわかる。
コロナの感染者数が高めのままだが重症化、死亡するのが高齢者のみに限られることがわかり、経済をとにかく回せとなって解禁してきている2022年7月現在の視点から見ても、劣らない意見を述べている。
独裁国家はパンデミックに対応できない:中国を揶揄
AIでコロナ情報をアップデートする:うまくいっている部分と機能していない部分がある
ロックダウン:家族の絆の大切さが確認でき、働き方の見直しが始まる。人生100年時代、息切れしない働き方はなに -
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クルーグマンからのアベノミクスへの応援歌です。
<アベノミクス:おさらい>
第1の矢 大胆な金融政策 異次元緩和 日銀黒田総裁
第2の矢 機動的な財政政策 10兆円の経済対策 麻生金融担当大臣
第3の矢 規制緩和、民間投資を喚起する成長戦略 菅官房長官
<クルーグマンが指摘するアベノミクスの優位点>
・実質金利を抑えながら、財政政策をすすめながら、財政赤字を軽減する
・デフレ脱却のために、政権とセントラルバンクが協調
・金融緩和とともに、財政出動の実施
<結論>
・日本よ!たちあがれ、そして世界の手本になれ
構成は以下
プロローグ
第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ
第2 -
3.6 (32)
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コロナの情報としては古い(2021年5月現在。2020年7月の新書なのでやむを得ない)けど、それ以外はとても興味深く読めた。
違う見解もありつつ、海外の知識人たちが日本に対してほぼ同じように感じているんだなーと思ったのが、結婚後の女性の負担が多いところと定年退職が不要では?という話。
海外から見ても異様なんだね、日本の結婚後の夫婦間の家事育児分担(笑)
たしかに、双方が仕事を持つのになぜ育児も家事も女性がするんだろう。私も思う。
定年退職については詳しくないからわからないんだけど、働きたくても辞めざるを得ないのはたしかにおかしい。気力体力的に辛いならリタイアは全然ありだけど60代はたしかに -
3.6 (32)
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3.6 (32)
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<目次>
はじめに
第1章独裁国家はパンデミックに強いのか
第2章AIで人類はレジリエントになれる
第3章ロックダウンで生まれた新しい働き方
第4章認知バイアスが感染症対策を遅らせた
第5章新型コロナで強力になったGAFA
第6章景気回はスウオシュ型になる
あとがき
P147FBとグーグルのアルゴリズムはつながりを検知
する~よい記事と判断~多くの人の目にふれるように
~ランキング上昇
反論の多い記事は上昇する⇒フェイクへ
P192ロックダウンを早期にしても経済を止めることに
変わりはないので、失業率は同じ
知の巨人へのインタビュー本 -
3.6 (32)
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「ライフシフト」や「銃・病原菌・鉄」など世界的ベストセラーとなった本の著書たちが、コロナをどう捉えているのかを理解することができた。
コロナはネガティブな要素もあるけれど、必ずしもそれだけではなく、全員が口を揃えていたのが、「深く考えるきっかけになった」と。
たしかに、世の中ずっと安定しているわけがないし、いつ不安定になってもおかしくない変化し続ける社会。とはいえ、人は簡単には変われない生き物だから、こうしたきっかけがなければ、今までの常識や当たり前に思っていたことを見直す機会をなかなか取れないのだろう。
そういう意味でも識者たちの深い思考に触れる良い本だった。
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3.6 (32)
Posted by ブクログ
コロナ禍の今、自分にできること、すべきこと。
第一歩は、考えること。ふかく考えること。
この書籍で面白いと思ったところは、世界に名だたる知識人6人の中でも、日本の経済に対する評価やその捉え方に差異があることだ。もちろん、立場もまるっきり違う人達だから、当然といえば当然だけれども、何より大切なのは自分達の知識と経験から答えを出していることだと思う。
誰かの受け売りじゃなく、自身の持てるあらゆるデータを吟味して、私はこう思う、という意見を表明することの大事さ。
スティーブン•ピンカーさんのインタビューが中でも唸らされた。
非常事態の今、強力なリーダーシップを発揮する言葉、現行を破壊せよという -
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