こだまのレビュー一覧

  • 夫のちんぽが入らない

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    ネタバレ

    最後にこだまさんの全てが詰まっていると思った。
    『目の前の人が悩み抜いて出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよと軽々しく言いたくはないのです。』
    告白をしない彼との関係を続けている姉、明らかにモラハラをしてくる彼や彼の家族との結婚に進んだ親友、彼女の親友に言い寄ってきた男と結婚した親友、、
    私は私にはわからない、それはおかしいんじゃないかと思った。でもそれは彼女らが悩み抜いた末の答えであり、それが必ずしもいい形で終わらなかったとしても尊重するべきなのだと自覚した。酷いことを言ってごめん、これからは気をつけるよ、と思った。

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    2025年11月09日
  • ここは、おしまいの地

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    「夫の…」がとても素晴らしい作品で是非エッセイも読んでみたいと思って。
    重苦しい出来事ばかりでも、センスのある文体で面白い読み物にしてしまう。このセンスがなければ、つらい重い救われない読み物になってしまう。それはそれで面白いけど。そんな救われない世界観もあっていいと思うけど。
    こだまさんらしさが十二分に溢れる一冊。こだまさんにしか書けない珠玉(そんな美しいものじゃないかも)のエッセイになっていると思います。

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    2025年10月18日
  • 夫のちんぽが入らない

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    同じ境遇ではないのに、この方が描く登場人物たちの気持ちを感じて、胸がキュとなり涙が止まらなかった。
    人生って、幸せか幸せでないか、そういう軸ではない。言い表すことは難しいけれど、生きていることの本質というか旨みというかは、こういうどうしようもないことを経験する中で、感じきって考え抜いて、自分自身の気持ちや考えに納得できた時に得られる、と思う。

    この方の語り口は不思議だ。最初から最後まで変わらず淡々としているのに、すごく切なさを感じたり、声に出すほど面白さを感じたりする。

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    2025年09月29日
  • ここは、おしまいの地

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    ネタバレ

    読むのは2回目ですが、こだまさんの産まれた田舎での生活や自身の病気について...内容は重々しいのに
    クスッとしてしまうのはこだまさんの人間性と書く素晴らしさが感じられます!
    入院中にお母さんがお見舞いにきて、無印良品がない場所に住んでいるから無印良品のパンツがどれか分からずに買えない...そんなお母さんを笑うんじゃないと。実際に読むことで愛情が感じられるエピソードが読んでいて幸せです

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    2025年08月20日
  • ずっと、おしまいの地

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    ネタバレ

    こだまさんのエッセイ大好きです。ユーモラスで声を出して笑ってしまうところもあれば繊細でしっとりした文章もあり、今回のエッセイも大好きな一冊になりました。
    【長いあいだ自分のすべてが嫌いで仕方なかった私には個性とか美しさとかありのままの自分を好きになるとかいう言葉はしっくりこない。自分にとっておもしろい部位になっているかどうか。そういう視点なら病や老いと付き合えそうな気がする。】
    この文章が私にはすごく響きました。
    私も自分の嫌いな部分を面白い部分として捉えられたら、もっと楽しく生きられそう。

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    2025年07月08日
  • 夫のちんぽが入らない

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    衝撃的なタイトルで手に取った一冊だけど、中身はとても深く考えさせられるものだった
    多様性と言う言葉は、現代社会においてよく耳にするけれど、実際は普通ではない「少数派」の人たちは排除と言うのか、受け入れられるのは難しい。
    お互いを思いやる優しい心を持って、他人と比べず自分のペースで歩みを進めていることが大切なのだと改めて思った。
    また、他人と話す時も「普通はこうだよね」といったような自分の価値観が絶対に正しいと言う話し方はしてはいけないのだと感じた。

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    2025年06月09日
  • 夫のちんぽが入らない

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    泣きそうになってしまうほどよかった。買って良かった。読んで良かった。
    主人公が不器用で自責感が強くて読んでいて辛かった。それでいて文章がすごく素直だから自分ごとのように物語に入っていけた。194ページの「行為に及ぼうとする空気を敏感に感じ取り、身構えることもない。もう必要以上に自分を責める必要もない」という素直な文章に泣きそうになってしまった。

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    2025年05月22日
  • 夫のちんぽが入らない

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てませんが、俺も大変だし俺以外の人も大変だ、という当たり前の事に気づかされました。
    笑ったりくらったりしたページの端を折りながら読んでたら、最終的にアコーディオンみたいになりました。

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    2025年05月13日
  • いまだ、おしまいの地

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てませんが、笑うし刺さるし勇気が全身の毛穴からじわっと1毛穴につき1滴ずつ滲み出てくる最高の本です。

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    2025年05月11日
  • 縁もゆかりもあったのだ

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    ネタバレ

    こだまさん、北海道の人だったんだ。
    こうして著書にヒントになるようなことを書くのも、とても勇気がいったんじゃないかな。
    お母さんに結構なひどいことを言われて育ったのに、どうしてこんなにまっすぐ家族を大切にできるんだろう。
    子どもの頃のわだかまりを解いていくこと、簡単じゃない。こだまさんのすごさが改めてわかった。
    この本だけ読んだら、とんでもない私小説を書いてる人とは思えない普通みたいなエッセイ、という気もしてなんだか面白い。
    次は小説を書くかも、とのこと。楽しみだな。

