延原謙のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの冒険

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    シャーロックホームズの凱旋という小説を読んでからの初ホームズでした。
    最初翻訳がなかなか時代を感じるもので戸惑いましたが、慣れれば不思議と味があっていいとさえ思えました。
    驚くようなトリックはないけれどシンプルだからこそ分かりやすく、短編集という事をあって非常に読みやすかったです。
    ワトスン君もいいのですがやっぱりホームズの個性が強く未だに色褪せない魅力を感じました。

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    2024年06月06日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    シャーロックホームズ入門書といっていい程度の読みやすさ(改版)であり、短編集なので飽きることなく読み進められる。全体的にヴィクトリア朝の空気を味わえるが、「まだらの紐」など冒険というより若干ホラー、サスペンス、ミステリアスな雰囲気のものもあり、それがまた脳内に鮮明にイメージしやすく書かれており面白い。語り手が医者のワトスン博士であり、彼が体験した話を我々読者に語り聞かせる形式で、これがまた安心して読める構成となっているのも深い。

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    2024年04月27日
  • 恐怖の谷

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    シャーロック・ホームズはテンポよく進んでいく短編がおもしろいが、長編のこの作品も二部に分かれている後半だけでも独立した物語として楽しめておもしろい。でも、もしかしてドイルはホームズを書くのに飽きていて違うものを書きたかったからこういう構成にしたのかなと思ってしまった。

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    2024年03月30日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    「赤毛連盟」「唇の捩じれた男」「まだらの紐」など、誰もが知っている名作ばかり。そんなアホな!なオチが多く、小学生の時はうまくハマらなかった。しかしながら、時代背景などを踏まえると、感心してしまう。

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    2024年03月27日
  • 四つの署名

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    シャーロックホームズのファンでないと、最後まで読み切れないかも。
    無理矢理感が否めず、犯人のバックグランド掘りすぎ。むしろ「四つの署名」ってなんだっけ?ってかすむ印象。
    しかしながら、ワトソンとメアリの出会いや、シャーロックホームズのコカインの話など、有名なエピソードは見逃せない。

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    2024年02月28日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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     読みたかった短編(『ソア橋』『サセックスの吸血鬼』)が収録されている本書。この2篇はもちろん、『這う男』や『ライオンのたてがみ』が面白かった。ポーの某作品のように、現代のミステリー小説の感覚でいると騙されてしまう。怖いなぁ、こんなのいるんだ。ホームズが語り手となる珍しい短編もあるが、少し物足りない。やはり『シャーロック・ホームズの凱旋』にあったように「ワトソンなくしてホームズなし」としみじみ思う。『三人ガリデブ』は昔の作品だから蔑称を使った意訳かと思ったら、そのまんまだった。ガリデブさん、本当にいるのかな。

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    2024年02月23日
  • バスカヴィル家の犬

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    いつものように一部、二部と分かれておらず、シリーズ最長の長編だと言われている今作品。
    特殊地帯かつ田舎ならではのトリック。
    発想はすごいがなんともファンタジー色の強い作品でした。
    ミスリードもあり、動機も至ってシンプル、かつ情景がしっかり描かれているの場面を想像しやすく、読みやすかったです。
    ワトソンを上手に使うホームズでした。

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    2024年01月29日
  • シャーロック・ホームズの冒険

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    赤髪同盟、いつもながら発想が天才
    その代わりやっぱり頭使うというか
    記憶細胞、仕事してる?って聞かないと!

    なんか仕事で疲れたり、失敗じゃないけど
    凹むことがあった時は読む体力無さそう。

    あくまで順調な時に、腰を据えてふんふん読みたいやつだね゚゚\(´O`/)°゜゚

    でも話はめっちゃ面白いから
    忘れた頃にまた読みたい。薄いのもいいところ

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    2024年01月18日
  • バスカヴィル家の犬

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    ネタバレ

    やはり長編が好き
    霧深い湿ったドロドロした雰囲気の土地の感じがよく出ていて表現が変わっていて面白かった
    犯人を捕らえられなかったのは残念だが依頼主の守りたかった人は守ることができた

    最後の後日談のような感じでトリックが明かされるのも良かったし、
    シャーロックホームズシリーズは必ず犯人の背景や細かい人物像、事情が描かれているのが好き

    そしてワトソンがかなり活躍し、ワトソンと共に犯人を考えるのも面白かったしホームズからの連絡がなくソワソワ不安な感情もよく感じ取れて全体的にすごく面白かった

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    2023年12月22日
  • シャーロック・ホームズの帰還

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     劇的に再登場するかと思いきや、意外とあっさり帰って来る『空家の冒険』はもちろん、暗号にわくわくさせられる『踊る人形』、ホームズとワトスンが犯罪に手を染める『犯人は二人』、『六つのナポレオン』など秀逸な短編がてんこ盛り。個人的には『美しき自転車乗り』が好き。いくら心配だったとはいえ単なるストーカー行為で不気味極まりない。愛情が高じてというケースが多い気がする。『第二の汚点』のスッとぼけ振りも大いに笑える。『シャーロック・ホームズの冒険』も面白かったが、バランスが良いのは本書かな。

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    2023年12月19日
  • バスカヴィル家の犬

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    ホームズの登場シーンが少なく、話の大半はワトソンメインという思い切った構成。面白かった。

