あらすじ
監督の器とは何か?WBC問題に端を発した監督選考。リーダーの資質と条件を徹底分析する前代未聞の監督論。全球団の監督を敵将が徹底評論する!
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Posted by ブクログ
知将・野村克也による「監督論。日本の歴史上の様々なプロ野球監督を挙げながら、監督とは何か、いかにあるべきかを語る。個人的にはWBC監督への未練がかなりたっぷりでそこすっごい面白かった!!
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監督の器とは何か?WBC問題に端を発した監督選考。リーダーの資質と条件を徹底分析する前代未聞の監督論。全球団の監督を敵将が徹底評論する!
やはり学ばないといけないですよねぇ。
日々・・・
自分自身を成長させることはとても大事です。
そういういい刺激を頂きました♪
Posted by ブクログ
最近のノムさん本は、ちょっといまいち、と思っていたのだけど、この本はこれまでで1番ともいえるほど、よかった。
監督論をマネジメント、リーダーシップという観点から展開し、これまでの監督を評している。
ちょっと辛口、自画自賛の面も多いが、まあ、それはノムさんだから許されるのかもしれない。
帯にもある「組織は監督の器より大きくならず」。
自分の経験に基づくだけではだめで、野球に関する深い知識、それ以外の知識や常識が重要、という点は、
野球以外でも同じだろう、と思う。
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監督は選手に信じさせなければならない
蔭山監督、鶴岡監督の後任
鶴岡監督が一目置く人物
就任4日目で亡くなった
監督してのプレッシャーはすごい
名参謀は名監督になれない
野球に詳しくても監督はできない
組織はリーダーの力量以上には伸びない
異分子や異端児を拒否せず能力の見極め
一度の失敗で失格の烙印を押してはならない
地位が人をつくる
野間口と武田勝が同時期にシダックスにいた
当時は野間口の方が断然上
信頼を判断基準にしてはならない
古田との確執
好き嫌いで選手を起用するのは最低の監督
動かすには
恐怖、強制、理解、情感、報酬、自主的
西本監督、選手に信任投票させる(不信任4)
古葉監督、南海の経験から日本一に
広岡達朗、やはり性格に難あり
鶴岡監督、グラウンドには銭が落ちている
プレーにその価値がある
野村には厳しかったが感謝もしている
褒め方、直接と間接
野村を抜擢したのは鶴岡なのだがなぜか自慢しない。なぜだろう
三原監督、敵には冷たく味方には熱く鼓舞
仰木監督の師匠
川上監督は全てのファクターを持つ名将
監督の賞味期限は短い
努力する前にやめてしまうのはもったいない
WBCの原は最初から決まっていたようなもの
評論家の方が監督より学べる
ID、インポートデータ
なくて七癖、人には癖がある
財を残すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上
己を過信すれば成長は止まる
親孝行なら大成する
他人があって初めて自分も存在する
叱られたら対策を考える
無視、称賛、非難の繰り返しで人は成長する
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野村ジャパンを見てみたかった。
この本を読んでさらにその思いを強くした。
揺るぎない野球理論とそれを表現する言葉。
野村監督はそれを持っているから、著作を
読んでもテレビ解説を聴いても、いちいち
納得してしまう。
第一章 監督の条件
第二章 私が見た「名監督」たち
第三章 間違いだらけの監督選び
第四章 野村流監督心得
第五章 人を遺してこそ、真の名監督である
