延原謙のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学校以来だからおよそ10年ぶりの再読。なんだか結婚やら親子関係やらに起因した犯罪が多いのは時代柄か?
気に入ったのは赤髪連盟、唇の捩れた男、椈屋敷。かの有名なアイリーン・アドラーの登場するボヘミアの醜聞も含め、これらを読まずにホームズを語れまい。
どれも依頼人から聞く話は興味をそそられつつも真相を全く読めないのに、結末は奇想天外かつ単純明快。このすっきりとした後味の良さはミステリでそうそう味わえるものではない。金字塔と呼ぶにふさわしい。
ずっしりした短編揃いであり、依頼人からまず粗方の事件内容をバーッと語られるのもあり、読んでいてやや疲れる。が、それは私が悪い。
ではなぜこれだけ褒めておい -
Posted by ブクログ
ひとつの物語が30分程度で読み終えることが出来、読みやすかった。
特に好きだったのは、海軍条約文書事件。
ホームズシリーズでは登場人物が少なく犯人が検討つけられることが多いが、この話は怪しい人物が数人登場するため最後まで楽しく読めた。
ギリシャ語通訳、黄いろい顔もお気に入りである。
特にギリシャ語通訳はあまり無いシチュエーションで緊張感もあり、また二作品とも比較的読みやすかった。
この短編集にはホームズの兄、友人、ワトスンの友人など近辺の人物の登場も多く面白かった。
最後の事件は、以前から知っているストーリーではあったが、ホームズとワトスンの友情が感じられるいい終わり方だったと個人的に -
Posted by ブクログ
ネタバレ四つの署名というタイトル。本筋だけどなんかもっとぴったりなタイトルがありそうな。
読む順番的に緋色の研究の次だそう。
まさかのワトスンの最初の結婚相手が見つかる。この後さらに2回も結婚するとは。
シャーロック・ホームズ。
キャラクターがたっていて凄く好き。
基本どんどんどん謎を解いていくのにたまに調子に乗ると失敗とまでは行かないが予想だにしなかった出来事が起きたりという配分の良さ。
登場人物メモ
・シャーロック・ホームズ
・ワトスン
・ハドスン夫人
・メアリー・モースタン
ブロンド髪の若い女性。小柄でなよなかな体つき、衣服の好みも上品。
・セシル・フォレスター夫人
メアリーの雇い主。