あらすじ
深夜、銀幕のような濃霧のたちこめた西部イングランドの荒野に、忽然と姿を現わした怪物。らんらんと光る双眼、火を吐く口、全身を青い炎で燃やす伝説にまつわる魔の犬は、名家バスカヴィル家の当主ヘンリ卿を目がけて、矢のように走る――。きわだった叙景によって舞台となる特殊地帯を一種の密室のように仕上げ、息づまるばかりの緊張を生む、ホームズ物語中最大の長編。
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シャーロック・ホームズ、ワトスン君。
やっぱりホームズは凄い!犯人が誰なのか?ワトスン君の推論に同調しながらラストまで一生懸命読んでしまいました^ ^。
私の推理
ステープルトン兄妹怪しい
モーティマー君怪しい←読み終えた時有り得ない発想だなと反省(笑)
奇怪な行動をとる使用人のバリモア怪しい
初っ端のヘンリー・バスカヴィル卿の靴が片方だけ紛失怪しい
呪いという物語に罪をなすりつけての犯行
ラストなんだか13日の金曜日のような、、、古
やっぱりホームズは凄い!
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四つの署名以降久々の長編
今作はワトソン君メインの作品のため読者も一緒に頭を悩ませ脅威に慄き楽しめると思います。
ホームズがいる時の安心感も一際…。
伝説に纏わる事件という事で、もちろんSFでもホラー小説でもないのでトリックがあるとは思いましたが、ちょっと拍子抜け…?と言うより当時ならではのトリックですね。
(現代だと捜査能力が高いためすぐ解決してしまいそう…ですがそれを問うのはナンセンスですね)
散りばめられたピースについても最終的にしっかり綺麗にハマるようになっており、解決のカタルシスも中々です。
ポアロでも思いましたが小さな謎大きな謎、核に関係ある謎ない謎が絡まることで要所要所で紐解かれて中弛みせず最後まで楽しめる構成になっていて流石だと尊敬です。
長編は残り1編だけで寂しい気持ちがありますが、沢山残っている短編と合わせて最後まで楽しんで行きたいですね。
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ホームズシリーズの長編。
名家の伝承として恐れられる「怪物」の正体を、新領主の護衛も兼ねてワトソン君が単独で調査することに。
寂しい風景、不気味な夜に響く謎の声、不可解な事象、怪しい人物、放たれた殺人鬼……
盛りだくさんの現実を前に、ワトソン君が「ホームズよ、早く来てくれ」と嘆くシーンが面白い。(読者としても同じ気持ちです)
他の短編よりもワトソン君による謎解きや推測が多めで新鮮!
とある場所で短信を見つけたときの描写は、ちょっとしたホラー演出よりもゾクッとします。
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確かにホームズ作品の中で1,2を争う人気作なのも納得の一冊。ワトソン語りの書き方が今作では特にうまく機能している。
bbcシャーロックを見てから読んだけど、話の流れや結末、トリックも最後の最後まで面白かった!
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ホームズとワトソンを客観的に眺めていた自分が、最早その世界の人となって彼らを追従して一緒に思案し一緒に怖がったりしていることに気がついた。
謎を複層化させるプロットの展開、舞台の不気味さを物語る情景的表現。本作をもって推理小説の名作とすることに一切の異論はない。
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今から100年以上も前に書かれた『バスカヴィル家の犬』ですが、この作品は今なお多くのファンに愛され続け、ホームズの長編小説において最も高く評価されている作品でもあります。
まず、そもそも本のタイトルがいいですよね。『バスカヴィル家の犬』という何ともミステリアスでキャッチーなフレーズ。
そして話の冒頭から謎が謎を呼び、ホームズですら苦戦する厳しい展開。敵はあのホームズを煙に巻くほどの相当な手練れです。
また、物語の舞台もこれまた秀逸です。いかにも何か起きそうな不気味な空間。自然環境と人為が絡み合った恐ろしい舞台装置は読者を常にハラハラさせます。
これは読んで間違いなしの名作です。
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とにかく沼地の陰鬱とした感じと、村人から恐れられる魔犬の存在が恐ろしげな雰囲気を醸し出していて良い。
ホームズの犯人を追い詰めるやり方は奇抜だし、凄いとは思うけど、結構運に助けられてる所もあるのでヒヤヒヤさせられる。
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長編四作のなかで唯一の二部構成ではない作品。
ホームズの登場の仕方がある程度読めてしまったけれど、いつワトスンは気づくのだろう?とソワソワしながら読む楽しさがありました。ワトスンが振り回されてて不憫な気もするけれど本人はムッとしながらも許してるのでいいことに。
意外と魔の犬がちゃんと登場するのが終盤。
最後盛りに盛り上がって終結があっという間。伏線もスッキリしたので面白かったです。
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行ったことのないダートムーアの風景が目の前に広がる様な文章。スリリングでありながらウィットに富み上品。久しぶりのホームズを楽しみながら一気に読み上げました。
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ホームズシリーズ、久しぶりに読んだー!
