あらすじ
【こだま最新作、刊行決定!】
おしまいの地シリーズ、ついに完結!
『ここは、おしまいの地』、『いまだ、おしまいの地』に続く、
“おしまいの地”シリーズ三部作の完結編!
累計22万部突破した衝撃のデビュー作『夫のちんぽが入らない』、
第34回講談社エッセイ賞を受賞した『ここは、おしまいの地』、
名エッセイストの仲間入りをしたこだまが放つ最新刊
<内容>
10年以上夫に誕生日を告げられない話、マルチ商法に漬かった母の話、ヨガ教室で反コロナに目覚めた父など、珠玉のエッセイを多数収録予定。
【目次】
先生のお葬式
きょうが誕生日だってずっと言えなかった
ピカチュウの凧
花火きれいでしたね
抗鬱の舞
何かに目覚めた私たち
タイムカプセルの行方
日記(2021年~)
父の終活
直角くん
あの時の私です
ほか
※本書は『Quick Japan』連載「Orphans」(2020年10月~2021年12月)/ブログ『塩で揉む』(2021年~)/『OHTABOOKSTAND』(2022年6月、7月)に大幅な加筆・修正を加えたものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こだまさんのエッセイ大好きです。ユーモラスで声を出して笑ってしまうところもあれば繊細でしっとりした文章もあり、今回のエッセイも大好きな一冊になりました。
【長いあいだ自分のすべてが嫌いで仕方なかった私には個性とか美しさとかありのままの自分を好きになるとかいう言葉はしっくりこない。自分にとっておもしろい部位になっているかどうか。そういう視点なら病や老いと付き合えそうな気がする。】
この文章が私にはすごく響きました。
私も自分の嫌いな部分を面白い部分として捉えられたら、もっと楽しく生きられそう。
Posted by ブクログ
お父さんのエピソードを読み、ところどころでおかしみを感じながらも、先細りのする一本道を進んでいくようで、心がしんとした。
定点観測のように、この地からずっとエッセイを発信してほしい。
Posted by ブクログ
読んだのは去年なのに、登録していないことに年末気付き、レビューを書こうとしたけどめちゃくちゃ長くなってまとまらず、いつまでも投稿できないから、もう、いったん今思ってることだけを書く。
こだまさんのように生きられたらな、と思った。
外出したとき、誰かと接したとき、こだまさんみたいにその一瞬を楽しみたいな、と思う。
Posted by ブクログ
なんだか不思議な静けさがあって色気が出てきたかと思えば次の瞬間にはやらかしエピソードで笑わせてくれる。
やっぱりめちゃくちゃな人だ。
最高に好き。
生きているだけで作品が生まれるような人だから小説を書くことにこだわらないでほしい。
好きなように生きてほしい。
Posted by ブクログ
すっかり著者のファンなので、久しぶりに会えた親友から、近況や「そうだったの?」という話を聞けた気分。最近働き始めたという喫茶店でも、楽しく働き続けて欲しい。
著者の本が初めての人は、今作ではなく古い本から読んでいく方が楽しいと思う。
Posted by ブクログ
三作あるうちの最終作だった事に後から気付く。逆から読んでいくか。またこの人のエッセイを読みたいと思ったから。気にしいで不器用であったかくて実は強くて。そんな人柄が伝わってきて、声を出して笑ったり泣いたりした。
Posted by ブクログ
これまで何作かこだまさんのエッセイを読む中で勝手に脳内に自分なりのこだまさん像を作り上げてしまっていたんだな、と少し反省。一人の作家であると同時に一人の人間として変化していくこだまさんが素敵だし、やっぱり自分はこの方が書く文章が好きだなと実感。
Posted by ブクログ
『ここは、おしまいの地』『いまだ、おしまいの地』に続くシリーズ最終巻。
2021〜2022年の日記とエッセイが収録。
やっぱりこだまさんの文章が好き。
ポジティブとは程遠いし読んでいてハッピーな気持ちになるわけではないけれど、身体から力が抜けて心が軽くなっていく。
自身の行動を俯瞰し自分を客観的に分析するこだまさん。
一生懸命だったり、妙におかしかったり、時に怒ったり、いろんな面が垣間見れる。
でも全ての行動の根っこに飾らない人柄と正直さを感じてますますこだまさんが好きになる。
笑いと切なさと優しさが凝縮された至福本。
Posted by ブクログ
読み始めてすぐ、(すごく動いているな、こだまさん)
そう思ってしまった。
先生のお葬式
小学三、四年生の時の担任のお葬式に行く話。
先生のお人柄も伝わり、あかりが灯るようなあたたかいエピソード。
ご両親を心配される「娘」の顔も見える。
ご主人との関係も、濃すぎず薄すぎず。
ほどほどが良好なんだと思う。
不思議な魅力のある、しっとりとした文体も好き。
楽しかった。
Posted by ブクログ
読みやすくてあっという間に読んでしまった。
著者の境遇はともすれば悲惨なようにも見えかねないのに、軽妙でユーモラスな語り口でくすりとしてしまう。
言葉選びに独自のセンスがあってすてき。
Posted by ブクログ
2022.02.12
ずっとこのシリーズ読んでいます。
今までは出版されてすぐ読んでいましたが、今回はなかなか読書する気持ちになれず、時間もなく、読むのが遅くなってしまって悔しい。
こだまさんの住んでいるところは北海道の道東、帯広〜釧路周辺なんじゃないかなと思っています。
自分の住んでいるところが「おしまいの地」と言われているのはちょっと思うところはありますが…。
シリーズの中でも、クスッと笑えるところが以前より少なめかな?でもこだまさんらしさは健在で、これでおしまいの地シリーズがおしまいなのかと思うと寂しいです。