この本の中では、やはりWBCの監督選びという
タイムリーなトピックを切り口にした第三章が
よかった。
それにしても、古田のことは相当面白くない
ようで…。
Posted by ブクログ
野村さんによる歴代の名監督への分析と評価は面白かったです。
野村さんが現役の監督時代、選手に感じる力を身に着けるように
指導されておりますが、野球に限らず、すべての仕事に通じる指導法に
思います。
Posted by ブクログ
とある事情から野村さんの考えを知りたくて、本書を読んだ。当初の思惑とは異なって、入れたい項目は見当外れだったものの、野村さんの考え方を知る事ができたのはシメたものだった。
彼のプロでの成績の根幹や他の監督の評、そしてID野球と呼ばれた際にスコアラーを鍛えた話は非常にシンパシーを感じた。
今のデータ分析に足りないのはこれなのだな。
また、人を遺してこそ監督であるという話にはとても共感したし、その行き着く先が安岡正篤先生だったことで、心理的な距離が縮まった。(というか、まあ師事していた人が参照していた先が同じという事で距離が縮まったと思っただけ)
プロ野球は広告モデルの依存のままに、多少は脱却しているものの構造改革はできていない。後継者不在の項目におけるぼやきはまさにシステム不均衡だろう。
このような名物監督が減ったのは残念だが、それもまた時代なのだろう。
■目次
まえがき
監督には四つの敵がいる
マスコミと監督
第一章 監督の条件
「監督業」に殺された蔭山さん
なぜ名参謀は名監督になれないのか
監督の器ー人望・度量
貫禄と威厳
表現力
決断力
名捕手が名監督になるわけ
古田が失敗したわけ
落合は名監督の器か
監督の敵
第二章 私が見た「名監督」たち
選手が動かす六つのファクター
恐怖と情感にあふれていた星野仙一
怖さと情熱と科学の人、西本幸雄
二流選手から名将になった上田利治
ブレイザーに好影響を受けた、古葉竹識
絶対的な指揮官、広岡達郎
揃った戦力を使うのに卓越していた森祇晶
人格者、王貞治
親分・鶴岡一人
革新性ももっていた鶴岡監督
知将・三原脩
ダンディな勝負師、水原
六つのファクターをすべて持っていた川上哲治
九連覇を支えた人間教育
第三章 間違いだらけの監督選び
迷走したWBCの監督選び
人材不足が監督選考を難航させた
間違いだらけの監督選び
タレント性
西武・渡辺監督と巨人・原監督の違い
順番性
短くなった監督の賞味期限
監督養成システムの崩壊
人材不足を象徴している外国人監督の増加
なぜ知将が少なくなったのか
限界を知ることの大切さ
監督講習会を実施せよ
WBCは勝てるか?
第四章 野村流監督心得
青天の霹靂
ブレイザー・ヘッドコーチ
「日本人は何も考えていない」
チーム掌握の第一歩は意識改革
監督は選手と距離を置くべき
「死んだふり」で三位から日本シリーズへ
コーチより評論家を経験すべき
無意識に監督の仕事をしていた評論家時代
監督は言葉を持て
編成との意思疎通
適材適所は才能に勝る
スコアラーには「表現力」を問う
一に準備、二に準備
ほんとうの無形の力とは
接線を制する四つの要素
知力がぶつかりあった森西武との日本シリーズ
「野村の考え」が浸透して勝ち取った日本一
第五章 人を潰してこそ、真の名監督である
財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を潰すと上とする
監督の仕事は「人づくり」
己を過信すれば成長は止まる
無視・賞賛・非難
人はプロセスでつくられる
Posted by ブクログ
データはあくまで参考で「過去」のものだからである。そこに「観察」と「洞察」を加え、「未来」を予測すること。それが本当の無形の力と呼ぶべきものである。
財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上とする。
