【感想・ネタバレ】野村ノートのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年06月05日

野球選手としても、監督としてもすぐれた業績を残した野村克也氏の書。
その教えは、理路整然としていてわかりやすく、感情にあふれていて、人に温かい。

気になったことは次です。

・原理原則、野球界に関わらず、どの世界でもそれが仕事をするうえでの礎になる。
・プロフェッショナルなのだから、野球の専門家に...続きを読むなるべきである。
・戦いには4つの要素がある。戦力、士気、変化、心理、その中でも、士気:ムードは非常に大事である。
・大事になるのは、人間みな人生を生き抜くという使命をもって存在していることを選手に説き、その使命感を選手ひとりひとりに認識させることである。
・人生は幸福への努力である。
・一生懸命練習すれば技術は伸びる。しかし、技術だけでは限界がある。
・世の中に存在するものすべて理がある。
・決断と判断とは違う。決断とは賭けである。判断とは、頭でやるもの知識量や修羅場の経験がものをいう。
・小事が大事を生む。頂点に立つということは小さなことの積み重ねだ。
・野村野球はデータ野球というがそうではない。データとは試合の前までに用意するもの。一方情報とは試合の中で拾うものである。
・エースと4番は、鑑でなければならない。彼らの行動にチーム全体が正しい方向に進めるかどうかがかかっている。中心になる選手がいるからチームはうまく機能するのだ。
・選手の成長のためには個人記録やタイトルは絶対に必要なものである。
・仕事をする上で必要なこととして3つの能力が必要とされる。問題分析能力、人間関係能力、未来創造能力である。
・人間3人の友人をもて。原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。
・将来性ほどあてにならない言葉はない。
・いずれにしてもやる気を見せないかぎり、お金を払って試合を見に来てくれるファンの前で使うわけにはいかなかった。
・チームをつくるにはまずひとりひとりの選手をつくらなくてはならない。
・無知であることを自覚させ、無知は恥なのだと気づかせなくてはならない。
・まず社会人としての最低限の常識・礼儀・マナーをしつける社会人教育こそ重要なのである。
・私は、3つのポイントをもとに実践指導をしている。それは、ツボ、コツ、注意点である。
・地位が人をつくる。
・士は己を知る者のために死す。
・この選手を力いっぱい育ててやりたい、立派な人間にしてやりたいとおもったとき、何も誉めたり優しく接することだけが愛情ではないということだ。
・元首相の中曽根氏が良く使われる言葉に「結縁、尊縁、随縁」がある。人生とは縁である。縁を結び、縁を尊び、縁に従うという意味だ。
・人間学のないリーダーに資格なし。

目次は以下の通りです。

はじめに
第1章 意識改革で組織は変わる
第2章 管理、指導は経験がベースとなる
第3章 指揮官の最初の仕事は戦力分析にある
第4章 才能は学から生まれる
第5章 中心なき組織は機能しない
第6章 組織はリーダーの力量以上には伸びない
第7章 指揮官の重要な仕事は人づくりである
第8章 人間学のない者に指導者の資格なし
終章

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Posted by ブクログ 2022年02月20日

古本屋で100円で買ってから3年ほど積読していました。

ちょっと手に取って開いてみたら、面白くてあっという間に読み終わってしまいましたw

野球というシンプルに見えて奥深いスポーツをやる上で
考えることの大切さが野村さんの経験を踏まえて具体的に述べてありました。

プロ野球の見方が変わりそう。

...続きを読むプロ野球選手とは、野球を仕事にしてご飯を食べる社会人。
野球だけではなく
その社会人としての人格形成、人材育成の重要さ、プロとしての在り方、指導者の責任等について説かれていて、どんな職種の人にも通じる内容だと思います。

野村さんの人生論がとても勉強になりました。
こんなにいい本だったとは...

