こだまのレビュー一覧

  • ここは、おしまいの地

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    『夫のちんぽが入らない』もよかったが、これも良い だれにでもそれぞれ多少のコンプレックスはあり、ふとしたときにそういうものを気にしながら人間は生きているとおもう なかにはそれが耐えられなくなってしまう人もいるだろう そんなときに こだまさんは、読む人を笑わせながら、視点を変えるヒントをくれる

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    2022年09月08日
  • ここは、おしまいの地

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    逆境を受け入れて楽しむ。自らに清濁を併せ持って人間は完成する。筆者の円熟した魅力が読者にも感じられる。読む人に人生の果てしなさを教える。

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    2022年08月27日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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    ネタバレ

    猫を乗せて
    凍える夜の鍋焼きうどん
    が一番好きでした

    枕のそばに栄養士さんの握った小さなおにぎりと胡瓜の漬け物が置かれた。「地蔵のお供えじゃねえか」夫は笑いを嚙み殺しながら、身動きできない私に言った。

    私は学年で三位になり、メダルを首から提げて意気揚々と帰宅した。当然「よくやった」と両親に褒められるものだと思っていたけれど、ふたりの口から出たのは「一位は誰だったの」だった。

    老人は「さっき犬を焼いたばかりだから中が温まってる。普段より早く焼き上がるよ」と陶芸教室の先生のように言った。

    今回も面白ワードがたくさんあって楽しめました

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    2022年08月25日
  • ここは、おしまいの地

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    おしまいの地というタイトルそのもののど田舎でたくましく?生きてきた姿を開き直って開示する.大変な経験だけどどこか笑いに昇華させる今のこだまさん,人生丸ごと肯定して吹っ切れたようで良かったです.

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    2022年05月09日
  • 女子の業(ごう)特集~試し読み無料パック

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    女もイロイロ~♪

    こだま小説がマンガになったやつがあって
    なかなか面白かったかな
    あとロリコンが感染症になってるやつ
    笑えたわぁ(^o^)

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    2022年04月04日
  • 夫のちんぽが入らない

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    本が出版された当時、話題になっていたのを知っていた。読みたいなーと思いつつ、なんとなく先延ばしになっていた。
    ようやく手をつけ読み始めた。
    止まらなかった。

    はじめは、自分とは全然関係のない人の話だなあと外側から覗くように読んでいた。中盤アリハラさんのぶっ飛んだ話に驚嘆しつつ、気づいたらかつての自分の精神状態とリンクしていた。
    何この本。
    と、思いながら読み進めていたらまた思わぬ方向にすすんでいく。
    苦しい。
    苦しいけど目が離せない。
    これは一つの人生。
    当たり前のことは当たり前じゃない。
    知らずに人を傷つけているのかもしれない。

    読書はいろいろな事を教えてくれる。

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    2022年04月03日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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    旅を通して見た風景、そこから過去へ未来へと派生していくのがただの旅エッセイではなくて面白い。
    あのときは分からなかったこと、許せなかったことが月日を経て溶けていき、あのときは何でもなかった瞬間が自分にとって大切な記憶になっていくのが素敵。
    ただ生きてここにいる。
    それだけで誉めてあげたい気持ちにこだまさんはさせてくれるから好きだ。

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    2022年03月21日
  • ここは、おしまいの地

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    ネタバレ

     2017年1月、自らの夫婦生活を綴った私小説「夫のちんぽが入らない」で作家デビューしたこだまさんのエッセイ・ノンフィクション「ここは、おしまいの地」、2018.2発行。家畜と熊とヤンキーが幅を利かせ、バスは1日2便、そんな北海道の集落で育ったこだまさん。両親・姉妹など家族のこと、小中高校生活、地方都市での大学生活、夫との出会い、病気・入院などについて、わかりやすく綴られています。読みやすかったです。著者は免疫系の病気、夫は精神の病とか。大変だと思いますが、執筆活動頑張って下さい!

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    2022年01月26日
  • 夫のちんぽが入らない

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    ひりひりする。
    タイトルに嘲笑い、発売当時に仲の良い先輩と「ノリで」買ったことを覚えている。

    最近、家に本を置く場所がなくなってきて、整理していたときに久しぶりに手に取った。
    「もうこんなふざけたタイトルは手放そう」と思い、最後にどんなんだっけと読み返したのがだめだった。

    ああ、ひりひりする。
    この作者の生きてきた人生。分からないようで分かる、異常なようで、誰にでもありうる普遍的な生きづらさ。「普通」という呪いにとらわれて苦しむつらさ。
    「どうしても入らない」という精神性。家族との関係。
    そして、最後の手書きの迫力。

    誰の人生もみな、「名作」になるのかもしれない。ひっそりと耐えて生きてき

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    2021年12月25日
  • いまだ、おしまいの地

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    ネタバレ

    「俺にはコミュニケーションとか丁寧なサービスとか要らねえんだ。素早く椅子 から 降ろしてくれるのが最高の店。味気ない店ほどいい。流れ作業でいい。俺なら千円カットに五千円払うね」

