野村克也のレビュー一覧
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監督が弱者の流儀のどこかの一節を紹介してくれたことがきっかけで、ずっと読もうと積ん読していた本。
人は皆、弱者である。
弱者であると自覚できることが、成功へのスタートラインとなる。
弱者だから謙虚さを忘れず、努力を続けることができる。
だから最後に勝てる。
ということが、本書の最も伝えたいことであると思う。
しかし、具体的にどんな努力をすればいいかは
書かれておらず、心構えや考え方が記されている。
そのため、読み物としては物足りなさを感じる。
下記は本書の中で共感している考え方だったり、
大切にしたいと思った心構えの引用である。
・全ての人は何かしらの可能性を持っている。
・弱い者が強い -
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よく人に「オレはアンチ巨入だ」と言うと、そいつは決まってニヤリとして、「アンチ巨入は実は巨入ファンなんだ」ということを言います。
オレはたいていムっとして話を逸らしてしまったものですが、それはある意味図星だからです。
確かに、嫌いな(意識するが)ゆえに、巨入のメンバーは真っ先に覚えるし、ペナントレースの順位やゲーム差も巨入に限って知っていたりするのです。
(さすがに今はそういうこともなくなりましたが)
北海道では特にそうですが(本書の中で京都出身の野村氏もそうだったと言っています)、プロ野球中継といえば巨入戦しかなかった時代です。しかもV9とか言って、とにかく圧倒的に巨入は野球の頂点に君 -
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日本のプロ野球は143試合の長いシーズンで勝敗を競い合うスポーツだ。しかし、シーズンを終えて次に挑むのは日本シリーズなどの短期決戦。また、WBCなどの国際試合も短期決戦だ。
野球において、短期決戦をどう考えるのか。そしてチームや監督はどのような準備、心構えで挑むべきなのか。数々のプロ野球の短期決戦を経験した著者が、その極意を語る。
短期決戦に強いチームや監督の分析にはじまり、著者お決まりの弱いチームや監督への毒舌も忘れない。日本代表チームで実力のない監督たちの就任批判はその通りだと思う。
その一方で、愛弟子、古田へのダメ出しは辛辣だ。ケチだ、人望がない、派閥大好きと、先輩としての「愛のム -
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久しぶりに純粋娯楽本を手に取ってしまった。野村氏がどんなことを考えているのか興味深かった。楽天が日本一になったちょうどいいタイミングだし。
落合の「采配」を読んだ時も同様の感想だったのだが、読んでみると意外とオーソドックスというか、特別なことはしていないのだという印象。「配球は『4ペア』から成り立つ」「打撃は『備え』で7〜8割決まる。」とか。
有名な話なのだろうけど、野村氏は京都生まれながら巨人ファンだったのね。知らなかった。当時の球団の捕手の状況を踏まえ、南海を選んだとのこと。食うために仕方がなかったと思う一方、このような戦略思考を貫いているプロ野球選手は今こそ少ないのではないかと思った。
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ネタバレ内容自体は割とこれまで既出の内容が多くを占めるので、
ノムさんの本を読み漁ってる人にとっては物足りないかもしれない。
ノムさんにとって良き思い出なのか、ヤクルトの選手に対しては基本的に饒舌に語っているが、
南海時代の選手は一部を除いて記述があっさりしてるのが気になった。
特に桜井なんかはノムさんの思い入れが非常に強い選手なはずなのだが、
記述はたった1ページのみ。
編集の都合もあるのかもしれないが、
普段あまり語る事の無い選手に対する言及がもっと欲しかった。
予想以上に褒めてた
ブロス、広澤、オマリー、土橋、宮本、田畑
もっと言及して欲しかった
西岡、三浦、井川、岩隈、福盛、桜井、小池
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