「人間は、無視・賞賛・非難の段階で試される」という。箸にも棒にもかからない状態では、徹底的に「無視」。少し希望が見えてきたら「賞賛」。そして一人前と認められるようになったら「非難」する。そのようにされて人は成長していくのだと。
Posted by ブクログ
野村克也という人物は、僕は監督でしか知らない。まずは東京ヤクルトの監督で優勝し、万年Bクラスで低迷していた阪神の上昇基盤を作り、そして楽天を勝てるチームに育て上げた知将。僕の知っている野村監督というのは、この3チームを渡り歩いた監督という姿。そして、なんといってもヤクルト時代に築き上げたID野球という分析野球の人というイメージがありました。
僕が本格的にプロ野球を応援しだしたのは2009年シーズンからなので、当然、楽天におられたときの試合も観戦したことがあります。腹の出たおっちゃんという見た目な感じはそうでしたが、この本を読んでいると野村監督がどういう野球像を、そして監督像を描いておられたが、よく分かります。ヤクルトでも、阪神でも、楽天でも、ノムさんが入られる前は失礼ながらもBクラスをフワフワしている弱小球団だった。阪神時代は在籍中に結果は残せなかったけど、ヤクルトではリーグ優勝と日本シリーズ制覇、楽天でも万年下位だったチームをクライマックスまで連れて行った。メディアの取り扱われ方はいろいろあるかもしれませんが、単純に実績だけを見ても、なかなかの凄腕だということが分かります。
分析野球というと、よく野球中継や野球ゲームにも出てくる、ストライクゾーンを9つに分割するという配球を映し出すのを「野村スコープ」というらしい。野球を”とりあえず何が何でも打て、そして投げろ”という精神論ではなく、それぞれの選手のクセを分析し、そしてそれに対応するようにプレーをするというID野球というスタイルは日本の野球界に大きなインパクトであったと思います。
それにしても、この本には凄くいい言葉も書かれている。参考までに。
野球は「間」のスポーツだからだ。ピッチャーが一球投げるごとに時間があく。そして、これが何を意味するかといえば、「このあいだに考えろ、備えろ」ということにほかならない。一球ごとに変化する状況の中で、どういう選択をするのがいちばんベストなのか。即座にそれを考え、準備する時間が与えられているのである。(p.160)
サッカーのように動き続けるスポーツでない野球。こういう静止した時間のあるスポーツは、一般的に考える、考えてしまうところに強さ弱さが出るといいます。ここが野球の魅力でもあるんです。
人間は、生涯学習である。その意欲をなくしたらおしまいだ。進歩も成長もない。「組織はリーダーの力量以上に伸びない」と私はたびたびいっているが、だとしたら、リーダーすなわち監督自身が力量を伸ばし、器を大きくしなければ、チームもそれ以上成長しない。(p.120)
これは野球だけでなく、教育観や組織論にもつながってくる言葉。人間は日々成長する生き物。成長が止まったときが、”人”としての後退の時期なのかと思います。どんなに小さなことでも、どんなに小さな一歩でも、謙虚に学ぶ姿勢がいつも必要。そういうことを理解できる集団こそ、強いものはないということでしょう。
折しも、WBCの合宿が始まりました。この本では2009年の前回大会直前に書かれており、当時も少しすったもんだで最終的に原監督に決まったことにノムさんのボヤキがあります(笑)。そのボヤキを跳ね返して、前回は連覇を達成した侍ジャパン。今回は果たしてどうなるのでしょうか。。
Posted by ブクログ
監督って深いね。
我が愛するベイスターズの監督は、
こりゃノムさんから見たら物足りないわけだ。
でも、応援する側からしたら、
今んところ十分すぎるくらいにやってくれてるんだけどね。
とりあえず、2年で雰囲気を変えて、
いよいよ本物の監督(白井かな?)が登場といったところですかね?
