野村克也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
敵将が徹底分析した前代未聞の阪神タイガース論。
敗軍の将だからわかった復活のための「野村の考え」。
[ 目次 ]
第1章 阪神が“ダメ虎”だった理由(最大のガンはスポーツ新聞 「悪いのは監督」の大合唱 ほか)
第2章 なぜ、阪神監督で失敗したか(久万オーナーの一言 エースと四番の不在 ほか)
第3章 阪神に伝統はない(感じない伝統 私が選ぶ歴代ベストナイン ほか)
第4章 阪神を星野、岡田は強くしたか(阪神には“理”よりも“熱” 星野の持つ鉄拳と人脈 ほか)
第5章 阪神は変わったか(金本という中心 改革のメスが入った編成部 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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Posted by ブクログ
今まで雑誌の対談とかは読んだことがあったが
ぼやきのノムさんの著書は初めてだった。
私の祖父の文章に似ている印象を受けた。
ここ数年自分史を書いている祖父と同様に
自分の考え、経験、教訓などを残し伝えたいという
気持ちが伝わってくるからだろうか。
海外在住の両親への手土産に何気なく購入したが
まず最初に自分が目を通しておこうと、飛行機の中で読み始めたら
ところどころでなぜか涙が零れて仕方ない状況に。
上空1万フィートとかでまさかそんな事態に陥るとは。
してやられた。
近頃、専ら中高年の教育者(指導者?)が話す言葉に涙腺が弱すぎる。
確かにCS直前という、あのタイミングでの解雇通告は酷かった -
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Posted by ブクログ
阪神が80年代後半から2000年代初めまで、なぜ暗黒時代を経験したのか、さらに巨人のV9の時期にはなぜ万年2位のチームだったのか、ということが分かりやすく解説されています。
「阪神タイガースという球団は、歴史的に見ると伝統があるように思うけれども、実際には巨人のほうがはるかに伝統があるように感じ、全く阪神には伝統を感じない」と、野村氏は語っています。
その理由は、本書に詳細に書かれていますので、ここでは書きません。
さらに、野村氏は「巨人軍論」(これも前述の書と同じ出版社)という本も著していますが、本書はそれとも大いにかかわっており、もし読むなら、「巨人軍論」を先に読むことをお勧め -
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Posted by ブクログ
20/10/7 85
優勝と言うのは強いか、弱いかで決まるんじゃない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる。
「思い切りのよいバッティング」と言うのは、実は二つある。「狙い球を思い切り絞って振る」あるいは「「勇気を持って捨てる」
時間をどう使うかが、勝負の世界で生き抜く1つの手段になる。
感じる人間が勝ちを制する。感じ無いことは、罪であり、鈍感は人間最大の悪
君らの仕事は、いつも言っている様に勝つことだ。職業はプロ野球選手だが、仕事は勝つこと。
あと一歩の努力
「企業は労働者をコストではなく、資源と考えよ」ドラッガー
捕手として、チームのこと、投手のことを考えていると、打席に入 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本作は、プロ野球選手・監督として活躍した野村克也氏の著書。一流選手に及ばずとも、独自の思考と工夫で補い、チームに貢献する「超二流」の重要性を説く。自らの経験に基づき、観察力、分析力、洞察力といった「考える野球」の神髄を語り、個々の役割の徹底と組織力の向上を提唱する。
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野村監督といえば、1990年代にID野球(データ重視野球)と言われたり、野村再生工場(すくぶった選手を活躍させる)と言われたり、1990年代・2000年代は、おっさんだけれども「時代の寵児」、みたいな雰囲気がありました。
そんな野村監督ですから、本書には数多くの「一芸には秀でているが一流ではない」選手の逸話が沢山出て -