自分が中学生の時にこの本を読んでいれば、野球への取り組み方が大きく変わっていたのではないかと、少し後悔しましたw

プロ野球の発展には、選手や球団だけではなく
ファンの責任もあるように思えます。

野村さんがプロ野球界に残した功績というのは計り知れないですね。

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Posted by ブクログ 2021年01月25日

ノムさん、データを活用したスゴい人、という漠然とした印象だったが、この本を読んで、見識が高くとても豊富な知識量と経験、これまでの振り返りを実施してきたということが理解できた。理論化であり人情家でもある。超一流という結果は、類まれな努力が支えていた。往年の名選手の話や成長の過程のエピソードも面白かった...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年07月25日

データ野球を先行してやってきた
野村監督の着眼点や観察力の
凄さが見えた気がする

そして何事においても
人間は人間でしか動かせないのだと
感じた

やっぱり野球は面白くて奥深い

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

野村監督の野球に対する真摯な姿勢が分かる。野球だけできてもいけない。スポーツ選手でも人間として育たなくては結果を残せない。選手として監督として長らく野球を牽引された野村克也ならではの野球の捉え方である。

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Posted by ブクログ 2018年12月08日

"日本球界の至宝"ノムさんの著作はこれまでに何冊か読んだが、その元祖とも言えるこの本は実は未読だった。

ということで、満を持して読んだ一冊。

読む前から想像していたとおり、やっぱりこの本はただの野球本ではなくて、ノムさんの人生哲学が読める。

例えば、こんな箇所。

...続きを読む
 人として生きる以上、人生と仕事は切っても
 切り離せないものとなる。人間は仕事でもって
 人生を生き抜いていき、仕事のなかで人間形成
 がなされる。裏を返せば人格が仕事の成否を
 左右するのである。
 人間形成、人格形成。そういうことは仕事を
 やっていくうえでいちばんの基本になる。
 だから昔から、世のため人のために一生懸命に
 頑張れ、といわれてきた。それが結果的には
 全部自分に返ってくるのだからと。だが自己愛
 に生きている人間は、なかなかそこまで人格者
 にはなれない。

さらには、ワタシが感銘を受けた『かばんはハンカチの上に置きなさい』に登場したある言葉が、この本の中に「私が心打たれた言葉」として登場 してくる。

自己啓発本に分類されてもまったく遜色のない内容に、ひたすら唸る。

もちろん、野球そのものについて書かれた箇所も唸る箇所があちこちに。
「あぁ、そういうことか」とストンと落ちたのは清原についての分析。説得力十分。

驚いたのは、先日現役引退を表明した阪神・赤星についてこの本の中で触れていたこと。(本書が単行本として出たのは2005年) 引退表明に関するノムさんの談話を、マスコミが「師弟愛」と評していたが、それを裏付ける内容 がこの本の中に!

それにしても、この"至宝"をグラウンドで見る ことができないのは残念すぎる。

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Posted by ブクログ 2016年06月12日

[2016.19]野球の理論はもちろん、コメンテーターが言いづらいであろう批判も包み隠さず書かれている。
さらに、野村さんの社会人としての心得もふんだんに盛り込まれていて、まさに読んで損はない一冊と言える。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月14日

野村さんの本は何冊か読んだが、比較的野球の話のウエイトが多いかなという感じ。
勿論、野球の話を通じて人間力についても数多く語られている。

野村さんの本については、どの本でも根本的な部分は同じかもしれないが、それでも読むたびに新たな学びと発見がある。

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Posted by ブクログ 2013年03月24日

野球を通して、組織論、管理術について書かれているが、ひとつひとつの点は、一般の会社でもあてはまることばかりで納得できる。
ぜひとも、実践してみたいと思う。
ただ、もしかすると、野球に馴染みがない人は、読みにくいかも。

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Posted by ブクログ 2024年01月03日

〈投手編〉
シュートをなげる選手が意外に少ない。
標準的な球種は、直球とスライダーとシュート、決め球にフォークかチェンジアップ。
コントロールがなければ投手と言えない。
内角あるいは外角一辺倒の配球は球質が良くても打たれる。
球の緩急もそうだが、投球フォームの緩急も必要。
変化球は、急速と制球の不足...続きを読むを補う。
〈戦術編〉
野球選手は、野球博士になること。
野球は強い者が必ず勝つとは限らない。
常勝西武は、データ野球に長けていた。
負けゲームでも選手のモチベーションをあげることが大事。
センターラインが重要。キャッチャー、ショートは打撃二の次。
「のびのび野球」は何年も続かない。
長距離バッターでない者がホームランを打つと勘違いし、スランプに陥る。
〈その他〉
他人がくだした評価こそが正しい。
小事が大事を生む。
若い時に苦労しなかった者は歳をとってから苦労をする。
将来性ほどあてにならないものはない。
社会人野球に高校生を育成してもらう(プロ野球ではなかなか育成できないから)。
社会人野球は、プロ野球の屋台骨を担っている。
いきなり監督になるのではなくコーチ期間が必要。
小学生のコーチが、野球指導者の原点。そこには、チームの強化、育成、指導、管理、実践の全てのエッセンスが詰まっている。
中曽根元総理大臣いわく、「光ばかりでなく影の部分が必要」。
地位が人をつくる。
勝率5割以下のチームがペナントレース3位でクライマックスシリーズに進み、それを勝ち抜き、日本シリーズをも制覇した場合、それを真の日本一と呼べるか⁉︎