    ホームズいつ出るんだろうとワクワクしたまま話は終盤へと向かっていく。姿を見せないのに高い期待感を持たせてくれるシャーロック・ホームズという圧倒的存在感

    ホームズは長編より短編派なんだけど、これは長編の中で凄く興味深く、面白い作品。おすすめ

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    2023年11月19日
  • 恐怖の谷

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    一部で事件、二部でその事件の被害者が主人公の一部の事件が起こった原因が書かれてる

    二部に入る前に
    –一つの話も片付けもしないでおいて、他の話をおしつけるのかとはやまらないでいただきたい。〜諸君が過去のミストリーを解決しえたら、私たちはふたたびベーカー街のこの部屋に落ち合ってそこで話の結末をつけることにしよう。ー
    みたいなことが書かれてるんだけど、なんかホームズのメンバーの一員になれたような気分になってワクワクした

    二部は途中少し退屈だな〜って思うシーンがあったけど、最後の実は主人公のマクマードは侵入捜査のエドワーズでした!!っていうどんでん返しでお〜!ってなった

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    2023年11月18日
  • シャーロック・ホームズの思い出

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    思い出という題名通り、ホームズの過去に扱った事件も登場する。
    殺人事件は少なく、詐欺、暗号、窃盗など様々な事件が楽しめた。
    特にマスグレーブ家の話が好きです。
    相変わらず悪いやつを退治した人には甘い。
    モリアーティが唐突すぎて、ドイルが早くこのシリーズを終わらせたかったのだなと伝わってきました。

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    2023年11月10日
  • 四つの署名

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    今回もホームズとワトソンのコンビが最高だった。ワトソンはもちろんだけど、ホームズの方もワトソンと一緒に事件を追いかけることを楽しんでる様子がよく分かって尊かった。
    メアリーが出て来た瞬間から、ワトソンが彼女に好意を持ってるのがめっちゃ伝わってくるのも、ミステリーにロマンスが加わって、よりストーリーを面白くしてる。2人のロマンスの行方も気になってしまって、どんどん読めた。そして和訳の本にもだんだん慣れてきたのか、緋色の研究ほどの読みにくさはなかった。

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    2023年11月06日
  • バスカヴィル家の犬

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    犬なんか!本当に犬なんか!
    ロンドンにいる間はなんとも不可解でスリリングだった。やっぱりかりそめでもホームズがいて、余裕ぶったり当惑したり、なんかやりそうなところがこのシリーズの面白いとこなんだと思った。

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    2023年10月15日
  • シャーロック・ホームズの叡智

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    ネタバレ

    ホームズシリーズを読み終わってしまった〜…

    訳者あとがきの「これで『全集』は完成されたわけで、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物語はこれ以外にない」という一文に、本当に終わりなんだと感じて寂しくなった。
    こんな大好きな小説になると思わなかったので、またいつか読みたい。その時も絶対に楽しめると思う。

    この短編集の中で印象に残ったのはやっぱり「技師の親指」かなあ。グロテスクだし、真相が明かされるまでドキドキした。
    あとは「三人の学生」や「スリー・クォーターの失踪」も、事件に大学生が関わってきて新鮮に感じた。
    最後の「隠居絵具屋」ではワトソンが頑張ってて良かったなー。
    あー楽しかった!!

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    2023年09月28日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    ホームズ長編シリーズ2作目。
    ワトソン運命の出会い。
    前作同様復讐劇で、周りに回ってその子どもたちに迷惑が被る。
    謎の部族というものは、情報がない時代にとっては恐怖でしかなかったのだろうな。
    激しいボートチェイス。
    これまた悪人成敗し、捕まっても後悔ないですパターン。
    物悲しげなホームズ。
    ワクワクする展開でした。

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    2023年09月26日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    ネタバレ

    楽しかった〜。
    ホームズ視点の物語が新鮮だった。

    個人的には、100分で名著でとりあげられる「サセックスの吸血鬼」と大逆転裁判というゲームで登場した、変な苗字の「三人ガリデブ」を楽しみにしていたけど、想像通りの楽しさだった。

    これが世に出たホームズ最後の短編集なのか、と考えて当時の読者の気持ちを想像すると、ちょっと信じられないような…まだまだホームズの話は続くような気がしてならない。学校の卒業式で、もう明日からこの学校には通わないのに、信じられないような気持ちと似ている。

    でもわたしとしてはあと一冊、叡智が残っている!読み終わった時はどんな気持ちになるんだろう?

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    2023年09月18日
  • 四つの署名

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     前作より冒険色が強くミステリ要素も薄いが、私が想像するホームズのイメージそのものの話。テムズ川の追跡劇あり、インドの財宝あり、ワトスンのロマンスありと盛りだくさんの内容。『四つの署名』というタイトルから想像していた真相とはまったく別物だったが。意外とホームズとの共同生活が長くなかったことにびっくり。時代の違いかお国柄の違いかはわからないが、動機等が一風変わっているのが興味深い。

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    2023年09月18日
  • バスカヴィル家の犬

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    小学生の頃に読んで以来の再読。途中から止まらなくなった、やはり名作。
    初読が小学生の頃で記憶はあまりないとはいえ、トリックの一部やらは最近のミステリでも見るようなものなので1周まわって新鮮味はそこまで。ただホームズ&ワトスンのコンビのバランスには舌を巻く。ホームズものの面白さは、トリックや緻密な構成はもちろんだが、ホームズの絶妙なキャラクター設定と相棒との関係性なしには語れないだろう。謎解き推理と言うより探偵小説だ。
    面白かった!!私の好きなミステリ作家は圧倒的にクイーンなのだが、ドイルもといホームズの魅力には脱帽するほかない。他のホームズシリーズも再読しよう。

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    2023年09月08日