延原謙のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの叡智

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    今になってシャーロックホームズを初めて読む。
    視点は一貫してワトソンからのものであり、ホームズ自身の考えは彼から言われないと分からない。そのため、ホームズが何を見、その結果どう考えていたのかを言われて初めて気づく。なので何を見、どう考えたのかを考えながら読むと非常に面白かった。

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    2013年12月21日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    「技師の親指」
    親指を失くした人の奇妙な依頼。ただ、最後に犯人が逃亡してしまったのは残念。なんとなく、犯人たちが『名探偵コナン』に出てくる黒の組織のように感じた。

    「緑柱石の宝冠」
    良くある、父親がバカ息子の盗難を疑うと言うもの。共犯ができる娘というのも良くあるトリックであった。

    「ライゲートの大地主」
    探偵ものの常となっている、休養中に事件が巻き込まれるやつの二つ目。

    「ノーウッドの建築士」
    犯人を隠れているところから、炙り出す「家事だ」もどこかで聞いた事のあるトリック。これも、ドイルが発祥なのだろうか。

    「三人の学生」
    真面目な学生が犯人という典型的な感じ。

    「スリー・クォーター

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    2013年08月12日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    シャーロックホームズの、本来は別々の単行本に含まれていたはずの作品を、日本で出版するにあたりページ数の関係で割愛したものをまとめて一冊にしたもの。
    何度読んでも、シャーロックホームズものはいわゆる本格推理ではなく、解決編ではじめて明かされる事実が多いと感じる。しかしながら、あくまでも論理的に謎を解き、実にスマートに事件を解決していく様子はやはり世界一有名な探偵を生み出したドイルの力量というのを感じる。
    古典ではあるが、面白いものはやはり面白い。

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    2013年07月23日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    ネタバレ

    僕にとってはSherlockHolmesシリーズ最後の1冊。名残惜しい気持ち半分、ホームズ相変わらずの名推理にワクワクさせられる気持ち半分で読み進めました。

    今回、どの作品もすばらしく面白いのですが、中でも注目すべきは「瀕死の探偵」と「最後のあいさつ」だと思います。
    どちらも読者は冒頭から一気に惹きつけられます。いままでのワトソンとホームズが依頼人を迎えて事件が始まるわけではないので、物語を始まりが作中または、ラストで明らかになる逆転スタイルは斬新で非常に面白かったです。

    すでに事件簿を読み終えたしまっていた僕にとっては、本当に「最後のあいさつ」となったこの1作とともに終えたホームズとワト

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    2015年01月11日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    シャーロックホームズシリーズ短編集に収録されなかった作品集。

    「技師の親指」は、はじめて読んだときスリリングすぎてとてもわくわくしたのを覚えている。親指には悪いけど、好きな話だ。

    もう一つ、「ノーウッドの建築士」も好き。あっと驚く結末が印象深かったらしく、よく覚えている。いま読み直してもおもしろいのは、建築士が相当ワルだから?

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    2012年09月23日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    「緑柱石の宝冠」でホームズが報酬を求め、もうとっくに見つかってますよと言外に言う場面がおかしくってだいすき。

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    2012年09月04日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    短編集です。

    最初の話は「技師の親指」です。
    はじめは、水力技師がどういう犯罪と関係しているかわかりませんでした。
    5年に1度読み返すと、結末を思い出すものと、結末を忘れているものがあります。

    結末を忘れているものが面白くなかったというわけではありません。
    逆に、面白くて、話にのめりこんで忘れてしまったものもあります。

    すべての話が、すべて同じ水準で面白いというわけではありません。

    2度めに読むときには、
    1 結末の面白さ
    2 筋の展開の面白さ
    3 登場人物の面白さ
    4 風景、背景の面白さ
    5 文章の面白さ
    の5項目について採点しながら読んでいます。

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    2012年06月08日
  • ドイル傑作集(II)―海洋奇談編―

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    ネタバレ

    短編なので、通勤電車で読むのによい。
    長編の文庫を電車で読んでいると、終点までに読み切らないと、
    どうしても、お昼休みが待ち遠しくなってしまう。

    短編の場合は、ちょうど通勤電車で読み切れるので嬉しい。

    シャーロックホームズがでなくても、
    シャーロックホームズの話とどこが相似か、どこが対称的か、
    どこが類似の題材かなどを考えながら読んでいると面白い。

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    2011年10月12日
  • ドイル傑作集(III)―恐怖編―

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    ネタバレ

    短編なので、通勤電車で読むのによい。
    ちょっと怖い話なので、一人っきりで読むより、電車の中の方が嬉しい。
    長編の文庫を電車で読んでいると、終点までに読み切らないと、どうしても、お昼休みが待ち遠しくなってしまう。

    短編は、ちょうど通勤電車で読み切れる長さなので嬉しい。
    シャーロックホームズがでなくても、
    シャーロックホームズの話とどこが相似か、どこが対称的か、
    どこが類似の題材かなどを考えながら読んでいると面白い。