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

野球は見るだけだが、ここまで深く細かくこだわれることは面白く、また暗に野村さんが、「野球だけの話でない」と語ってくれているように感じる。
チームを作る時には読み直したい。また、考え続けてはいるものの、プロセスとはいい準備のことだと読み解け、とても腹に落ちた。

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Posted by ブクログ 2022年05月31日

のむさんの野球に対する理論が凝縮されてきる。
プロフェッショナルたるのも、人間力が必須である。
一流の世界には理論は欠かせない。どれだけ考えているのかで、結果が変わってくる。

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Posted by ブクログ 2022年02月27日


◼️まとめ
・1つ1つ考えて行動すること、人生は結果は自分の変化の表れ
・何事も積み重ねが大事、努力しないと才能も開化しない(なにが得意かわからない)
・指導者は周りに気づきを与えて組織を動かさないといけない、そのために勉強、経験が大事


◼️メモ
・心が変われば人生が変わる(ヒンズー教の教え)...続きを読む
  心が変われば態度が変わる
  態度が変われば行動が変わる
  行動が変われば習慣が変わる
  習慣が変われば人格が変わる
  人格が変われば運命が変わる
  運命が変われば人生が変わる

・小事は大事を生む
・勉強してこそ才能は生まれる
  イチローや野村の成功は毎日の積み重ね
  何もせずに才能は見出せない

・リーダーがいかに組織において重要か
  リーダーがどう振舞うかでメンバーの動きも大きく変わる
  組織を引っ張るためには「自分が引っ張る」「自分が勝利に導く」という強引さも必要
  根性見せるなどで人格が評価され信頼獲得に繋がる

・指揮官の重要な仕事は人づくり、教育
  自由奔放にするだけでは行き止まる
  気づきを与えて変えないといけない(精神面、技術面とも)
  そのために理論、実践とも勉強、経験を積まないといけない

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Posted by ブクログ 2022年02月13日


野球に関して書いてることが主だけど、人生や仕事に対する姿勢、リーダーはどうあるべきか書いてあって非常に為になった。著者の他の本も読んでみたいと思う。
野球をどうゆう風に見たら面白いか、往年のスター選手も出てきて、野球ファンは尚面白く感じるんじゃなかろうか。

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Posted by ブクログ 2021年10月27日

仕事でも通ずるものがある、と感じた

①「人生」と「仕事」は常に連動しているということを自覚せよ(仕事を通じて人間形成、人格形成をしていくということ)
②人生論が確立されていないかぎり、いい仕事はできないということを肝に銘じておくこと
③野球をやるうえで重要なのは目(のつけどころ)頭(考えろ、工夫し...続きを読むろ)感性(向上心、ハングリー精神)
④技術的能力の発揮には「コツ」「ツボ」「注意点」が重要となる
⑤無形の力をつけよ(情報収集と活用、観察力、分析力、判断力、決断力、先見力、ひらめき)

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Posted by ブクログ 2021年08月21日

ほとんど野球に関すること。
野球に詳しくないと意味がわからないと思う。
古田が盆暮れのつけ届けも、年賀状も出してなかったのには訳があったんだろうなあ。
昭和の野球の舞台裏を知れた。
野球好きにオススメ꙳★*゚

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Posted by ブクログ 2021年03月12日

大ヒットした本なのだが、なぜか読んでいなかった。

野村監督の一周忌で思い出して購入。

野球をやる人、見る人には必読か。リーダー論など、一般の社会人や管理職にもためになる「教え」が数多く掲載されている。

意外だったのは、「野村野球=データ野球」と思っていたのだが、あくまで「データとは観察のもとと...続きを読むなるもので、試合の前までに用意するものだ」としたうえで、試合の中で「情報」を拾い、賭けに出る。