    「あの子はいま何を楽しみに生きているの?」

    若者に「携帯電話のない時代ってどうやって待ち合わせたの」と訊かれるが
    何とかなることを期待して行くしかない
    行って、会えるまでひたすら待つ。会えなかったらそれまでだ
    今思うと、余程の事情がない限り直前の気分で「やっぱ行くのやめた」と
    手のひらを翻す人は少なかったのではないか
    約束を大事にする。約束に縛られる。一概にどちらの時代がいいとは言えない

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    2021年12月21日
  • 夫のちんぽが入らない

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    誰にも悩みはある

    タイトルからして中々購入出来ないでいましたが今回思い切って読んでみることにしました。リアルにタイトルどおり現実の悩みを抱えて生きてきた内容でした。誰にも相談出来ず仕事でも心が崩壊してしまいそうな出来事があってもなんとか踏ん張ってきた作者を応援したくなりました。夫婦には他人には分からない様々な悩みがあるものです。自分の人生は自分だけのもの!楽しく謳歌させなくては勿体ないとつくづく考えさせられました。

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    2021年11月21日
  • いまだ、おしまいの地

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    ネタバレ

     2017年にデビューしたこだまさん、家族や身近の者にまだ執筆活動を告白していないそうです。「ここは、おしまいの地」に続くエッセイ「いまだ、おしまいの地」、2020.9発行、20編のエッセイ集です。読みやすいです。最初の「面白くない人」、3つ下の妹の夫M(著者の大学の同期)のことをテーマにしたエッセイ、これが一番面白かったです(^-^)

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    2021年11月15日
  • 夫のちんぽが入らない(1)

    ネタバレ 購入済み

    タイトルにびっくり

    信じられないくらいの田舎に住んでいた主人公の鳥居さち子は閉鎖的な人間関係に嫌気が差していた。
    同級生の性事情が筒抜けだったこともあって初めてはまったく知らない他人としたさち子。
    終わったあとのシーツに広がる血や下腹部の痛みに後悔しているようだった。
    高校卒業後は地元から離れたところに進学。
    ボロそうなアパートであっても息が詰まりそうな地元よりマシだと思うさち子。
    同じアパートに住む一つ年上の男子大学生の倉本慎と出会う。
    倉本は初対面の時からあまり気を使わない感じの人でさち子の生活に入り込んでくるもののあまり不快感はない。
    一年先輩ということもありお得な情報も教えてくれる倉本と距離

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    2021年10月26日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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     不思議な読書体験。雨の日に窓の外の景色を眺めるような静かな感じ。
     雨音がリズムを刻んでいて耳に心地よくそのままうとうとして、目が覚めると虹が見えるような心地でした。

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    2021年08月02日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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    個人的に旅は退屈になりがちだ。
    ガイドマップに載っている名所を巡るのは情報を消費しているだけに思ってしまうし、
    かと言って全然知らない路地に行って何か発見するほど感性が研ぎ澄まされているわけではない。
    というのは極論かもしれないけど、まあそんなような事を思っている。

    そういう意味では本作「縁もゆかりもあったのだ」は一筋の光明だった。
    まさに本作の巻末に次のようにある。

    「自分とは無関係と思いこんでいた人や土地が、その細い糸を辿っていくと、つながっていた。何気なく通り過ぎた場所が数十年の時を超えて急に意味を持つ瞬間もある。そんな過去の記憶とのつながりもまた、旅ではないか」

    旅する土地を通し

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    2021年05月11日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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    ネタバレ

    この作者のエッセイの本は3冊持っているが、言い方悪いかもしれないけれどこの本が一番明るい感じがする。以前の著書で親御さんとの関係はあまり良くないイメージがあったが、さまざまな経験を経て、色々あることはあるんだろうけど、旅を楽しめる関係性になれてよかったなぁ、と思った。コロナ禍なこともあって、作者の目を通して描かれた場所が鮮やかで、まるで自分も旅を一緒に楽しむ感覚になれた。

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    2021年05月08日
  • 夫のちんぽが入らない

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    壮絶ですね。
    面白おかしく書いていますが、どうしようもない現実とどう向き合うか。そして心の弱さが生々しい。
    客観的な書き方なので、すらすら読める作品でした。

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    2021年03月06日
  • いまだ、おしまいの地

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    とてもよかった。素朴でやわらかな言葉の中にユーモアがリズムよく混ざり、心地よい。
    こころや身体を病みながらも、おかしみをもって暮らしていく日々が描かれている。

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    2021年02月25日
  • ここは、おしまいの地

    asa

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    そのときどん底に悲しくても、いつか、笑いだしたくなる話にすることができたら、きっと少しだけつよくなる。 こだまさんは沼の底で苦しんで苦しんでどろどろになって、深い沼の底からはいつくばって、文章という武器を手に入れたことで少しずつ泥を吐き出して、今日をどうにか生きている。の、かも。 吐き出すのがとっても上手。危うく吐き出された泥に溺れそうになっちゃった。

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    2020年12月25日
  • 夫のちんぽが入らない(1)

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    心の痛みを知る

    表題のような理由でセックスができない人は、たしかにいるのだろうなと思います。
    本で読まないと想像もできなかった、心の痛みを知ることができる。
    そういった作品は貴重です。

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    2020年08月17日