延原謙のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『シャーロック・ホームズの冒険』に続き、記念すべきデビュー作を。
正直、第二部が始まった時点で「え、今までの事件はこれで終わり??」と混乱したのですが、見知った人名が出てきて納得。ただ、動機としてここまでの肉付けが必要なのか、と疑問に感じてしまいました。
また、『緋色の研究』というタイトルから血まみれの事件を想起してしまったのですが、この意味については63ページに(さらっと読み飛ばした自分へのメモ)。
「あのホームズシリーズの一作目!」と期待しすぎると肩透かしをくらう方もいるかもしれませんが、やはりホームズとワトスンの出会いを知ることができる点で一読の価値アリと感じました。自分の興味関心以外 -
Posted by ブクログ
実は、ほぼ初めて読むシャーロック・ホームズ。
私の世代としてはやはり『名探偵コナン』の影響がとても大きく、「ベーカー街の亡霊」が公開された頃に”シャーロキアン”に憧れて図書室にあったホームズに触れたりしました。
しかし、子供向けならまだしも原作は当時の私にはなかなか難しく……あれはハードカバーだった記憶があるのですが、どこの出版社だったのかなぁ。この『シャーロック・ホームズの冒険』も借りたものの、ほとんど読めず返却した少々苦い思い出があります( ˊᵕˋ ;)
今回はしっかり読破でき、なんだか感慨深いものがありました。
短編といえど読み応えのあるお話が十編収録。
はっきり結末を覚えていたのは -
Posted by ブクログ
ホームズシリーズ9冊目にして、コナン・ドイル原作は最終巻。
本作は、ワトソンが書き手ではなく、ホームズ自身が書き手の作品がいくつかある。また、殺人事件は2つほどしかなく、あとは人が亡くならない事件。探偵もの、推理ものといえば殺人事件が定番だが、ホームズシリーズは実は、殺人事件はけっこう少ない。長編では殺人が起きるが、短編ではほとんど殺人は起きないから意外。
本作もホームズとワトソンの名コンビで難事件を解いていくが、やはり短編集ではホームズの冒険が1番面白かったかなあと思う。
本書では、ホームズの名台詞「頭以外は付属品にすぎない、私は頭脳そのもの」というのが登場する。たしか名探偵コナンでも出