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    2025年02月28日
  • 夫のちんぽが入らない

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    タイトルを見て物理的に?非物理的に?と興味をそそられ読んでみましたが、内容はなかなかハードでした。ただ、著者の心情がストレートに書かれていて、笑える場面、胸が熱くなる場面があって引き込まれました。

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    2025年02月12日
  • 夫のちんぽが入らない

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    有名な本なので何を言うこともないと思いますが
    まぁ凄い内容でした
    でもそれでいいと思います、ウケを狙っていないリアルさ、迫力、そして男性にはなかなか理解が難しい女性特有のデリケートな事柄…
    読み応え満点の本でした。

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    2024年12月15日
  • ずっと、おしまいの地

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    この人の本は読むと安らかな気持ちになって心地良い。不思議な感覚。私も日々の生活でなかなか器用に振る舞えないので共感することがたくさんあった。

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    2024年10月26日
  • ずっと、おしまいの地

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    お父さんのエピソードを読み、ところどころでおかしみを感じながらも、先細りのする一本道を進んでいくようで、心がしんとした。

    定点観測のように、この地からずっとエッセイを発信してほしい。

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    2024年05月05日
  • 夫のちんぽが入らない

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    装丁に一目惚れし、即行で手に取り
    改めてタイトルを読み込んだ時の衝撃…
    大変なものを見つけてしまったと
    思わず周りをキョロキョロ…
    しかし店員さんの手書きPOPや
    試し読みサンプルによる激推しで俄然興味を持ち、
    先日やっと古本屋で購入!三時間で読破しました。
    話題になっているだけあり、
    もう知ってる人が多いとは思いますが、
    内容は全くイヤラシイものではなく
    実話による著者こだまさんの切実な叫びです
    文章がとても読みやすく、
    こだまさんの言い回しが面白くて笑ってしまう場面も
    正直多々ありました
    しかし深刻な展開になると改めて感じる
    "現実の残酷さ"に胸を突き刺されます。
    作ら

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    2024年03月28日
  • 夫のちんぽが入らない

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    作者のように「入らない」わけではないけど、夫とのセックスは少々手こずる。結婚してまだ4年程だが、交わるのは年に片手で数えるほどしかない。作者ほど深刻ではないが私もそういう事情を抱えているので、タイトルが気になって読んでみた。

    すると自分のことを書かれてるのかと思うくらい共感しっぱなし。自分の胸の内を言語化してくれてるような錯覚に陥った。

    子供を欲しくないと思ってる理由が一緒。でも子供が欲しい旦那のことを思うと切なくなるのも一緒。普通じゃないことを罪深いことだと思って苦しくなるのも一緒。そもそも「普通」ってなんだろう。何で「普通であること」に囚われてしまうのだろう。

    子供を持たず、2人だけ

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    2024年03月02日
  • 夫のちんぽが入らない

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    面白いし読みやすくて一気に読んだ。
    普通って何?と常々思うときがあって、普通の振りをしているけれど普通ではない作者にとても共感した。
    あとがきで末井昭さんが「いつ家族にバレるのか」「バレても全然問題ないと思うのですが」と書いてあるけれど私がこだまさんだったらバレたくないし墓場まで持っていきたい。そのくらい赤裸々に書いていて、中盤はとても苦しくなった。それだけ臨場感のある文章を書けるこだまさんがすごい。
    勝手に「コンビニ人間」を読んだときと同じ感覚になりました。

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    2024年02月28日
  • 夫のちんぽが入らない

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    ユーモラスなタイトルからは、かけ離れたかなり重たい内容。半ばモラハラの母に育てられた自己肯定感の低い女性が、初めて愛した男性と愛の営みができず、子供も授かることができない。が、それは本当に必要な行為なのか、自分の望みなのかを心に問い、精神的に解放されていく話。教師時代の鬱の話も盛り込まれかなり読むのは苦しいが、著者の夫への愛や優しさが行間からにじみでる傑作。

    が、しかしあえて著者に聞きたいことはある。いくら寂しさや正気を保つための代替行為だといっても、全く気持ちよくなくて他人のちんぽが入ることはないのでは…と。もちろんそれをわざわざ書く必要はないのだが、いつか旦那さんが読んでしまうことも頭の

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    2024年01月26日
  • ここは、おしまいの地

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    とても面白かった。
    他のエッセイも読みたい!
    ついてない事が多すぎるけど、エッセイに書く事で成仏させてる感がある。笑

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    2023年12月11日
  • 夫のちんぽが入らない

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    すごい、すごい、すごい小説を読んでしまいました。この題名を見た時、官能小説かと思ってしまった。違います。もうこれは純文学です。学校の先生を目指し、そして先生になってからの主人公の悪戦苦闘の日々を心苦しく読んでしまいました。こだまするほど言いたい、一気読み間違い無しの鳥肌小説、題名だけで判断してはいけない大傑作でした。

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    2023年12月04日