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人狼や吸血鬼といった異界族と人間が共存する19世紀ロンドンを舞台に繰り広げられるスチームパンクファンタジー
ファンタジーに科学の要素が入ったり、19世紀にも関わらずお淑やかであるべしという女性の枠に囚われないオールドミスのヒロイン、ロマンス多めの展開、どれもとても好みであっという間に読み終えました
次巻が楽しみです。
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吸血鬼や人狼が人類と共存する19世紀イギリス、とある舞踏会の夜アレクシアは吸血鬼に襲われ偶然刺殺してしまう。アレクシアは魂なき者として異界の者の能力を消し去り人間に戻す力があったのだった。
スチームパンクの世界観に吸血鬼や人狼という異界族、イタリア人の血を引く強気なオールドミスの主人公。イキナリ始まるストーリーに翻弄されていると、設定がさり気なく説明されながら個性豊かな登場人物たちが暴れ回り、どんどん物語に引き込まれます。
どこにも属さないはぐれ吸血鬼の出現や人狼の失踪事件を、異界管理局の人狼捜査官マコン卿が調べることで話が進むのですが、そのミステリ的展開よりも、アレクシアとマコン卿の丁々発止のやり取りやロマンスに物語の核は移っていきます。異界族ハーレクインの様相を帯びてきたかと思いきや、ラストに至って大活劇が繰り広げられるという何とも贅沢な娯楽小説です。
主人公アレクシアはその容姿や出自などから自分を卑下する癖がありますが、自分で考え自分で行動するこの時代には(架空の19世紀ではありますが)珍しいタイプの女性で、そのことが物語の痛快さを高めています。それは恋愛観にも現れており、黙っておとなしく王子様を待ったりはしないのですね。それが故の結びの盛り上がりと爽快感。これは続きが楽しみです。
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元気のいいヒロイン、登場です。
歴史ミステリの雰囲気もありますが~歴史改変ファンタジーみたいでもあり。
ジャンルとしては、パラノーマル・ロマンスかも?
19世紀末、ヴィクトリア女王の治世。
吸血鬼や人狼が組織化され、一般人には手を出さないことで認められている世界という設定。
満月の夜にだけ変身し野獣化する人狼は、自ら自邸の牢獄に閉じこもることになっていた。
アレクシア・タラボッティは、頭がよく気丈だが、婚期を逃している26歳の令嬢。
亡き父親がイタリア人だったため、ロンドン社交界ではいささか浮いてしまう濃い色の肌に大きめの鼻。
じつはロンドンでただ一人の<魂なき者>(ソウルレス)反異界族。これも父の血を引いている。
母と再婚相手との間に二人の妹があり、俗物揃いの家庭ではみ出し者扱いのアレクシアは半ばシンデレラのよう?
ソウルレスであることも隠しているため、気が強い割には自己卑下の習慣もついていた。
ウールジー城人狼団のアルファ(組織のトップ)であるマコン伯爵は人の姿でも大柄で、誰との決闘にも勝ち続けている。
アレクシアとは、社交の席で顔を合わせては口げんかになる間柄。
アレクシアがソウルレスであることはもちろん、人狼や吸血鬼には知られていた。アレクシアが触れると、そのときだけ彼らは無力化してただの人間の姿に戻るのだ。
ところが、そういった事情を何も知らない吸血鬼に襲われ、乱闘の末にパラソルでやっつけてしまう。
か弱いふりで気絶して見せたアレクシアだが?
地域では、はぐれ吸血鬼が増えているという奇怪な現象が起きていた。
アレクシアは何者かに付けねらわれ、マコン伯爵はそれを守ろうとするうちに、気持ちを抑えられなくなり‥?
出会うたびにキスを繰り返しながら、アレクシアの思い込みと、人狼の風習との違いで、恋愛模様は大混戦?
情報通でおしゃれな最長老の吸血鬼アケルダマ卿や、マコン伯爵の副官で冷静なライオール、気弱なアメリカ人科学者、アレクシアの家の有能な執事など、脇もいい味出しています。
吸血鬼を撲滅しようとしている組織に、研究材料として囚われたアレクシアは‥?!