    できれば殺人がない物語が嬉しいのですが。

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    2011年10月12日
  • ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

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    ネタバレ

    シャーロックホームズで有名なコナンドイルの短編集

    最初の「消えた臨急: The Lost Special」は、ミステリーの基本とも言える鉄道もの。
    本線、引き込み線、ポイントといった鉄道の仕組みを巧みに利用している。

    シャーロックホームズシリーズの面白さの要素が、ホームズ抜きに綴られている。

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    2011年09月18日
  • ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

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    個人的に全ての短編が最高でしたが特によかったのが最後の「50年後」です。とにかくミステリー好きの人には読んでほしいと思います。

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    2009年10月04日
  • ドイル傑作集(III)―恐怖編―

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    ドイルの短編傑作集3恐怖編。
    「大空の恐怖」「革の漏斗」「新しい地下墓地」「サノクス令夫人」「青の洞窟の怪」「ブラジル猫」6編収録。
    余談だが、訳者が調べたところ「ブラジル猫」に該当する猫はいなかったらしい。

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    2009年10月04日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    不朽の名作であるコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズの冒険』。
    延原謙さんの「原文に忠実」な和訳のもと、ホームズの鋭い眼力と明晰な頭脳を堪能することができた。

    探偵のシャーロック・ホームズと助手のワトソンの出くわす事件には、一つとして平凡でつまらないものはない。
    奇怪で不可解極まりない事件の数々を、好奇心と緊張感の両方を以て解決へと向かっていく。

    ホームズはある事象や物質をただ眺めることは決してない。観察し、考察する。
    そこには底知れない知識はもちろん、探偵的頭脳とも言える思考回路が発揮されているわけであるが、彼は本当に小さな小さな出来事や異変を見逃さない。
    それを踏まえて行われる推理

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    2025年12月17日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    推理小説を初めて読んだ。「オレンジの種5つ」が題名から想像できないような内容だったし、珍しくホームズが感情をさらけだしていたのが印象深い。面白かった。

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    2025年12月14日
  • 四つの署名

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     シャーロック・ホームズとワトスン博士の名コンビは、2作目にして安定感抜群だ。
     ワトスンがいてこそのホームズ、ホームズがいてこそのワトスンという関係が良い。
     ホームズの推理の助けになろうとするワトスンはとても献身的で、健気ですらある。
     美しきモースタン嬢に一目惚れしたワトスンに対し、おそらくベイカー街の部屋を出て行かれると寂しいという内心を隠して、結婚は不毛なものだよ、と説いて引き留めようとするホームズがかわいらしいったらない。

     インドの財宝を巡る殺人事件の謎解きが、テムズ川に展開する一大チェイスへと発展する意外性がとても面白く、読み応え抜群。
     謎が謎を呼ぶ四つの署名、不気味な義足

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    2025年12月01日
  • シャーロック・ホームズの思い出

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    ミステリ教養として読んでみています。
    各話がコンパクトにまとまってて読みやすいです。
    文体は古めかしい部分もあるのですが、それがまた味なのだと思います。
    現代の複雑なトリックを暴く推理というより、事実を一つ一つ拾い上げて事件全容を推理するのが古典なのだなと感じました。
    パズル要素というよりも、奇人天才のホームズ劇場を見る作品です。話の構成も硬いけどわかりやすいので、全年齢におすすめできる本だと思います。

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    2025年11月08日
  • 四つの署名

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    1作目の時とは違って、事件に行き詰まる2作目。
    ホームズの行き詰まった時の、対処法は自分の人生にも役立つなぁ〜。と勉強になりました。

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    2025年11月06日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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     現場に残された足跡から犯行の様子をまるで見ていたかのように明らかにし、卓越した観察力で事件の全貌を見抜いたりと、ホームズの探偵手法の見本市みたいだった。
    「シャーロック・ホームズの冒険」などの各巻から割愛した短編を収録した新潮文庫オリジナル編集とのことだが、まさにホームズの叡智を堪能出来る作品群となっている。

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    2025年10月25日
  • シャーロック・ホームズの帰還

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    宿敵モリアーティとライヘンバッハの滝に落ちたはずが、読者の熱意により”奇跡の復活”を遂げたホームズ。
    この経緯からして面白く、またホームズものをやめたがっていたドイルには申し訳ないですが、またこうして二人の活躍が読めて嬉しいですね。

    ホームズものの短編集は冒険、思い出と読んできましたが、すっかり二人のスタイルも固まり、本作が読んでいて一番安心感を覚えました。
    楽しい図形が描かれた「踊る人形」(ストーリーは胸が痛い……)、「美しき自転車乗り」「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」などが洗練されていて面白かった!
    「犯人は二人」では、ドラマでポワロさんも泥棒していたなぁとニヤニヤ。優れた探偵にはや

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    2025年10月16日
  • バスカヴィル家の犬

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    行ったことのないダートムーアの風景が目の前に広がる様な文章。スリリングでありながらウィットに富み上品。久しぶりのホームズを楽しみながら一気に読み上げました。

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    2025年09月22日