延原謙のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレシャーロックホームズシリーズ短編四冊目であります。
本作ではまず、薬品や細菌による化学的な殺人が多いことに気付きます。『瀕死の探偵』『悪魔の足』はその内ですが、『フランシス・カーファクス姫の失踪』においても、仮死状態を作り出したのはクロロフォルム。クロロフォルムはさらに『最後の挨拶』にも登場します。元々ホームズは科学的捜査の祖として扱われることがありますが、特に化学に関して本作での推理は、少し時代の流れを感じるものでもあります。『緋色の研究』が1887年、本作の『最後の挨拶』が1917年ですから、この30年の間に化学、または犯罪学における何らかの変革があったように思います(
いや大袈裟に言いま -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『大空の恐怖』
高度2万フィートの上空で続く事件。首をもがれた操縦士。発見されたジョイス・アームストロングの手記。手記に書かれた大空の怪物。海月のような怪物との戦い。
『革の漏斗』
友人リンネル・ダクルの家で見せられた革でできた漏斗。漏斗の中に書かれた謎のイニシャル。その日から夢に現れるようになった美しい女性。ルイ14世の時代に起きた事件との関係。
『新しい地下墳墓』
友人の研究者と共に新しく発見した地下墳墓の調査に向かった男に仕掛けられた罠。
『サノクス令夫人』
生涯ベールを取らないと1千減した令夫人と夜中に呼び出された医師に仕掛けられた罠。
『青の洞窟の怪』
ドクター・ジェイムズ・ -
Posted by ブクログ
いつかは、読みたい読みたいと思いつつ
中々読めずにいた作品のひとつです。
最近のミステリ熱から派生して
入手したので早速読みましたが
なんとも…笑。100年以上も前の作品なので
ある意味覚悟してましたが、言い回しが
独特でちょっと難しく数ページ読んでは
眠くなり…の繰り返しで中々読み進むのが
大変でした。
でも訳者の方の解説を読み敢えて原作に
近くするため、古典的な言い回しのままに
した。と言うので納得でした。
まだまだシャーロック誕生の一作目なので
これからどんどん好きになるかもしれません。
海外ミステリに慣れてないので少々
時間はかかるかもしれませんが読み進めて
行こうと思います。
-
-
Posted by ブクログ
ワトソンの後の妻となるモースタン嬢からの依頼。後の妻となることを仄めかしながら進む作中では、大金を手にするモースタン嬢には告白しにくくないだろうかと無粋な妄想をしていたため、箱の中が空っぽだったのを見て、心が温まる思いだった。
「不可能なものを除外していって、残ったものがどんなに信じられないものでも、それが真実である」たびたび出てくる名言。緋色の研究でも触れていたが、今回はより印象に残る言い口だった。
さて、これまで緋色の研究と本作とを読んできて、コナンドイルという人物が少し見えてきた気がする。2作続けて殺人犯側の視点が作中の20%程度を占める分量で描かれている。現代のミステリーにおいて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ名探偵コナンにたびたび登場ふるシャーロックホームズが気になり、ついに購入。少し古臭い言い回しや書き口ではあったが、大変読みやすくてページをパラパラと。
ホームズは推理力がずば抜けているのだと思っていたが、観察力に優れた人物。ワトソンがアフガン帰りの軍医だと見抜くシーンは有名だが、殺人現場において、足跡から犯人の特徴や性格まで見抜くのは末恐ろしい。
緋色の研究というタイトルの意味を深く捉えたことはなかったが、英題では、"A Study in Scarlet"。緋色はスカーレット。そして、「人生という無色の糸には殺人という真っ赤な糸が紛れている」の真っ赤も原文だとScarle -