川野靖子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレドラマ化予定のHouse of Dragonの原作であり好きな俳優がかなり大事な役を貰ったのもあって読むことに。ウェスタロスに降り立ったターガリアン一族の歴史書風小説。あの世界の歴史書を原作者であるマーティンが翻訳した形。多くはジェへアリーズ一世とその王妃アリサンの記録。初夜権を廃止したアリサンのシーンはとても好き。ゲーム・オブ・スローンズのシリーズは中世くらいをモデルにしているせいか女性が政治の道具であったり力任せに男に乱暴されたりもするが、アリサン妃のようにな女性が描かれることで決して古い価値観だけで描かれていないのが分かって好感度が高い。
因みにこの頃に盗まれたドラゴンの卵が3個である事、後にデナーリスの手に渡る卵が3個である事を鑑みるとソワソワしてしまう。 -
Posted by ブクログ
私的、ダークファンタジーの筆頭はこのウィッチャーだ。勿論、ゲームの方もトロコンするまでやりこんだ。大好きな作品である。
全5冊からなる長編ファンタジーで、こちらは長い長いプロローグとなる第一章。この原作から入れば世界観をしっかりと認識出来るし、ライトにゲームから入れば、より一層知識と想像を高める事が出来る。因みにゲームはZ指定だ。
ミュータントであるウィッチャーは超人的な肉体を持つ。ドワーフやエルフや精霊 等の非人間族に溢れた世界観だが勿論人間も存在する。女魔術師や吟遊詩人、巫女と、ウィッチャーを取り巻く相関図は壮大だ。何より何もかものルックスが美し過ぎる。
一人一人の魅力を語ったら参考書が出来上がる。
政治と戦争の構造は複雑だがしっかりと認識しておきたい。これに巻き込まれる一国の姫シリラ王女と、彼女と運命付られたウィッチャー、ゲラルトの旅が始まるのだ。各国の思惑とそれに巻き込まれる重要人物達。魔女のイェネファーの存在も大事だ。ゲラルトと魔女達のドロドロ過ぎる関係はもう少し先までお預けだ。....あぁ、いけない。思いつくままに人物を書き殴ってしまう。
唐突ですが、漫画 進撃の巨人は好きですか?
生の華やかさと死の残酷さが融合した世界観に夢中になった経験があるのならば、完結した事によって燃え尽き症候群に悩まされているのなら、是非こちらも体験していただきたい。
カタカナの登場人物と地名の多さに心が折られる心配は否めないし、小説から入る方は脳内で物語を繋げるのが大変やもしれない。
それでも、私はこの作品の魅力を隙あらば人にススめ続けるかと思う。今はもっぱらNetflixで独占配信されている映像作品を皆に推している。そろそろ迷惑がられるだろう。しかし順調にファンを増やしている...はずだぁ!笑 -
購入済み
時系列はドラマとゲーム版の中間
ウィッチャー3が結構売れたので、最近日本後版でも完結した原作を読んでみようと思う方、また、2019年の年末にネットフリックスのドラマが始まるので読んでみようと思う方が多いかと思います。
時系列がわかると、双方の方がより楽しめると思いますので時系列の予備知識をお話しすると、この小説シリーズは1267年からが舞台となります。そしてゲーム版ウィッチャーの舞台が1が1270年、2が1271年、3が1272年と続きます。個人的には5巻とゲーム版ウィッチャー1の間に空白の期間があると思われます。
ドラマの予告映像やキャストの一覧を見ると、恐らくはそれ以前の出来事、1263年のシントラの大虐殺という事件の描写が多かったという印象です。この物語は日本語で翻訳をされていないthe last wish という短編集の出来事です。
私自身はゲーム版1.2、小説1巻、ちょっとゲーム版3、小説2~5巻とバラバラの順番で楽しみましたが、最高に楽しかったです。
大袈裟ですが、小説、ゲーム、ドラマどれから見てもファンタジー好きには至福の時間になる事を約束します。時系列順に楽しむのもいいし、自分が楽しめるものからウィッチャーの世界に触れてみるのがいいと思います。
