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選手として監督として一流を極めた野村克也氏。それを支えたのは現役時代から、みずからの野球理論を詳細に書きとめたノートだった。今日まで60年の歳月をかけて書き継がれた、その“門外不出の野球ノート”を完全初公開。 「私にとって最初で最後の実践向け野球書。プロ野球関係者だけでなく、野球を愛し、楽しんでいるすべてのひとに届けたい」(野村克也) 基本技術、原理原則、醍醐味――。稀代の名将がそのすべてを教える。
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Posted by ブクログ
「書くこと」は「考えること」と、試合後だけでなく事あるごとにメモしてきた"野村ノート"を体系立ててまとめ直したもの。 エッセイのようにくだけた文体だが、実態はまさしく野球理論書・野球技術書である。 プロ野球界で生きていくための選手向け指南書であるが、観戦中心の野球ファンにとっても...続きを読むプロ野球選手がプレー中に何を考えているかがわかって面白い。 目次は以下のとおり(カッコ内はページ数) 野球と人生(30) 野球とは(28) 投手論(104) 捕手論(98) 打者論(78) 走塁・作戦論(32) 守備論(26) ノムさんだから捕手論にボリュームを割いているが、走塁・作戦論と守備論が面白かった。 例えば、走者1,3塁の場面。 1塁走者は何を考えるか、3塁走者は何を考えるか? バッターは? 守備側のセカンドは?ショートは?ライトは? 1点勝っている場合、1点負けている場合、最終回の場合、1アウトの場合で優先することがどう変わるか。 バントのサインが出た場合、ヒットエンドランのサインが出た場合はどうか。 単に走者1,3塁と言っても同じ状況は殆どない。 イニング、アウトカウント、走者の脚力、球場の広さ、ピッチャーの調子、守備力、打者の力量、監督の采配などにより変化する。 走者が出た場面でのプレイをよく見ることで、チームがどれだけのことを考慮し、実践する準備をしてきたかも見えてくる。 2塁のベースカバーにはセカンド、ショートのどちらが入ったか? ライトに打球が飛んだ時、センター、レフトはどう動いたか? 高校野球や少年野球では特にプレイに直接かかわらなかった選手の動きに注意して野球を見るとチーム力が分かります。 どの場面でも「投手vs打者」の比重が大きいのが野球ですが、時にそれ以外の選手に注目してみるのも面白いです。 今年度のプロ野球の開幕がようやく近づいてきました。 日本シリーズまで中断されることなく実施されることを祈るばかりです。
ここまで野球を体系的に書いた本はあったかなぁ??ID野球なんて名ばかりだと思っていた自分が恥ずかしくなるような凄い内容。 ノムさんにはもう少し長生きしてもらって、野球界を盛り上げてもらいたかった。
野村克也の文字通り野球論の集大成。 野村の本を何十冊も読んだ自分としては、特段真新しい内容はないものの、体系立ててわかりやすく書いてた。 また、息子克則のために書いただけあって、その中身は愛情と示唆に溢れていた。
野球バカ必読書だ。 オリックスの選手全員が蛍光ペンでハイライトしてボロボロになった本書を片手に、iPadで新たな野球ノートを綴って毎日勤しんでいると信じたい。 以下、心に留めておきたいメモ: 財を遺すは下、業を遺すは中、人を遺すは上とす by 後藤新平 不器用な者は、器用な人がやらない経験をし...続きを読むている。それを遠回りととるか、自分だけの貴重な経験と考えるか。後者だと受け止めて、最後には不器用な者が勝つんだ、と自分を励まし続けてきた。 一に無視、二に称賛、三に非難 判断に必要なものは、原理原則、現在の状況の把握、専門知識、相手の最新情報など。これらに自分自身の能力を加味して、何をなすべきかを決める。 覚悟に優る決断なしというように、決断は常に賭けである。 判断は、首から上でやるべきもの。決断は体を張ってやらなければならないもの。 まず正しい判断をし、いざ必要となれば覚悟をもって決断する。この順番を間違えてはならない。 君子は和して同せず、小人は同じて和せず つまり協調性をベースにして、主体性を保つ。 志は、高く持たなければならないが、現実から離れすぎてはいけない。 思考は、緻密であるべきだが、些末なことにこだわりすぎてはいけない。 感情は、あっさりしている方がよいが、冷たくなりすぎてはいけない。 意思は、岩のように固くあるべきだが、激して頑なであってはいけない。
野球の基本的な考え方が投手編、捕手編、打者編、走塁、守備編と分けて事細かに 書かれている。 教科書のような本だ。 特に野球をやっている人には役に立つであろう。 見ている方もここまで考えていることがわかり野球を見るのも面白くなるでしょう。
素人の私でも当たり前に知っていることも書かれているが、プレーヤーにとっては「基本中の基本」なのだろうなと思う。
今までのノムさん本をまとめた感じ。 対戦者でもっとも厄介だった打者は阪急・福本。 現役ではヤクルト・山田だろうとの見解。
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