こだまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終えて思うのは、この本に感じるのは透明感だということ。
不思議な本すぎる。
まさに一生に一度しか書けない文章だ。(その後も書いてらっしゃるけど)
いっきに引き込まれて読み終えた。
最初は田舎もんの娘の世間知らずの流されてく様に恐ろしさを感じ、我が娘にはこうならないように口酸っぱくして躾けなければ...と、ちょっとこの本に嫌な予感を感じていた。ちんぽがはいらないっていうのも意味がわからなかった。なんかの比喩か?みたいな(後半に行けば行くほど深刻な状況を理解できた)
嫌な方向には進むんだけど、すごくその後が気になるし心配、全体的に辛いんだけど、所々に希望が光るっていうか。フラットに不幸を享受してるな、とか。
人生の濃縮青汁ジュースみたい。
それにしてもこの性格で教員という職業を選択してるのが意外だ。
賛否両論あったようで、気分悪くなったからメルカリで売りましたという意見が来たという所には笑ってしまった。
私はこの本に出会えて幸運だったな。胸糞悪くてメルカリで売るような感性じゃなくてよかった。
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Posted by ブクログ
タイトルは衝撃的ですが、とてもいい本です。
作者の方はブログから同人誌、そして書籍化された一般の人です。
私もブログから惹きつけられて、生まれて初めて同人誌を購入したほど。
内容は作者の実話です。
事実は小説より奇なりといいますが、本当にそうだと思う内容です。
ブログが元になっており読みやすく、届いたその日に一気に読みました。
ですが、文章はとても面白く優しく切ないです。
ご本人の真面目な、真面目さ故の面白さが文章に溢れ出ているように思います。
タイトルで惹きつけておきながら、中身のしっかりとした文章力とその内容、このギャップにも魅了されます。
このタイトルのまま書籍化することにした出版社の方、さすがプロだと思いました。 -
購入済み
強烈な題名がちょくちょく目には止まっていたけれど、なかなか読む勇気がなかった(汗)でも、読みだすと止まらない。女性の自伝小説の漫画化されたものなんですね。旦那さんに対する愛もすごく感じられる。それだけに、入らないということが辛い。どうにか入るようになってほしいと切に願ってしまう。
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Posted by ブクログ
ネタバレこだまさんの作品と言えば、キレキレのギャグセンスの自虐というイメージだったけど、この作品は自虐減、人のあたたかみ&センチメンタル増という感じで、持病などいろいろ大変だけど、こだまさん今幸せなのかなあと勝手に嬉しく思った。
※かと言って自虐のキレがなくなったわけじゃない。男湯と女湯を間違えて「洗顔フォームで股間だけを隠す」エピソードとか最高。
願い事を書いて飛ばすと叶うという天燈に書かれた母の思いが泣ける「祈りを飛ばす人、回収する人」、
父がオートタイマーの「カメラが点滅しているあいだに戻ってくることができず、ひとりだけ輪郭のぼやけた「移動中の物体」としてフレームの隅に収ま」る「ただ穏やかなホノルルの夜」など、
家族の話を含むエッセイが特に良かった。
あとがきに、「父が重い病に罹っている」「いつもの場所も、いつもの人も、簡単に当たり前じゃなくなる」とあるが、こだまさんが家族と幸福な日々を送って、面白いエッセイをたくさん残してくれることを強く願う。 -
Posted by ブクログ
待ちに待ったこだまさんの新刊。
読んでいる時間は、たまらなく幸せな時間だ。
書き下ろし以外のエッセイはサイトで読んでいたけれど、やはりスマホで読む横書きの文章と、紙の本で読む縦書きの文章では、自分の中に入ってくる感じが全く違う。こだまさんの文章は絶対に紙で縦書きでじっくりと味わって読みたい。
相変わらず面白くて、今回はさらに読んだ後心があたたかくなるものばかり。
旅の記録をこんな風に綴れたら、思い出の残り方も全く違うだろうな。
写真に撮ったシーンだけをなんとなく思い出として残してきた自分は、なんだかとってももったいないことをしてきたんだと思う。忘れたくない瞬間や感情がもっとあったはず。
次の本も楽しみに待ってます。
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Posted by ブクログ
ちょっと最近、新しい仕事に疲れて、落ち込んでいて……こういう時って、自分よりもっともっとドン底を生きた人の経験談が読みたくなる。性悪だな…と思うけれど。
読み進めてみると、確かに、こだまさんは、かなり運の悪い人。生まれ育った所は、ヤンキーと百姓が九割を占め、芸術や文化、コンビニも学習塾も駅も無い、最果ての集落。性格は内向的で地元を出るまで、友達と呼べる人は一人もおらず、容姿にもコンプレックスがあり、特病があるため、半年から数年で療養と転職を繰り返さねばならない。
でも、読む前にイメージしていたのと少し違っていた。自分の不幸をただ笑い話にしているのでも、朝ドラや24時間テレビのように「ハンディを乗り越え成功する姿」を上から描くのでもなく、自分の環境や自分自身、自分を取囲む人々を静かに受け入れ、愛情を注ぎ、その上で笑い話にしているのだ。
「無口で友達は一人もいなかった」と書いているが、本当は人間好きらしく、子供の頃からの夢を貫いて小学校教員になられた。結局、挫折して退職されたが、普通なら教員向きに思われないタイプでも自分の思いを貫かれたところに芯の強さを感じる。
何回かの入院や転職を余儀なくされるうちに、色々な人との出会いや連帯感が生まれたり、失望の中で一筋の光に励まされたりされている。
中でも面白い話が「春の便り」。山奥に転職することになり、住むのに見つかった家が「とてつもなく臭い家」だったらしい。余りにも便槽が臭くて料理することを旦那さんに禁止されたほどらしいが、旦那さんはその家に長くいたくないために、今まで精神を患って仕事を休んだり遅刻早退を繰り返していたのが、逆に朝早くから仕事に行き、夜遅くまで仕事をしたり飲み会に行ったりするようになったという話。逆境が人の生活を好転させることもある。「ピンチがチャンス」とか大袈裟なことではないが、こだまさんはどんな状況でも頑固に耐えてきたあとで、一筋の希望を掴んている。
家族に対する愛情が感じられる文章も好きだ。こだまさんのお母さんは昔は感情に任せて子供たちを罵ったり、張り倒したりの「雷おばさん」だったらしいが、こだまさんが大手術をした時、夜行バスで見舞いに来てくれ、「何か必要なものは無い?」と聞くので「無印のパンツ」を頼んだところ、「無印のパンツ」を「無地のグンゼ」と間違えて、何とも色気の無い真っ白な大きなパンツを買ってきたらしい。病室のみんなに笑われたが、無印良品なんて目にすることもない集落に住む母親には分からなかったのだと気づいて涙が溢れたという話。
こたまさんは、仕事を辞めてすることがなくなり、ブログを始めたところ、インターネットを通じて沢山のお友達が出来たと書かれているが、私はこの本を通じてこだまさんとお友達になれた気がした。