川野靖子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アレクシア女史の英国パラソル奇譚3作目。
人狼団のトップであるマコン卿と結婚したアレクシア。
ラブラブだったのですが~前作の終わり、アレクシアの妊娠がわかり、人狼に子が出来るはずはないとショックを受けたマコン卿は、アレクシアをなじってしまう。
実家に戻ったアレクシアを襲う非難の嵐に、さすがのアレクシアもうんざり。
頼みのアケルダマ卿も突然行方不明に。何かが起こっている?!
異界族である人狼と反異界族ソウルレスとの結婚は、どうなるのか?
前例はあるのか?
アレクシアは「とんまな夫(笑)の疑いを晴らす」ため、友人達に協力を求めます。
駆け落ちした親友アイヴィも、意外に役に立つのでした。
アレクシアの父はイタリア人で、ソウルレス。
ソウルレスについて知るには、イタリアへ行くしかない。
アレクシアの実家の執事だったフルーテは、もともと父の従者でした。
フランス人の発明家マダム・ルフォーとフルーテを伴い、イタリアへ向けて出発します。
ロンドンでは、マコン卿が苦悩のあまりホルマリンを飲んで泥酔。
副官のライオール教授が執務を代行し、苦労していました。
正気に返ったマコン卿は、後悔しますが‥?
ライオールの冷静さが光ります。
マダム・ルフォーのつてをたどって、ソウルレスの歴史を探る3人。
吸血鬼に狙われているらしく、からくも危機を脱してはイタリアへ向かうアレクシア達ですが。
着いた所でも、囚われの身に。
イタリアでは、吸血鬼も人狼も公然と認められてはいない国情の違いもありました。
テンプル騎士団で、ソウルレスは悪魔の申し子と呼ばれていたのです。
異界族を退治するための切り札でもあるのですが。
スチームパンクの雰囲気たっぷりの発明品を利用した大冒険が、スピーディに派手に繰り広げられ、ハリウッド映画になりそう。
マコン卿はだめだめですが~何とか最後には再会。やや単純な熱血漢タイプってことですかね。
あまり感情を表さないアレクシアの心境がちらちらと語られて、ほろっとします。
面白かったです! -
Posted by ブクログ
シリーズ5作目、最終巻です。
今回もアレクシアの周りはトラブル続き。
アクシデントてんこ盛りで息つく暇も無いスピード感です。
アレクシアは相変わらず。
レディとも思えぬ行動力でグイグイ突っ走っています。
加えて前作最後に生まれた娘プルーデンスが破壊力満点。
母親の言葉に何でも「ノー」で答えるお茶目さん。
言葉が分かってないのかと思えば大人の会話を理解している模様。
何故「イエス」と答えないのかは最後に分かるのですが、
異界族・反異界族、吸血群・人狼団問わず引っ掻き回して大暴れです。
意外な(?)人物の思惑や才能も徐々に明らかになり、
途中ドタバタ騒ぎは(アレクシアですから当然)ありますが、
結局最後には納まるところに納まって大団円となりました。
アレクシアの父親について若干モヤモヤしたり、
都合良過ぎる気もしますが、
不死たる異界族と死すべき反異界族のカップルにも決着がつきました。
あとがきによると。
このシリーズの世界観のまま25年前が舞台の新シリーズや、
アレクシアの娘プルーデンスが主人公の新シリーズも、
今後アメリカで刊行予定があるそうです。
ファンは日本で翻訳されるのをしばらく待つことになりそうですね。 -
Posted by ブクログ
アレクシア物の2作目です。
このシリーズの世界観と用語にも慣れてきて、
テンポ良く読めるようになった所為か、
大分楽しくなってきました。
前回ドタバタラブコメを展開していたマコン伯爵と結婚して、
めでたく伯爵夫人となったアレクシアですが。
女王陛下から直属の「議長」に任命されて、
落ち着くどころかますますパワーアップしています。
「反異界族」という存在自体の特異性に加えて、
社会的地位まで手に入れたアレクシアは何やら無敵の感有りです。
人狼その他の周囲を引きずりまわす様子が痛快です。
今回ラブコメ要素は少なめで、
「反異界族」のみが可能とされる現象が広範囲で巻き起こったことで、
誰が?どうやって?と調べ回る話ですが、
それにしてもアレクシアの周りときたら・・・。
妹やら親友やらが、
時と場所を選ばない役立たずっぷりで笑わせてくれます。
マコン伯爵やアレクシアの友人アケルダマ卿(吸血鬼)には、
配下に優秀な人材もいるし実際有能な働きをしていますが、
如何せん主役のアレクシアのすぐ横で、
空気を読まない輩が何かと問題を起こしてくれるので、
ドタバタ感が否めません。
まあそれが楽しいんですけどね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回の妊娠騒動も落ち着いて、ふたたびラブラブ夫婦に戻ったアレクシアとマコン卿。
英国に戻ってからは、お腹の子供に危険視するあまりにアレクシアを暗殺しようとする吸血鬼たちから、マコン卿はしっかり守っていたようです。人狼団しかり、BURしかり、更には彼が指揮権を持つ軍隊まで呼び寄せようとするほど。
そんなわけで、臨月近くなった妻の安全を図るため、副官であるライオール教授とアレクシアと仲の良いはぐれ吸血鬼のアケルダマ卿と3人で考え出した案が、生まれてくる子をアケルダマ卿の養子にすること。
異界族と反異界族の間の子、ということで不安になっている吸血鬼たちに、子供を養育するのが同じ吸血鬼であれば安心するだろうという見解で始まった考えですが、アレクシアは怒りだすわ、ゴーストが出てきて女王暗殺計画が立っていることを告げてくるわで、事態はあれこれ目茶苦茶に。
夫婦の仲の良さは毎度のことですが、今回驚いたのはライオール教授とサンディの関係です。アレクシアのお父さんってほんと何やってんだろ…という感じですね。ウールジー団とキングエア団の真実も垣間見えて興味深い。
最後には待望の赤ちゃんも生まれて、いよいよ次巻はフィナーレです。赤ちゃん、不思議な力を持ってますねえ。
親馬鹿ぶりをすでに見せてるマコン卿とアケルダマ卿。
毎日、様子を見に行くんだろうなと思うと微笑ましい。
内容ぎっしりで面白かったです。個人的にはどうもアレクシアに惚れてるっぽいブーツくんが気になりますが。