こだまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっと最近、新しい仕事に疲れて、落ち込んでいて……こういう時って、自分よりもっともっとドン底を生きた人の経験談が読みたくなる。性悪だな…と思うけれど。
読み進めてみると、確かに、こだまさんは、かなり運の悪い人。生まれ育った所は、ヤンキーと百姓が九割を占め、芸術や文化、コンビニも学習塾も駅も無い、最果ての集落。性格は内向的で地元を出るまで、友達と呼べる人は一人もおらず、容姿にもコンプレックスがあり、特病があるため、半年から数年で療養と転職を繰り返さねばならない。
でも、読む前にイメージしていたのと少し違っていた。自分の不幸をただ笑い話にしているのでも、朝ドラや24時間テレビのように「ハンディを乗り越え成功する姿」を上から描くのでもなく、自分の環境や自分自身、自分を取囲む人々を静かに受け入れ、愛情を注ぎ、その上で笑い話にしているのだ。
「無口で友達は一人もいなかった」と書いているが、本当は人間好きらしく、子供の頃からの夢を貫いて小学校教員になられた。結局、挫折して退職されたが、普通なら教員向きに思われないタイプでも自分の思いを貫かれたところに芯の強さを感じる。
何回かの入院や転職を余儀なくされるうちに、色々な人との出会いや連帯感が生まれたり、失望の中で一筋の光に励まされたりされている。
中でも面白い話が「春の便り」。山奥に転職することになり、住むのに見つかった家が「とてつもなく臭い家」だったらしい。余りにも便槽が臭くて料理することを旦那さんに禁止されたほどらしいが、旦那さんはその家に長くいたくないために、今まで精神を患って仕事を休んだり遅刻早退を繰り返していたのが、逆に朝早くから仕事に行き、夜遅くまで仕事をしたり飲み会に行ったりするようになったという話。逆境が人の生活を好転させることもある。「ピンチがチャンス」とか大袈裟なことではないが、こだまさんはどんな状況でも頑固に耐えてきたあとで、一筋の希望を掴んている。
家族に対する愛情が感じられる文章も好きだ。こだまさんのお母さんは昔は感情に任せて子供たちを罵ったり、張り倒したりの「雷おばさん」だったらしいが、こだまさんが大手術をした時、夜行バスで見舞いに来てくれ、「何か必要なものは無い?」と聞くので「無印のパンツ」を頼んだところ、「無印のパンツ」を「無地のグンゼ」と間違えて、何とも色気の無い真っ白な大きなパンツを買ってきたらしい。病室のみんなに笑われたが、無印良品なんて目にすることもない集落に住む母親には分からなかったのだと気づいて涙が溢れたという話。
こたまさんは、仕事を辞めてすることがなくなり、ブログを始めたところ、インターネットを通じて沢山のお友達が出来たと書かれているが、私はこの本を通じてこだまさんとお友達になれた気がした。 -
Posted by ブクログ
発売日を指折り数えて待った、大好きなこだまさんのエッセイ本。もったいないので少しずつ読みました。
一番大好きなのは「九月十三日」。
あきらかに同じようなこと経験ある。でも私はこんな恥ずかしいことなかったことにしたくて、記憶を曖昧にすることで封印してたかな。前作に続き、またしても自分の恥ずかしい過去をきちんと昇華してもらえたような気がする。
今回はそんな、壮絶だったり恥ずかしかったりする体験をおもしろい文章へと昇華させるこだまさんだけではなく、あとがきでも書いてるように、こだまさんの日常が丁寧に書かれてる印象が確かにありました。
どっちにしてもこだまさんの書く文章ならば全て好きだ。 -
購入済み
切ない想いに、、、。
この本のタイトルを耳にしたのは数年前になりますが、今回購入し、読んでみました。夫婦一緒に居る意味や、夫を支える強い精神など、また、度量の深さや生き方に
感動し。切ない想いにもかられます。一気読みしました!