展開としてはなんとなく読めていたし、トリックもラストの10ページくらいで解決という流れだったけど満足感があった。
と、いうのもホラー小説としての読み応えがすごかった。情景描写から、登場人物のおびえる表情が手に取るように分かる、となると普通にこわくね???とビビってしまう。
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魔の犬の伝説やはまったら抜け出せない沼のある荒野など、おどろおどろしい雰囲気の中で、ワトソンが(事件解決への貢献度はともかく)大活躍するのがおもしろい。ワトソンが書いているという設定なのに自分をここまで三枚目に書けるのは、人の良さの表れという気がする。
ほかの長編は二部構成で、それはそれでおもしろいものの中編×2というふうになってしまうのに対して、この作品は一続きの物語で長く楽しめるおもしろさがあった。
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シャーロック・ホームズシリーズの長編で名家バスカヴィル家の前当主の変死事件、その土地に伝わる魔犬伝説、その背後に隠された恐るべき犯罪計画、ホームズと真犯人の対決など古典でありながら全く古さを感じさせない面白さだった。
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とてもシンプルでこれぞ推理小説!犯人を予想するのはそこまで難しくはありませんでしたが、ワトソンがかなり活躍していて、ホームズシリーズの中でもかなり面白かったです。事件が起こる舞台の情景描写も魅力的!
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これまで読んできたホームズシリーズの中では一番面白かった
ホームズシリーズをまとめて読んできた中では一部先読みできてしまう部分もあったが、それはそれで良い…他の本も読みつつ、クリスティとか他のミステリー小説にも手を伸ばしていきたい
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いつものように一部、二部と分かれておらず、シリーズ最長の長編だと言われている今作品。
特殊地帯かつ田舎ならではのトリック。
発想はすごいがなんともファンタジー色の強い作品でした。
ミスリードもあり、動機も至ってシンプル、かつ情景がしっかり描かれているの場面を想像しやすく、読みやすかったです。
ワトソンを上手に使うホームズでした。
Posted by ブクログ
やはり長編が好き
霧深い湿ったドロドロした雰囲気の土地の感じがよく出ていて表現が変わっていて面白かった
犯人を捕らえられなかったのは残念だが依頼主の守りたかった人は守ることができた
最後の後日談のような感じでトリックが明かされるのも良かったし、
シャーロックホームズシリーズは必ず犯人の背景や細かい人物像、事情が描かれているのが好き
そしてワトソンがかなり活躍し、ワトソンと共に犯人を考えるのも面白かったしホームズからの連絡がなくソワソワ不安な感情もよく感じ取れて全体的にすごく面白かった
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ホームズの登場シーンが少なく、話の大半はワトソンメインという思い切った構成。面白かった。
ホームズいつ出るんだろうとワクワクしたまま話は終盤へと向かっていく。姿を見せないのに高い期待感を持たせてくれるシャーロック・ホームズという圧倒的存在感
ホームズは長編より短編派なんだけど、これは長編の中で凄く興味深く、面白い作品。おすすめ
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犬なんか!本当に犬なんか!
ロンドンにいる間はなんとも不可解でスリリングだった。やっぱりかりそめでもホームズがいて、余裕ぶったり当惑したり、なんかやりそうなところがこのシリーズの面白いとこなんだと思った。
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小学生の頃に読んで以来の再読。途中から止まらなくなった、やはり名作。
初読が小学生の頃で記憶はあまりないとはいえ、トリックの一部やらは最近のミステリでも見るようなものなので1周まわって新鮮味はそこまで。ただホームズ&ワトスンのコンビのバランスには舌を巻く。ホームズものの面白さは、トリックや緻密な構成はもちろんだが、ホームズの絶妙なキャラクター設定と相棒との関係性なしには語れないだろう。謎解き推理と言うより探偵小説だ。
面白かった!!私の好きなミステリ作家は圧倒的にクイーンなのだが、ドイルもといホームズの魅力には脱帽するほかない。他のホームズシリーズも再読しよう。
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この本はワトソン博士が主体で物語が進んでゆく!