当時の雰囲気と架空の設定を上手く織り交ぜて~面白い読み物に仕上がっています。
楽しめました☆
著者はカリフォルニア生まれ。母は英国人。
厳格な家庭から逃げ出すため英国で考古学、カリフォルニア大学で人類学を学んだという。
2009年本書でデビュー。
評判を呼び、ローカス賞などいくつかの賞にノミネートされる。
ベストセラーリストにも。
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19世紀ヴィクトリア朝イギリスも舞台としてはとても魅力的ですが、その舞台を、吸血鬼や人狼、ゴーストといった影の住人が活躍するというのだから、わたしとしては美味しすぎます。
「吸血群」や「BUR」「影の議会」などの組織によってみずからを統率し、文明化によって人類と共存するという設定は、当時の時代背景などに明るくないとなかなか書けないなと思います。
また、作中で豊富なのが衣装の描写。想像していてとても楽しめます。
で、肝心のストーリーですが、ミステリー色がなかなか強いです。ダークミステリーとでも言いましょうか。
アレクシアが不審なはぐれ吸血鬼と遭遇することから始まり、人狼の集団失踪などを探っていくうちに発覚する恐ろしい陰謀。
勇敢さと聡明さを併せ持ったアレクシアが、危険に巻き込まれつつも、好奇心によって次々と危ない橋を渡っては謎に迫っていきます。
ミステリーの女性主人公の典型ですが、それがまた良し。
そしてさらに強いのが恋愛色。女性が主人公なのだから恋愛も当然展開の中に組み込まれているだろうとは思っていましたが、予想をはるかに超えて濃厚でした(笑)
癖の強いキャラクターの多い中で、わたしが一番惚れたのはライオール教授でした。
脳筋上司を小馬鹿にしつつも忠実に補佐する頭脳派。ついでに時折ボケをかますところが素敵すぎやしませんか。
吸血鬼や人狼の力を打ち消す「ソウルレス」について、まだよく分からずにもやもやした感はありますが、産業革命の時代、人類と人外の共存というテーマは、とても想像力を喚起されて楽しく読むことができます。
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時代はヴィクトリア王朝のロンドン、この時代には人間の他に人狼や吸血鬼などの異界族が共に暮らしていた。イタリア人の父を持つアレクシアは色黒でも黒髪、加えて理論的で毒舌家なオールドミス、家族からも腫れ物扱いをされる女性。そんな彼女は「魂なき者」〈ソウルレス〉と呼ばれる特殊な人間で異界族の能力を失わせることが出来た。
ある日、社交界に参加したアレクシアだったが、そのつまらなさに一人書斎へと籠ることにした。そこで彼女は正体不明の吸血鬼に襲われ、その吸血鬼を殺してしまう。実はその吸血鬼の存在にはある秘密が隠されていた。アレクシアは持ち前の好奇心からそれに興味を持ち、独自に調査を始めることになるのだが…。
この作品は最初に続編の方に興味を持ち、どうせなら最初から読もうと思って手にしたがなかなか面白かった。特にアレクシアの皮肉めいた言動には好感を持てたし、マコン卿と駆け引きする姿は愛らしく思えた。
一方で私はあまり外国文学を読んだことがないので、作中にちらほらと俗にいう絡みのシーンが出てきて、さらにそれを事細かに描写していて個人的には驚いた。
続編にも期待したいと思う。
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時代は19世紀の英国的な国、吸血鬼やら、人狼やらが、普通にいるスチームパンク的な世界観。
様々な男前と勝ち気なレディ。
こんな話を読みたかったのよ。
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ファンタジーだと思って読んだらロマンス成分多くてちょっとびっくり。そんな場合じゃないだろ!と思う場面も多々ありましたが、おもしろかったです。アケルダマ卿が気に入ってたので、死ななくてよかった(笑)
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個人的に付けたい題名は、「理系彼女」
舞台はロンドン。吸血鬼、人狼、and more・・・が認められている世界のお話。なのでジャンルはファンタジーなのでしょうか?てか、スチームパンクってなに??もうちょっと冒険活劇部分が多ければよかったな~。
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疲れている時は読みにくいが、一旦興に乗ると一気に読み進めてしまう。
吸血鬼と人狼などの異界人と、魂を持たない非異界人の話。
人狼のマコン卿とアレクシアの関係性の発展に心ときめく。
こういった話は、気の強い女性も最終的にはどこかなよなよした部分が出てきてしまうものだが、この本の場合は終始一貫アレクシアだった。
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サイバーパンクでファンタジーでラブコメディという盛りだくさんな小説。
紳士淑女に吸血鬼、人狼亡霊が闊歩する、そんな素敵なヴィクトリア朝ロンドンで、異界の者を無効化するヒロイン――なのに乙女成分より勝ち気が強い、――そんなレディと人狼の恋やいかに。
……結局は“リア充爆発しろ”になるわけですが(笑)。
脇の登場人物も濃いのばかりで、サイバーというよりはファンタジックパンクかも。
