こだまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後にこだまさんの全てが詰まっていると思った。
『目の前の人が悩み抜いて出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよと軽々しく言いたくはないのです。』
告白をしない彼との関係を続けている姉、明らかにモラハラをしてくる彼や彼の家族との結婚に進んだ親友、彼女の親友に言い寄ってきた男と結婚した親友、、
私は私にはわからない、それはおかしいんじゃないかと思った。でもそれは彼女らが悩み抜いた末の答えであり、それが必ずしもいい形で終わらなかったとしても尊重するべきなのだと自覚した。酷いことを言ってごめん、これからは気をつけるよ、と思った。 -
Posted by ブクログ
装丁に一目惚れし、即行で手に取り
改めてタイトルを読み込んだ時の衝撃…
大変なものを見つけてしまったと
思わず周りをキョロキョロ…
しかし店員さんの手書きPOPや
試し読みサンプルによる激推しで俄然興味を持ち、
先日やっと古本屋で購入!三時間で読破しました。
話題になっているだけあり、
もう知ってる人が多いとは思いますが、
内容は全くイヤラシイものではなく
実話による著者こだまさんの切実な叫びです
文章がとても読みやすく、
こだまさんの言い回しが面白くて笑ってしまう場面も
正直多々ありました
しかし深刻な展開になると改めて感じる
"現実の残酷さ"に胸を突き刺されます。
作ら -
Posted by ブクログ
作者のように「入らない」わけではないけど、夫とのセックスは少々手こずる。結婚してまだ4年程だが、交わるのは年に片手で数えるほどしかない。作者ほど深刻ではないが私もそういう事情を抱えているので、タイトルが気になって読んでみた。
すると自分のことを書かれてるのかと思うくらい共感しっぱなし。自分の胸の内を言語化してくれてるような錯覚に陥った。
子供を欲しくないと思ってる理由が一緒。でも子供が欲しい旦那のことを思うと切なくなるのも一緒。普通じゃないことを罪深いことだと思って苦しくなるのも一緒。そもそも「普通」ってなんだろう。何で「普通であること」に囚われてしまうのだろう。
子供を持たず、2人だけ -
Posted by ブクログ
ユーモラスなタイトルからは、かけ離れたかなり重たい内容。半ばモラハラの母に育てられた自己肯定感の低い女性が、初めて愛した男性と愛の営みができず、子供も授かることができない。が、それは本当に必要な行為なのか、自分の望みなのかを心に問い、精神的に解放されていく話。教師時代の鬱の話も盛り込まれかなり読むのは苦しいが、著者の夫への愛や優しさが行間からにじみでる傑作。
が、しかしあえて著者に聞きたいことはある。いくら寂しさや正気を保つための代替行為だといっても、全く気持ちよくなくて他人のちんぽが入ることはないのでは…と。もちろんそれをわざわざ書く必要はないのだが、いつか旦那さんが読んでしまうことも頭の