知識が深まる事に世界に引き込まれる、そんな作品です。故に後半失速するような虚無感は一切ありませんでした。
ネット番組で翻訳者の川野靖子さんが、「原作やゲームの雰囲気、キャラクターの印象に気を使いながら翻訳致しました」と仰っていました。
小説は読み慣れてないので偉そうな事は言えませんが、ほんとに素晴らし翻訳だと感じています。ゲームシリーズのローカライズも20年近く数々の洋ゲーをプレイしてきましたが脱帽の一言です。
総じてオススメできない点が一切ありませんので当然☆5評価です。 -
Posted by ブクログ
ウィッチャーシリーズ最終巻。
シリーズものってだんだんつまらなくなる作品が割と多いんだけど、その点ウィッチャーシリーズは問題なしb(^^)
ていうか本巻がシリーズの中で一番面白かった。
800ページ近くありながら全然ダレるところがないというのもすごい。
シリの異世界での冒険、ゲラルト一行のトゥサン公国滞在記、ヴィルゲフォルツ&ボンハートとの最終決戦、北方諸国とニルフガードの戦争の顛末、ゲラルトたちのその後などなど、とにかく見所が満載。
自分的には、シリとアルダー王国(別世界にあるエルフ族の王国)との関係がわかったので、
ビデオゲーム「ウィッチャー3」をプレイしていて???だったところがスッキリした(^^)
そのほかゲラルトのモテッぷり(うらやまー)や、シャニたちチョイ役のエピソードもきめ細かく描かれていて読み応え有り。
ただ、前巻で突き抜けたワルぶり見せつけてかっこよかったボンハートが、今回はただのゲスな悪党になっちゃってたのはちょっと残念だったかな(><) -
Posted by ブクログ
魔法剣士ゲラルトが主人公のファンタジー小説「ウィッチャー」シリーズ第3巻。
前作のサネッド島事件で重症を負ったゲラルトが、森の精の助けで傷を癒し、相棒ダンディリオンとともにニルフガードに囚われた(ということになっている)シリラを探す旅に出て、様々な事件に巻き込まれる、っていうお話。
自分的には1〜3巻の中で一番面白かった!
とにかく、ゲラルトがカッコいいんだよね。
1、2巻では主に魔術師を相手に戦っていたから、なかなかいいとこ見せられなかったゲラルトだけど、本作では賊やモンスターが相手だから、ゲラルトの剣捌きが存分に発揮される。
旅の途中で出会う仲間たちもみんなキャラが立ってて感情移入できちゃう。
特に、ヘナチョコキャラのダンディリオンがゲラルト以上に雄々しく見える場面があって、ダンディリオンて実はチョー強い勇者なのでは?なんて思うことも。
ちなみに一番好きなシーンは、みんなで川マスのスープを作って食べるところ。めちゃめちゃ美味しそうに描かれていて、読んでるこっちまでジュルリ -
Posted by ブクログ
吸血鬼や人狼が人類と共存する19世紀イギリス、とある舞踏会の夜アレクシアは吸血鬼に襲われ偶然刺殺してしまう。アレクシアは魂なき者として異界の者の能力を消し去り人間に戻す力があったのだった。
スチームパンクの世界観に吸血鬼や人狼という異界族、イタリア人の血を引く強気なオールドミスの主人公。イキナリ始まるストーリーに翻弄されていると、設定がさり気なく説明されながら個性豊かな登場人物たちが暴れ回り、どんどん物語に引き込まれます。
どこにも属さないはぐれ吸血鬼の出現や人狼の失踪事件を、異界管理局の人狼捜査官マコン卿が調べることで話が進むのですが、そのミステリ的展開よりも、アレクシアとマコン卿の丁々発止のやり取りやロマンスに物語の核は移っていきます。異界族ハーレクインの様相を帯びてきたかと思いきや、ラストに至って大活劇が繰り広げられるという何とも贅沢な娯楽小説です。
主人公アレクシアはその容姿や出自などから自分を卑下する癖がありますが、自分で考え自分で行動するこの時代には(架空の19世紀ではありますが)珍しいタイプの女性で、そのことが物語の痛快さを高めています。それは恋愛観にも現れており、黙っておとなしく王子様を待ったりはしないのですね。それが故の結びの盛り上がりと爽快感。これは続きが楽しみです。