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本屋でだいぶ前に見かけて。思い出したので読んでみた。想像以上にラノベ&ポルノ。盛り上げ方がうまく面白い。
●面白かった点
ストーリーが面白い。
展開が早い。
●気になった点
SF感は少ない。スチームパンク(と言うか懐古趣味)としてもマアマア。
結構ポルノ。
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人間と異界族が共存する19世紀のイギリス。
異界族とは、吸血鬼、人狼、ゴーストらの総称で、原文では
supernaturalとある。
そういう世界で、主人公アレクシアは反異界族、すなわち〈魂なき者〉(ソウルレス)であり、異界族の能力を打ち消すことができる特異な存在である。
永遠の命と超人的な能力を持つ異界族は、人間から恐れられつつも社会に受け入れられ、イギリス政府の中枢にまで入り込んでいる。
そんな異界族も、ただのオールドミスであるアレクシアの能力にはかなわないところが皮肉っぽくておかしい。
19世紀の上流社会では、若干25才にしてオールドミスの烙印を押され、しかもイタリア人のハーフということでさらにハンデを抱えるアレクシアが、持ち前の気の強さと腕っ節の強さで、人間も異界族をも翻弄する活躍が小気味よい。
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ちょっと想像してた話より一回りファンタジーな世界でした。吸血鬼と人狼が実在して人間社会にまざって暮らす19世紀のロンドンでのアレクシア女史の冒険物語。
生活風習とか、現代日本人にはピンとこない感じがあり戸惑うことも多かったけど、そこそこ面白かったです
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エリザベス女王治世あたりで枝分かれした感じのifモノ。社交界とか街の様子は19世紀ロンドンなのに、人狼あり吸血鬼ありゴーストありな世界観が楽しい。
スチームパンクって言うのは、ヴィクトリアンだから?空想科学的な要素は後半に強めです。
アレクシアの今後が気になる!あと、ライオール教授とフルーテの活躍も期待です
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設定が面白い。
19世紀のロンドンで、吸血鬼、狼男、ゴースト、ソウルレス(主人公)と人間が共存しながら住んでいる。
ソウルレスはオールドミスの黒髪、色黒の女性だが、彼女が吸血鬼などなどに触れると人間に戻るという設定。
科学者が偽吸血鬼を作り、戦う話。
突拍子も無い話だが、引き込まれていった。
あと、アケルダマという吸血鬼が、このソウルレスを呼ぶときの呼び名がとても面白く、かわいいキンポウゲ。花びらちゃんとか。それもまた笑えた。
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きゅん本探してオススメしてもらって購入。
読み始めのイメージと違ってロマンス多めで期待通り。
一作目でくっついてしまったので今後どう展開するのか楽しみ。
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個人的に付けたい題名は、「理系彼女」
舞台はロンドン。吸血鬼、人狼、and more・・・が認められている世界のお話。なのでジャンルはファンタジーなのでしょうか?てか、スチームパンクってなに??もうちょっと冒険活劇部分が多ければよかったな〜。
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19世紀英国が舞台のファンタジー、かなり文の量が多めです。
大人向けですね。子どもが読んでもわからない部分が多いし、疲れてしまうと思います。
海外作品なので、英国について予備知識が必要かも。日本語訳が全5冊。スピンオフが4冊と、続編が1冊。まだ続くようです。
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19世紀イギリス。人類と吸血鬼や人狼、ゴーストなどの「異界人」が共存し、貴族や上流階級の人々は舞踏会や晩餐会で社交を楽しむ時代。
イタリア人の父の容姿と奔放な性格を受け継いだためか、ロンドンの社交界では異端のオールド・ミスとして知られるアレクシアは、異界族の力を無効化してしまう特殊能力の持ち主、「反異界族」だった。
家族にもこの能力を秘密にしているアレクシアだが、ロンドンの異界族で彼女を知らないものはいないはずだが、舞踏会の夜、無登録の吸血鬼に襲われ、逆に刺殺してしまう…
優雅で知的で勝気な主人公の魅力はもちろん、彼女と人狼捜査官で伯爵のマコン卿との異種族間ロマンスもからめてあり、なかなか楽しめた。
ユーモアミステリなのかファンタジーなのか迷いつつ、とりあえずファンタジーに。
続きもあるようなので、のんびり読み進めよう。
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吸血鬼、人狼といった異界族が人間(昼間族)と共存する19世紀の英国の世界が舞台。
オールドミス(26歳)のアレクシアの冒険譚。
でも、単なる冒険譚ではなく、恋愛要素も豊富。
マコン卿の見かけ年齢がどのくらいなのかとても気になりました(どこかに描写ありました?)
