延原謙のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの叡智

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    原作には「シャーロック・ホームズの叡智」というタイトルはなく、新潮文庫が諸般の事情で他の文庫に載せきれなかった短編の寄せ集め。聖典60作品を読むにあたっては出来るだけ発表順に読む事にしたので、この「叡智」を通して読んだわけではない。推理の過程はもちろん、ワトソン博士とのやりとりや当時のロンドンの街並み等、総じて面白く読む事が出来た。

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    2017年12月10日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    1980年台が舞台の初期の事件では馬車・汽車・徒歩が移動手段だったが、「最後の挨拶」ではワトソンがフォード車を運転しており隔世の感がある。これは1914年8月2日の事件だそうなので、緋色の研究で二人が出会ってから20年以上経っている。何もかもみな懐かしい。引退後にホームズがサウスダウンズの農場で蜜蜂の研究をしていたのは意外。

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    2017年11月08日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    収録作品:The Adventure of The Engineer's Thumb,The Adventure of the Beryl Coronet, The Reigate Squires, The Norwood Builder,The Three Students,The Missing Three-Quarter,Shoscombe Old Place,The Retired Colourman 全8話

    今回、最も注目すべきは「ノーウッドの建築士」。ホームズシリーズの欠点は、話の展開がパターン化していることで、別の話で同じようなトリックが使われてたりすることが多いように思う。しかし、この話は、多少他の話と似ている部分もあるが、予想もつかない奇想天外な真相につながる。その意味で読みごたえがあった。

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    2015年01月11日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    今になってシャーロックホームズを初めて読む。
    視点は一貫してワトソンからのものであり、ホームズ自身の考えは彼から言われないと分からない。そのため、ホームズが何を見、その結果どう考えていたのかを言われて初めて気づく。なので何を見、どう考えたのかを考えながら読むと非常に面白かった。

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    2013年12月21日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    「技師の親指」
    親指を失くした人の奇妙な依頼。ただ、最後に犯人が逃亡してしまったのは残念。なんとなく、犯人たちが『名探偵コナン』に出てくる黒の組織のように感じた。

    「緑柱石の宝冠」
    良くある、父親がバカ息子の盗難を疑うと言うもの。共犯ができる娘というのも良くあるトリックであった。

    「ライゲートの大地主」
    探偵ものの常となっている、休養中に事件が巻き込まれるやつの二つ目。

    「ノーウッドの建築士」
    犯人を隠れているところから、炙り出す「家事だ」もどこかで聞いた事のあるトリック。これも、ドイルが発祥なのだろうか。

    「三人の学生」
    真面目な学生が犯人という典型的な感じ。

    「スリー・クォーターの失踪」
    アームストロング博士との知恵比べは面白かった。最初のホームズとの嫌悪感丸出しの会話は、ホームズが、モリアーティ教授の再来と勝手な判断を下したことも一因なのではないだろうか。結末が悲しく、そこは残念。

    「ショスコム荘」・「隠居絵具屋」

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    2013年08月12日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    シャーロックホームズの、本来は別々の単行本に含まれていたはずの作品を、日本で出版するにあたりページ数の関係で割愛したものをまとめて一冊にしたもの。
    何度読んでも、シャーロックホームズものはいわゆる本格推理ではなく、解決編ではじめて明かされる事実が多いと感じる。しかしながら、あくまでも論理的に謎を解き、実にスマートに事件を解決していく様子はやはり世界一有名な探偵を生み出したドイルの力量というのを感じる。
    古典ではあるが、面白いものはやはり面白い。

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    2013年07月23日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    ネタバレ

    僕にとってはSherlockHolmesシリーズ最後の1冊。名残惜しい気持ち半分、ホームズ相変わらずの名推理にワクワクさせられる気持ち半分で読み進めました。

    今回、どの作品もすばらしく面白いのですが、中でも注目すべきは「瀕死の探偵」と「最後のあいさつ」だと思います。
    どちらも読者は冒頭から一気に惹きつけられます。いままでのワトソンとホームズが依頼人を迎えて事件が始まるわけではないので、物語を始まりが作中または、ラストで明らかになる逆転スタイルは斬新で非常に面白かったです。

