野村克也のレビュー一覧
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2008年の楽天の監督時代に、99年から3年間務めた阪神タイガースでの監督時代を振り返り、嘆くノムさん節炸裂の本。当時の先週やOB、フロントの実名も隠すことなく出してボヤキ、批判を展開している。
批判も恐れず本音と理論・理想を綴っているのはさすがというところか。後任の星野仙一氏がその後阪神をリーグ優勝に導いた時に「野村が蒔いた種を星野が花を咲かせた」という世間の評価に対しても「お世辞半分」で聞いたり、それぞれの欠点だけでなく長所も見てその後の可能性にも言及したりと、ただの批判本にはなっていない。
ボヤキに満ちながら、良くも悪くもプロ野球球団を舞台にしたマネジメントの重要性とトップが気概、ビ -
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ネタバレ「教えないコーチこそ名コーチ」
全くもってそのとおりだと思う。1から10まで否応なしに教え込むのは簡単だけど、それを選手(教えられる側)が自分なりに咀嚼・吟味して、最終的に自分のものにしないと意味をなさない。つまり、選手(教えられる側)の中で「なんでも吸収して自分の成長につなげるぞ!」というような受け入れ態勢ができていないと、いくら教えようとも効果は見込めないのである。そのことを野村監督はしっかりと理解したうえでチーム管理に役立てていたのだなと感心した。
ただこれに1つ付け加えるべき要素があると個人的には思う。それが「教えないとほったらかしは違う」ということだ。教えないとなると、じゃあ何も自分 -
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自分は野球に関してはあまり興味はなく、より一般的な人材育成/マネジメントの知見を期待して本書を読んだ。そういう意味では、野球成分が思ったより多く、期待していた内容とは少し違った。(これは本書が悪いわけではなく、単なる期待値との差。)
ただ、当然、参考になる点もあったので、メモしておく。
・弱いチームでも、相手よりも進んだことをやっているという優位感を与えることができれば、大きな効果を生み、戦力となる。
・頂点に立つということは小さいことの積み重ねだ(イチローのセリフ)
・「どの道を取ったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその -
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ネタバレそなえ
・人間は、字の通り。人のためになってこその人間、他人があってこその人間
→謙虚さと感謝の心、そしてそれを持てる素直さを忘れては行けない。どんな人間であれど他人からの恩恵を様々な形で受けている
・良い仕事をするために人生観を確立せよ
「人は何のために生まれてくるか」
・「礼」挨拶に始まる常識「義」人が歩んでいく正しい道。コミュニケーションにおける正しい道。
・「挨拶」自分の心をひらき、相手にせまること。挨拶で自分の心を開けているだろうか?
・褒められているうちは半人前と自覚する「人間は、無視・賞賛・避難の順で試される
・評価とは他人が下すもの。自分の評価は参考にならない。満足 -
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ネタバレ野村克也が、競争が激しい野球業界で84年間も生き残れた理由を述べる本。
自身は凡人と自覚している人、優秀で天才な人に囲まれている人にぜひ読んでいただきたい。
結論、体力、技術面も劣っていた野村が生き残れたのは「考えて行動し誰よりも努力した」からによる。
まず野村がプロ野球を目指したきっかけとして母の存在があった。母子家庭で貧しく、楽をさせたいとの思いでテスト入団を受け、プロ入り。
周りは強豪校上がりなこと、体力、技術面も劣っていること、当時の監督というのは指導してくれないことから、「考える」ことを徹底した。
例えば相手方のピッチャーの投げ方や球団の先輩のスキルを分析し、それから人の3倍努力 -
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★「野村流」いかにして人を育てるか?一流のリーダーに必要な考え方・伝え方とは?
組織を牽引する立場にいる者に向けて、部下の能力をどのようにして生かし、言葉がけをしたらよいか?野球の理論だけでなく、人間教育も徹底的に行った野村氏自身の体験と言葉でつづる。野球界で選手として、選手兼監督として、そして監督として活躍した野村氏だからこそ語れる、『リーダーとしての心得と部下への接し方』を、自身の言葉とエピソードをもとに、ビジネスマン向けにまとめた1冊。
本書では、新人の育て方、中堅を組織の中心にする方法、ベテランの活かし方、そして最後はトップの座に就いたらどういうリーダーであるべきかを、章ごとに分か