ラブシーンの描写はもう少しマイルドでもよかったかなぁ、と個人的には思います(どの位の年齢層を読者として想定しているのかが、やや疑問が残ります…)。
最初は世界観が上手く掴めなかったけど、一旦、その世界観に入り込めれば軽いタッチで描かれているのでサクサク読めました。
アレクシアは知識人で、勝気で行動力があり、なかなか魅力的な女性です。
続編も読んでみようと思ってます。
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人狼や吸血鬼、亡霊など人間が共存するスチームパンクな19世紀のイギリスに人狼などの力を無効化する特殊能力を持ったイタリア・イギリスの貴族のオールドミスのハーフであるアレクシア嬢の冒険。
とても登場するキャラクターたちが生き生きして漫画チックなコミカルさがたのしい。
ただ、ホットすぎる時代小説風のハーレクイン小説ぽさやセクシャルなシーンもある。
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異界族と人間が入り混じる19世紀ロンドンで繰り広げられる冒険譚。
ヒロイン、アレクシア女史を初め登場人物は非情に魅力的で、ヴィクトリア朝の雰囲気もよく出ています。
当時の行動規範からファッションまでヴィクトリア時代の空気を綿密に再現してくれていて興味深く読みました。
ただスチームパンクというアオリはどうなんだろう。
オーバーテクノロジーなガジェットが蠢くみたいな描写も多くはないのでスチームパンクを期待して読むと違和感があるかと思います。
むしろ、ファンタジーとラブコメの色がかなり強いです。
特にアレクシア女史をめぐるラブコメがサブストーリーとして物語全体を貫いています。
少女漫画のようなベタベタな恋愛でしたが、たまにはこういうのもいいですね。
結構エロティックな描写も多いので驚きましたが、
それでも「奥ゆかしい」表現が用いられているのがヴィクトリアンだなと思いながら読みました。
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吸血鬼、人狼、人間が共存する世界。
初めは慣れずに戸惑いましたが、波にに乗ったら止まらずに読み切ってしまいました。
一人のオールドミスのアレクシアもある能力の持ち主なのですが、そのために色々な事件に巻き込まれてしまいます。
人狼のボス、マコン卿との掛け合いも見どころ。
しかし、絶体絶命の瞬間にあんな事しなくても!!!!
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吸血鬼や人狼が人類と共存する19世紀のロンドンを舞台に、なんて設定の冒険譚。「新世紀のスティーム・パンク」という謳い文句には??、というかSF要素はかなり薄く、ファンタジー活劇という感であります。
ティーン向けな文体と内容でありながら、主人公のラヴロマンスが始まるといきなり直接的な性行為の描写が・・・。しかし面白い。
Posted by ブクログ
シリーズ全5部作の1作目だそうです。
ヴィクトリア時代という設定は好物だし、
人狼や吸血鬼が闇にひそむのではなく、
ちゃんと市民権を得ている設定にも興味をそそられました。
ただし最初手に取ったときは、
表紙の絵柄もあると思いますが軽いジュブナイル小説だと思ってました。
まあ実際軽い読み物ではありますが。
人(吸血鬼?)は結構死ぬし、
ヴィクトリア時代の淑女である筈の主人公は性的行為に積極的だし。
思っていたのとはちょっと違ってましたね。
服装以外は特にヴィクトリア時代という設定でなくてもいけたのでは。
どちらかというと主人公アレクシアとマコン卿のラブコメ要素が強いです。
もっとヴィクトリア時代独特の退廃的で革新的な空気感とか、
厳格な階級意識とか、
暗いけど活き活きとした一般庶民の暮しとか。
そんな中での普通の人間と人狼と吸血鬼の3つ巴が読みたかったです。
まだ1作目で、
この作品の世界観を説明するのに頁を取られている感じもしたので、
それは次作以降ということかもしれません。
あくまでも女性向けですね
女性が読むと面白いのかもしれませんが、男性読者にとっては、どうでもいい退屈な会話や面倒臭い男女の駆け引きがダラダラと続くだけの冗長で緩慢なハーレクイン風ファンタジィという感じですね。読み方が悪いのかと思い、二度読みましたが感想は変わらず。少なくとも成人男性にはお勧めできませんね。