    すでに事件簿を読み終えたしまっていた僕にとっては、本当に「最後のあいさつ」となったこの1作とともに終えたホームズとワトソンの奇妙な冒険記、またいつか全シリーズを読み返してみたいと思いました。

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    2015年01月11日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    シャーロックホームズシリーズ短編集に収録されなかった作品集。

    「技師の親指」は、はじめて読んだときスリリングすぎてとてもわくわくしたのを覚えている。親指には悪いけど、好きな話だ。

    もう一つ、「ノーウッドの建築士」も好き。あっと驚く結末が印象深かったらしく、よく覚えている。いま読み直してもおもしろいのは、建築士が相当ワルだから?

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    2012年09月23日
  • ドイル傑作集(II)―海洋奇談編―

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    ネタバレ

    短編なので、通勤電車で読むのによい。
    長編の文庫を電車で読んでいると、終点までに読み切らないと、
    どうしても、お昼休みが待ち遠しくなってしまう。

    短編の場合は、ちょうど通勤電車で読み切れるので嬉しい。

    シャーロックホームズがでなくても、
    シャーロックホームズの話とどこが相似か、どこが対称的か、
    どこが類似の題材かなどを考えながら読んでいると面白い。

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    2011年10月12日
  • ドイル傑作集(III)―恐怖編―

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    ネタバレ

    短編なので、通勤電車で読むのによい。
    ちょっと怖い話なので、一人っきりで読むより、電車の中の方が嬉しい。
    長編の文庫を電車で読んでいると、終点までに読み切らないと、どうしても、お昼休みが待ち遠しくなってしまう。

    短編は、ちょうど通勤電車で読み切れる長さなので嬉しい。
    シャーロックホームズがでなくても、
    シャーロックホームズの話とどこが相似か、どこが対称的か、
    どこが類似の題材かなどを考えながら読んでいると面白い。

    できれば殺人がない物語が嬉しいのですが。

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    2011年10月12日
  • ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

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    ネタバレ

    シャーロックホームズで有名なコナンドイルの短編集

    最初の「消えた臨急: The Lost Special」は、ミステリーの基本とも言える鉄道もの。
    本線、引き込み線、ポイントといった鉄道の仕組みを巧みに利用している。

    シャーロックホームズシリーズの面白さの要素が、ホームズ抜きに綴られている。

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    2011年09月18日
  • ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

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    個人的に全ての短編が最高でしたが特によかったのが最後の「50年後」です。とにかくミステリー好きの人には読んでほしいと思います。

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    2009年10月04日
  • ドイル傑作集(III)―恐怖編―

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    ドイルの短編傑作集3恐怖編。
    「大空の恐怖」「革の漏斗」「新しい地下墓地」「サノクス令夫人」「青の洞窟の怪」「ブラジル猫」6編収録。
    余談だが、訳者が調べたところ「ブラジル猫」に該当する猫はいなかったらしい。

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    2009年10月04日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    ネタバレ

    面白い話が多かった。
    特に瀕死の探偵は今までのホームズの話の中でと言ってもいいくらい一番好き。凄い笑った。
    ホームズとワトスンのやり取りが好きすぎる。
    フランシス・カーファクス姫の失踪でもワトスンのことを悪党呼ばわりしてて好き。

    最後の挨拶でホームズは60歳?くらいみたいだけど何言ってんだ。
    ポアロもドルリー・レーンも90くらいまで探偵やってんだからホームズも出来るでしょう。とは思った。

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    2026年09月28日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    久しぶりのシャーロックホームズ、おもしろかった。
    古めかしい訳文体もかえって新鮮で。
    オレンジの種五つ
    花嫁失踪事件
    が好き