解決は当然シャーロックホームズがします。
個人的には、シャーロックホームズがもっと前面に出て来る物語の方が好きです。
1902年~ストランド誌掲誌
実際に読んだ本は2006年版で95刷とあるので相当売れている本です
グーグルマップからの、ストリートビューでイギリスの写真を見ながら、読んでいると臨場感が増します。
時代(日本だと幕末当たり)は、かなり遡りますが、イギリスは歴史ある街なので、当時をしのぶことが出来ます。
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物語が伝承から始まるのとか土地の不穏な空気が伝わってくる感じが好きでした。
ホームズの暗躍が長くて出番が少なく感じたのが残念でしたが、ワトスンのみで現地へ行き、現地の不気味さや底なし沼に不安な気持ちが強くなったところでのホームズの登場に高揚感と安心感が大きく、存在の大きさを感じれました。
巨大な犬はもっと大きな仕掛けを期待していたのですが、猛犬が実際いるのはそれはそれで怖いなと思いました。
犯人の最後は物足りなく感じるような、土地の不穏な空気に合った最後だったような。
モーティマーのわんちゃんが悲しい。
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ホームズもので有名な長編をチョイス。それにしても、新潮文庫の統一された表紙はいいですね〜。色合いもオシャレだし、浮き彫りされたモチーフも凝っています。
もう一つ余談で、昔のコナン映画で『バスカヴィル家の犬』を元太くんが「バス噛じる犬」と聞き間違えるシーンがありましたよね?それ以来、タイトルが印象に残っていた作品です(どんな覚え方)。
ホームズものの長編を読むのは『緋色の研究』『四つの署名』に続いて三冊目になりますが、二部構成だった前作と異なり、こちらの方が読みやすい印象を受けました。
特に今作はワトスン君の大活躍が描かれるわけですが、お人好しで勇気溢れる人柄にはニッコリしてしまいました。それを温かく見守るホームズも良い。
ただ、”口から火を吐く犬とは思えないほど大きな獣”が実際の猛犬なのも、犯人がおそらく底なし沼に沈んでしまったという結末もちょっと拍子抜け感が……。でも、キャラクター小説としての魅力もあり、ホームズ作品がこれだけ映像化されているのもまた納得ではありますね。
まだモリアーティ教授が出てくる作品が読めていないので、そちらも手にとってみたいなと思います〜。
Posted by ブクログ
意外と読みやすかった。でも、うーん、めちゃくちゃおもしろかったかと言われると、別に普通だった。今のところ、シャーロックホームズのシリーズは、「緋色の研究」を超えるものは私の中では特に無い。
Posted by ブクログ
色々今までにない感じのホームズでした。
ホラーな雰囲気だったり、途中からワトソンがメインで話が進んだり、沼とか岩場とか地形が特徴的なだったり。
タイトルに犬ってついてるけど犬は出て来ないんだろうなと思ったら普通に犬が襲ってきたました。
Posted by ブクログ
今まで読んだホームズシリーズで断トツに好き。
この作品はワトスンが主に活躍する。
ワトスンがホームズに宛てた手紙と彼の日記を読んでいるように物語が進んでいく。
ホームズがいない中任務を任されたワトスンが孤軍奮闘する様子が可愛らしく思えた。
ストーリーの展開も、推理も、各所に散りばめられたヒントを元に構成されており、とても面白かった。
Posted by ブクログ
シリーズの長編のうちで未読だった作品。シャーロック・ホームズは読書のきっかけの1つとなった作品集でもあります。
ベーカー街に行ってみたいと思っていた頃を、夢中になっていた少年時代を懐かしく思いながら読み終えました。
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大逆転裁判2のプレイ中に予備知識として読みました。
情景描写が多く、ワトソンの単独行動が大半を占めることから読みながら推理するというよりは物語の中に身を置いた気持ちで読んでいました。
後半の盛り上がりに対して、オチは割とあっけない印象を受けました。
Posted by ブクログ
薄気味悪い沼沢地の雰囲気が伝わってきました。
事件の真相については、突飛すぎて、意外さを通り越した感じもありました。
ワトソンの一人の行動も多く、中盤はホームズが出てこないのも印象的です。だからこそ、後半に現れるホームズが余計に魅力的に感じられます。