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購入済み
胸キュン漫画
とてもとてもとても…
濃ゆい胸キュン漫画だなと思ってしまった…
小説で出ているのは知っていましたが
漫画がでていつか見たいと思っていました
今回見ることができてよかった〜
見ている間しあわせな時間だったな〜
ち●ぽが入らないことなんかしょっぱなでどうでもよくなってしまうくらい、2人の関係性が描かれていて…羨ましくなった… -
Posted by ブクログ
ネタバレさち子さんに一目惚れしてしまって、一巻が発売されるのをいまかいまかと待ち望んでいました。
下宿先で出会ったさち子と慎は、揃いの茶碗のように、二つで一つセットなんだと思わせるお似合いなカップル。しかし、慎のちんぽがさち子には大きすぎて二人は繋がり合うことができない。
これは、ちんぽに振り回される男女の悲しみと愛の物語。
よって、作中にはたくさんちんぽが出てきます。でもね下品じゃなくて、全部切実なちんぽなんです。切実なちんぽってなんだよって感じだけれども、こればかりは読んで下さいとしか言えない。
ちんぽが「入る・入らない」「入れたことがある・ない」に関わらず、読んでほしい。ここに描かれているのは、誰にでも関係のある性のことだから。
ゴトウさんのマンガでは、人の表情が丁寧に描かれていて、入らない悲しみと入れたい必死さが原作同様よく伝わってきました。お気に入りのシーンは、慎さんがさち子さんに「付き合って下さい」って言うところ。二人の赤くなった顔がとにかく可愛くて、大好きになった。 -
購入済み
とても笑えてとても泣けた
作者と同年代でとても興味深く読ませて頂きました。私は結婚し子供も育てましたが、それでも妻とはこういう物だとか母親はこうでなくてはという思いに随分と苦しめられた気がします。
作者の子供を持たないという選択肢が周りからどれだけ悪意の無い言葉や態度を取られ苦しんで来たかは想像を超える事と思います。
かつて子供を持たない友人に私もその様な事を言ってしまったのだろうと思うと後悔が絶えません。
色々な事を乗り越えてなお支え合う夫婦愛が本当に羨ましく素晴らしいなと思います。
私は結局セックスレスで離婚してしまいましたし…出来てもしなくなる、したくなくなるのならどっちが幸せか分かりませんよね。
食欲を満たす為に外食するのと性欲を満たす為に外で発散して来るのはそんなに大差無いのではとこの歳になると思います。
どんな問題にせよ、世間体や普通や一般といった物差しが多かれ少なかれ個人を悩ませる。本当はそれぞれが自分らしく生きる事こそが大事な事なんですけどね。 -
購入済み
面白かったな
鳥居さち子の場合は最初の激痛が体に余程ショックだったんだね。無意識に産道が最初から締まっちゃうからこの本のテーマになる訳で次巻ではちゃんとねじ込めるか楽しみです。
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購入済み
読んで良かった
タイトルを見て気になり購入。
間違いなく重いテーマにもかかわらず、入らない描写がどうしてもせつなく笑ってしまいました。
当たり前とされている事が当たり前に経験できない事が、こんなにもずっしりと、人生に影響してくるのだということを、見せてくれた先生だと思います。 -
購入済み
面白い
有名な少女まんが「君に届け」のさわこみたい。筆者のことを単純にたとえるならそんな感じだった。もう少し、ダークな部分もあるかもしれないけど、根本は同じ。自信はない、プラスの自己像もない、けれど健気で、純粋で、人の裏をよむことをしない主人公。
家族とも、夫とも、職場仲間とも、性の面で一夜限り共にした相手とも、不器用にしか付き合えない。
「こんな私ですみません」
という低い自己肯定感が常に見え隠れする。
この人の救いがあるところは、人を蹴落として自分をよく見せようとか、自分だけうまい汁を吸おうとか、そういう、「自分が自分が」というところが全然ないところと、ありのままをさらけだす正直さと、空想の面白さだと思う。そういうところがあるから、暗い出来事や性的なことを書いても、どこか澄んだようなほの白さがあって、すうっと読めてしまう。浮気を繰り返した過去があっても、どこか憎めない。
著者自身が必死に生きてもがいてきた事実が、痛いほど伝わってくるからだ。
夫に愛され、夫を愛している著者は「ちんぽが入らない」事実があっても決して不幸ではない。
ちんぽが入らない、子供を持たない夫婦があったって、いいじゃないか。
自分の幸不幸は決して他人には決められない。世間的な尺度がどうであろうと関係ない。私たちは人と違うけど幸せよ、そう声高に叫んでも非難されない世の中になれば、日本はもっと生きやすい国になるだろうと思った。
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Posted by ブクログ
こだまさんの書籍は夫の〜入らないから好きになり7冊目。
所々出てきたお母様とのお話。
他人がどうこう言うのもどうなのかと思いますが帯の通りくそばばあエピソードが多めです。
読みながら自分の母親を思い出し苦い気持ちになる時もあった。幼少期に母親への嫌悪感や恨みを持ちつつも大人になった現在一緒に旅行に行けるくらいになっているのが自分には出来なかった事なので羨ましさとこだまさんのパワー(なんと言っていいかわからないけど包容力?前向きさ?とか)にただただすごいなあと思って読み進めていた。
まぁでも自分も母に似てんだよな〜っていう受容とかこの雑さが母親なんだな〜とか母という人物を冷静に観察しつつ面白いエピソードを文章にされていたから自分の母親のことも俯瞰して考えることができた。
以下ツボな部分
・お母様の大谷だって〜とか見張り番じゃないとか独特な言い回し。
・辰巳湯のエピソードはいつか行ってみたいなとGoogleマップにピンを立てた。
・カフェバイトに奮闘するこだまさん
・せいちゃんのエピソード
・ガガンボ笑
ガガンボは幕張のlighthouseさんで本書籍を注文した際店主の方が納品書にガガンボで死にましたという一言があり期待してたらそれ以上の破壊力でした笑