勝負師なのだ。

「賭けに出ることのない戦い方では、それこそ戦力の差がそのまま結果となり、弱者はいつまでたっても勝つことはできない」という指摘は、きわめて正しい。

本書執筆の時点と状況が一変してしまったのが、セ・パの実力や人気だ。

本書では、前後期制やDHなどが「次々と打ち出されたパ・リーグの愚策の数々」と批判されていたが、それでもパ・リーグは変革を止めなかった。今や、完全にパ・リーグが圧倒的に強くて、人気がある、だ。

パ・リーグ育ちで、かつての不人気っぷりを体で知っているからこそ、野村監督ほどの洞察力をもってしても、現在のパ・リーグの隆盛は見通せなかったか。

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Posted by ブクログ 2020年08月19日

能力の低い人(野村克也)が能力の高い人(長嶋茂雄、王貞治)と渡り合うには必死に考えなくてはいけない。

野球だけではなく人生色んな場面で必要な能力だなと思いました。

本当に日本語が上手いと思いました。

小事が大事を生む、判断と決断、人格と性格、
潜在意識と顕在意識。

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Posted by ブクログ 2020年06月04日

「意識づけ」「人と出会い、考え方が変わることでその人の運命が変わる」という言葉は非常に印象的だった。データ野球のイメージが強いが、「人間」や「教育」の面に重きを置いている事を知ることができた。

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Posted by ブクログ 2019年02月10日

進歩するためには、そして成果を得ようと思うならば、綿密に観察し、考え、働きかけることを、弛まず継続しなくてはならない。感性の赴くままだけに日を消していては、長持ちしないぞ、という自己啓発でもあり、マネジメントの極意でもある。

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Posted by ブクログ 2018年12月25日

野球指導者は必読の本。


*野球がいかに考えるスポーツ、駆け引きと戦略のゲームなのかがよく分かる
*野村氏の、人材育成論、マネジメント論も大変参考になる


私は監督をやっていくうえで、次の5原則に従って職務を遂行してきた

①「人生」と「仕事」は常に連動しているということを自覚せよ(仕事を通じて...続きを読む人間形成、人格形成をしていうということ。)
→これは、私自身実感することである。人との関わりの中でしか、人間としての成長はおきえないことだと思う。なぜなら、人間力は、文字通り、人間との関わりの中でしか発揮できない。人間とコミュニケーションを取る中でしか、発現しないものだからである

*「人生」という言葉には4つの意味がある
・人が生まれるー運命
・人として生きるー責任
・人を生かすーチーム力
・人を生むー育成

*不確定要素の多いスポーツにあって、常に安定した成績を残すためには、やはり原理原則に基づいた実践指導が何よりも大切となる
→ビジネスにも当てはまる。不安定な戦場こそ、揺るぎない人生の法則というものを心得るべし

*決断は度量の広さでやる。判断は頭でやるもの


*諸葛亮孔明の言葉
「優れた人は静かに身を修め徳を養う。
無欲でなければ、志は立たず、
穏やかでなければ道は遠い。
学問は静から、才能は学から生まれる。
学ぶことで才能は開花する。
志がなければ学問の完成はない。」

*早くにプレイングマネージャーになってしまったがゆえに、自分のわがままさ、自己中心さが自ずと選手に
伝わってしまった
→早くから裁量権を握りすぎるのも、よくないことがある。人間、謙虚さが大事である。ベンチャー企業で働くときも、内省することを心がけるべし

*4番とかエースは育てられない
→将来的に花開く選手はほとんど即戦力だった
→ビジネス界にも、同じことが言えると思う

*超ローコンテクストなコミュニケーションスタイルの星野監督によって、阪神は復活を果たした。ノムさんよりも、もっと熱く、直接的な監督が必要だった

*監督と、選手の要求するものは常に相反するものである

*4番は、何よりも試合を休まないことが大事。金本がいい例

*野球は点を防ぐゲーム

*人間教育ができて初めて育成といえる

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Posted by ブクログ 2018年12月03日

野村克也による啓蒙書。

「野村ノート」という名前通り、彼の技術論、人間論などが余すところなく書か照れている。

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Posted by ブクログ 2014年10月19日

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。

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Posted by ブクログ 2014年03月02日

プロ野球の指導者・選手、ついで、アマチュア野球の指導者・選手など野球関係者の人たちが最も学べることが多いのではないかと思った。われわれ一般の人間にとっては、組織の管理職もしくは管理職志望の人たちに学ぶところが多い。