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    2026年09月24日
  • バスカヴィル家の犬

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    ホームズ長編。内容とは関係ないが、このタイトルはずっと「パスカヴィル」だと思っていたが、正しくは「Baskerville」だった。

    この前に読んだのが短編集だったので少しゲンナリしていたが、先が気になってあっという間に読めてしまった。

    中盤までホームズが不在という工夫があることでこれまでの作品とのマンネリも避けられていて、動機やトリックにも不自然さはなく、とても面白かった。

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    2026年09月06日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    話毎の起承転結の盛り上がりや事件の奇妙さですぐ読めてしまう長さの上にとても面白い。

    「技師の親指」がタイトルからも伺えるように血生臭い場面が結構あり、中でも実際に技師の親指が切り落とされてそれに気付いた瞬間の場面の生々しさったらなく、読んでいて思わず顔を顰めてしまいそうだった。
    作者自身本当に切られたことがあるのかと思ってしまう。

    「ライゲートの大地主」では開幕からホームズの不調が述べられて、その後もあまり自身の身を顧みないホームズの言動に、もはや事件よりそちらに意識を持っていってしまう。

    そんなホームズの体調を終始気づかっていたり、他の話ではホームズの麻薬嗜好の悪癖を数年かけて捨てさせていたりと、ワトソン博士のありがたさに改めて気付かされた。

    掲載されている話の中で、ホームズによる真相解明の場面がすごい急展開でくるのがすごく印象的だった。
    急にアクセルを踏み込まれたみたいに毎度ぎょっとさせられる。
    たぶん現場にいる人達も同じ気持ちなんだろうな。

    事件とは関係ないことだけど「イーウッドの建築士」でワトソンの医院を遠戚を通して高値で買い取ったというホームズの行動が、何気なく書かれているけど友人に対してする行為にしてはやり過ぎな感じがしてびっくりした。
    とは言えホームズらしいというか、やりそうだなという納得感もある。

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    2026年08月31日
  • 緋色の研究

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    途中から
    始まったホープの回想
    別の小説が始まったかと思うほどの転調。

    で、ホームズの推理はどこで聞けるんだと
    残り少ないページ数を心配しながら読んだけど
    ホームズにとっては、数ページで事足りる事件だった。
    しかも、読んでいても納得するしかない推理。

    長かったホープの物語も
    ホームズにとっては単なる動機に過ぎない。
    でも、ホープも周りの理解など必要もなく
    目的の達成できて本望だろう。

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    2026年08月22日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    雰囲気が重厚で情報量が多く、読むのに時間がかかる。

    アガサ・クリスティと同じで、読んでると古き良きイギリスへの憧れが募る。

    約100年前の作品なのに今読んでも十分面白い。

    でもそれは昔のかつ海外の作品で、よく知った探偵の短編集だからかもしれない。

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    2026年08月21日
  • バスカヴィル家の犬

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    シャーロック・ホームズシリーズの中でも、特に雰囲気を楽しめる作品でした。
    名家に伝わる魔犬の呪いという設定から、最初はかなり古典的な怪奇小説を想像していましたが、読み進めるほどにその不気味な空気に引き込まれました。
    荒涼とした湿地や霧、夜の屋敷など、何かが潜んでいそうな雰囲気がとても印象的で、事件そのものよりも「この先で何が起きるんだろう」という緊張感を楽しんでいたように思います。
    ホームズの推理はもちろんですが、今回はワトソンが自分で考え、動きながら真相に近づいていくところも面白く、いつもとは少し違った読み応えがありました。
    100年以上前に書かれた作品とは思えないほど読みやすく、恐怖と推理をここまで自然に組み合わせていることに驚かされました。
    読み終えてみると、謎解き以上にあの不気味な湿地の景色が心に残る、雰囲気まで楽しめる一冊でした。

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    2026年08月13日