延原謙のレビュー一覧

  • ドイル傑作集(II)―海洋奇談編―
    「J・ハバクク・ジェフスンの遺書」「あの四角い小箱」が良かった。が、途中で結末がなんとなく予想がついた。と、いうことは過去に読んだことがあるのかもしれない。2020.7.9
  • シャーロック・ホームズの叡智
    巷間に流布しているホームズ譚の短編集は『~冒険』、『~帰還』、『~思い出』、『~最後の挨拶』、『~事件簿』の5冊が通例だが、新潮文庫版においては各短編から1、2編ほど欠落しており、それらを集めて本書を編んでいる。従って衰えの見え始めた後期の短編集よりも実は内容的には充実しており、ドイル面目躍如という...続きを読む
  • 恐怖の谷
    1部はよく有りがちなイギリスの金持ちの怨恨による殺人事件。そして2部は『緋色の研究』と同様に事件の関係者による回想。やはり閉ざされた社会の中で起こる悲劇が描かれている。

    1部にも2部にもそれぞれどんでん返しがあるのだが、ミステリー読みなれてる人には容易にわかってしまうレベル。それでも今みたいな世界...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの思い出
    「シャーロック・ホームズには兄ちゃんがいて、英国政府の重要な仕事をしているらしい」というのをどこかで読んで(例によってどこだったかは忘れた)、ふと興味を引かれたので、当該本を読んでみた。

    ホームズ物の2冊目の短編集とのこと。

    読み始めてみると、あれ、オレってホームズ物をまともに読むのは初めてかも...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの叡智
    文庫として最後のホームズシリーズ。訳者によるとボリュームから、これまでのシリーズから抜粋してまとめたとのこと。他の短編同様おもしろく楽しめる。2019.2.28
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    8つの短編集。「ボール箱」「悪魔の足」が良かった。シリーズとしてなお1冊余してるのに表題の「最後の挨拶」が含まれてるのかは、巻末の解説にある。2019.2.17
  • 恐怖の谷
    ホームズシリーズ最後の長編とのこと。2部構成は『緋色の研究』と同じだが、第2部にはホームズ、ワトソンの登場はなく、1部のもとになった過去の背景といった展開。結末はいつものようにスカッとする仕上がり。2018.12.29
  • シャーロック・ホームズの事件簿
    ホームズシリーズ第4弾。10の短編集。ワトソンの記述という形からホームズ自身の記述という体裁をとったものもある。2018.4.7
  • シャーロック・ホームズの帰還
    ホームズシリーズ短編集第三弾。『最後の事件』をもってホームズの物語を終了したドイルだが、読者の強い要望に応え、滝つぼに転落したはずのホームズを機関させた。
  • シャーロック・ホームズの叡智
    シャーロックホームズ最終巻、やはりシャーロックホームズシリーズは推理モノというより冒険モノだったと思う。
  • シャーロック・ホームズの事件簿
    人間以外の生物が殺人犯というのは、KAPPAに似ている。さすが推理小説の原点的本だけはあると思われる。
  • 恐怖の谷
    ミステリーはトリックに集中したい、背景は二の次、という派閥なので…
    BBC版ドラマのために読んでいます
  • シャーロック・ホームズの事件簿
    初読。このなかだと『白面の兵士』『ライオンのたてがみ』『覆面の下宿人』が良かった。ホームズ視点のものは彼がどこに着目してるかが分かって、興味深かった。そして「私は一人ぼっちだったのである」の一文に衝撃。個人的には『ソア橋』の冒頭に出て来た銀行にあるブリキの文箱の話にとても心ひかれた。
  • シャーロック・ホームズの叡智
    読んでいる時は面白いのだが、短編ミステリーは読み終わった端から内容を忘れていく自分の悪い癖が、顕著になってしまいます。
  • シャーロック・ホームズの叡智
    「観察」という情報収集力に加えて、想像力を働かせて、論理的にストーリーを構築する。
    これこそがシャーロック・ホームズのシャーロック・ホームズたる所以だと感じる。

    技術や飛び道具的な内容での解決ではなく、ごくごく地味な、泥臭い活動から結論を導き出す。
    普段との違いは何か、可能性の排除の連続。そして残...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの帰還
    10の短編集。覚えているのはなく新鮮だった。読むのは、日本の小説が殆どなので、訳文に日本語として違和感を感じるのがあったが、軽く読めたのが良かった。2016.5.25
  • シャーロック・ホームズの事件簿
    メモ程度に。

    「高名な依頼人」
    恋は盲目。ワトソン先生危機一髪。
    「白面の兵士」
    「死人が出ない話」的な安心感のある読後感。こういうお話は素敵。
    「マザリンの宝石」
    心理戦
    「三破風館」
    やり手だからこそ恐ろしいのはゴシップ。
    「サセックスの吸血鬼」
    美しい後妻、後妻の赤ん坊、前妻の息子、前妻の息...続きを読む
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    初読。このなかでは『ブルース・パティントン設計書』『瀕死の探偵』『最後の挨拶』あたりがすき。『悪魔の足』ではワトスンが言っていた「特権」という言葉が改めて妙に気になった。ワトスンの誇らしい気持ちがよく分かると同時に、なんとなく歪な印象もある気がした。
  • シャーロック・ホームズの帰還
    初期と比べてホームズが…
    丸くなったというか。
    ぬるくなったというか。

    円熟した、というのかもしれない。
  • 恐怖の谷
    初読。これも面白かった。第一部のトリックというか方法は、科学的に証明できてしまうから現代ではできない方法で、この時代だからこそのものだった。やっぱり第二部でマクマードの正体が明らかになるときの痛快さが良い。正直モリアティは出さなくても良かったんじゃと思ってたけど、最後の最後に持っていかれた。