僕が組織の管理職の立場で、勉強になったのは以下の3点でした。
・仕事を通じて人間形...続きを読む成、人格形成をしていく
・絶対に結果論で部下を叱ってはいけない
・リーダーのためという思いから、「チーム優先」に変われる

全体を通じて、「プレーヤー」と「マネージャー」の違いについて理解を深められた。この点については、企業でも応用ができると思う。

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

自分は野球に関してはあまり興味はなく、より一般的な人材育成/マネジメントの知見を期待して本書を読んだ。そういう意味では、野球成分が思ったより多く、期待していた内容とは少し違った。(これは本書が悪いわけではなく、単なる期待値との差。)

ただ、当然、参考になる点もあったので、メモしておく。
・弱いチー...続きを読むムでも、相手よりも進んだことをやっているという優位感を与えることができれば、大きな効果を生み、戦力となる。
・頂点に立つということは小さいことの積み重ねだ(イチローのセリフ)
・「どの道を取ったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその者の人生を運命付けていくのである。
・若い時に学んだ経験や学習はあとになって必ず活き、逆にそのときに苦労しなかった選手、考えなかった選手はベテランになってからも同じ過ちを繰り返す。
・監督は「気づかせ屋」でなくてはならい。判断基準を教えて、その基準をレベルアップしていかねばならない。
・誰にだって不平不満があるが、それを口にするかしないかが、いい組織とダメな組織の境界線になる。不満のない人はいないが、それをぐっとこらえる抑制術は人間教育ができていないと持ちえない。

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Posted by ブクログ 2022年08月18日

野村克也氏の野球理論を凝縮したうえで、野球の心理的側面を面白いと感じてもらうために筆を執ったと語られているが、「組織作りは人作り」とあるようにビジネスにおいてもノムさんの考え方は通底するものだと実感できる。基本的には野球の話が前提になるが、ビジネス書の切り口が飽きた管理職レイヤーの方にも。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

ヤクルトで古田を育てたイメージが強いけど、元々南海で一流プレイヤーとして活躍した同氏。それだけでない、社会人野球、シニアリトルリーグでの監督経験が、その後の阪神、楽天での名伯楽を生んだんだろうな。組織づくりとは人づくり。昔も今も変わらない原理原則だと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月12日

仕事→人格形成が大切
プロなら自分の仕事の学者になるべき
意識・思考を変える→考え、行動、結果、人生が変わる
技術だけ磨いてもダメ→+α根拠のある考えが必要
先入観、固定観念を持たない
得意な武器を持つ
洞察力、研究心を養う
弱者には弱者の戦い方がある
適材適所→自分の強みを確立→どうしたら必要とさ...続きを読むれるか?考えて行動する
などなど、過去と現在のプロ野球選手を実名で実話を出してわかりやすく考え方を教えてくれる
ピジネスや実生活に役立つものもあると思う。

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Posted by ブクログ 2020年04月11日



指導者は「気づかせる」こと。
答えを教えては、いけないし、やり方を強制的に指導してもいけない。自分で気づかせること。気づかないままなら、気づくように誘導する。あくまでも、自分で感じて悩ますこと、悩みに悩んでから、指導する。

人生と仕事はいっしょである。人間教育なくして、仕事の成功は無い。仮に運...続きを読む良く成功しても長続きしない。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか根拠がある。特に失敗は必ず根拠がある。仕事も人生も原理原則がある。

水は方円の器に随うが印象的。 器も長い物もあれば、短い物もある。大きい物もあれば、小さい物もある。水はいろんな形になる。指導者は間違った指導だけはしてはいけない。良く考えて指導しなければ、ならない。


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Posted by ブクログ 2016年03月22日

監督という職業について、詳しく書いてある。例えば…という流れで、具体的な体験談に入っていくのだが、その量が尋常じゃない。こんなにも語れるのかと。おそらくまだまだ出てくるはず。これは経験の重さを感じずにはいられなかった。人間教育に重きを置いていたという点には驚いた。なんだ、プロも部活も根源は同じなのか...続きを読むと。子どもと対峙するか、大人と対峙するか、それで手法は大きく変わるのだろうが、大人(しかもプロ)の方が大変なのだろうな、当たり前だけど。

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