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
歴代監督・現役監督の戦術・人間性を徹底分析。
組織は監督の器より大きくならず。
[ 目次 ]
第1章 監督の条件(「監督業」に殺された蔭山さん なぜ名参謀は名監督になれないのか ほか)
第2章 私が見た「名監督」たち(選手を動かす六つのファクター 恐怖と情感にあふれていた星野仙一 ほか)
第3章 間違いだらけの監督選び(迷走したWBCの監督選び 人材不足が監督選考を難航させた ほか)
第4章 野村流監督心得(青天の霹靂 ブレイザー・ヘッドコーチ ほか)
第5章 人を遺してこそ、真の名監督である(財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする 監督の仕事は「人づくり」 ほか)
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
タイトル通り、これまでのさまざまなプロ野球監督を分類したりして説明してるんだけど、それはおまけみたいなもん。
組織論・リーダとはみたいな。
うまく組織を動かすためにはとか。
最後のほうに、なぜ子分・側近を作らないか書いてあるんだけど、そこが興味深かった。
Posted by ブクログ
野村克也氏の考える監督論。
チームを育てる上で、
適材適所に人をきっちり配置してやること、
めちゃくちゃ恐いくらいがちょうどいいこと、
まず、きちんとした人間に育てることが大事。
この人は野球の知識と、
それを換言する言葉を持っているのが強み。
尊敬の一言。
Posted by ブクログ
「組織はリーダーの力量以上に伸びない」つまり、リーダーが力量を伸ばし、器を大きくしなければチームもそれ以上に成長しない。と何度も書かれてある。
監督の器とはで、「信頼・人望・度量」「貫禄・威厳」「表現力・判断力・決断力」と挙げているが、まずは「信頼・人望・度量だと言っている。私のリーダー感と全く同じで、「この人についていこう」という言葉まで同じだった、ただ野村さんにはこれが欠けているらしい(笑)
「選択の判断には、なんらの基準が必要だ。その基準となるものが入念な準備なのであり、準備するこからこそ、判断を誤ることが少なく集中力が持続できるのである」とある。おそらくこれが、仕事をする上で知識を身につけておくために本を読んだり勉強することの意義なのではないだろうか。
「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」とある。監督の仕事は「人づくり」であると。おそらく一般の会社でも同じことが言えるのであろう。
野球監督の話ではあるが、何にでも使えそうなマネンジメント、リーダー論の本だ。社会でも家庭でも仕事上の組織で小さなプロジェクトでも同じとことだろうと思う。非常に読みやすく参考になり同意できることも多かった。何度でも読み返したい。
Posted by ブクログ
この著書では、野村監督がこれまでの野球界を
引っ張ってきた監督をタイプ別に分類し、野村
監督の視点から評価しています。
私が名前でしか聞いたことがない監督を評価していて
この人はこんな人なんだなーと想像しました。
現在の球界で、監督として評価しているのは
中日の落合監督です。
Posted by ブクログ
野村監督の性格はさておき、
マネジメント論としては非常に勉強になる一冊でした。
財を残すは下、仕事を残して中、人を残して上。
確かに人材育成が一番難しいと思います。
死ぬほど努力してきたからこそ、結果を出してきた人。
その伝え方が独特だったゆえ煙たがられた存在。
抜群のナンバー2がいれば更に強固な組織作りが
できたと思います。
来年からの活動にも期待しています。
Posted by ブクログ
ノムさんが語る「監督とは何か」がテーマ
テレビや他の本で語った内容とほぼ同じことが書かれているので
あまり目新しい話はなかったかな。でもやっぱ面白い。
鶴岡さんに嫌われた話は可哀想だった…。
特に新年の挨拶に伺ったのに、家にあげてもらえなかったのが…。
Posted by ブクログ
[BOOKデータベースより]
歴代監督・現役監督の戦術・人間性を徹底分析。組織は監督の器より大きくならず。
第1章 監督の条件(「監督業」に殺された蔭山さん;なぜ名参謀は名監督になれないのか ほか)
第2章 私が見た「名監督」たち(選手を動かす六つのファクター;恐怖と情感にあふれていた星野仙一 ほか)
第3章 間違いだらけの監督選び(迷走したWBCの監督選び;人材不足が監督選考を難航させた ほか)
第4章 野村流監督心得(青天の霹靂;ブレイザー・ヘッドコーチ ほか)
第5章 人を遺してこそ、真の名監督である(財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする;監督の仕事は「人づくり」 ほか)
Posted by ブクログ
サブタイトルにあるように、古今東西の野球監督についていろいろなエピソードやひととなりが読めるというものではない。どっちかといえばノムさんによる「監督とは何か」論。野球選手であるよりも引退後の人生のほうが長い、とのことで、監督は選手たちを野球人として以前に、人間として育てなければならない、というのが川上哲治の薫陶だったというのをはじめて知った。
Posted by ブクログ
楽天でぼやいているノムさんが好きだったので読んでみた。野球が結構好きなので面白かった。なんだかんだと現役時代から凄い人だったので、人生経験が豊かで、なるほどと思わせる考え方がたくさんあった。やっぱり頭を使うことは大事だよね。