川野靖子のレビュー一覧
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アヴァラック!(待ってました!)
シリの苦難。
ゲラルトとシリには皇帝エムヒルと残虐な大魔法使いヴィルゲホルツによって幾人もの暗殺者が放たれている。
シリを追うゲラルトは旅の仲間を増やし、かすかな情報を頼りに前進し続け、やがてドルイドに示されたトゥサン国境付近の洞窟で壁画を描くエルフの賢者と邂逅する。
一方、シリは盗賊団の仲間を殺され、たった一人暗殺者の虜囚となっていたぶられ続ける。
ウィッチャー3のゲームの中でシリが大変な環境をくぐり抜けてきたことは語られていたけど、大半は幼少期をウィッチャーの修練で過ごしたことだと思っていた。そんなものがどうでもよくなるくらいこの巻でのシリの逃亡劇は絶望と苦痛に満ちている。
アヴァラックはまさにゲームに出てくるアヴァラックだった。
ゲラルトに対して敵意も蔑みも持ち合わせない、対等に会話し、必要であれば手助けをする。でも人間という種そのものを塵芥のように見下している。自分の裁量で語り、苛立ったゲラルトが明確な情報を求めると「何故エルフで、賢者でもある私が愚かな人間と知識を共有しなくてはいけない?」と拒絶する。
ゲーム内で、ゲラルトはアヴァラックを嫌っていて決して信用しないし嫌味を言い続けるけど、私はアヴァラックが彼の信じる理念と真理によって未来を予見し、最悪の事態を避けるために危険を冒し、そしてつねに冷静でいる様子がすごく好きだったのでこの先もっと活躍してほしい。 -
Posted by ブクログ
魔法剣士(ウィッチャー)ゲラルトを主人公としたファンタジー小説の第2巻。
前半は北方諸王国派とニルフガード帝国派に分かれた魔術師たちの抗争が描かれる。
ゲラルトとシリラはそこに巻き込まれて大変なことになっちゃうんだけど、ゲラルトおじさんの場合はその前に女魔術師たちとウハウハしてたから、全然同情できなーい(笑)
(それにしてもウィッチャーの女魔術師ってみんなえちえち♡)
後半は、同じく抗争に巻き込まれ、ぼっちになってしまったシリラの冒険譚が描かれる。
冒険譚といっても内容はかなり悲惨なので、ゲラルトのときとは逆に「シリラかわいそう(><)」って気持ちになっちゃう。 -
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ゲイル・キャリガーの2つ目のシリーズ、2作目。
アレクシア女史のシリーズの25年前という設定です。
こちらはヤングアダルトというジャンルだそうで、やや若向きの展開。
19世紀半ばの英国、女性は膨らんだロングスカートのドレスを着ている時代。
おてんばなソフロニアは全寮制の花嫁学校に放り込まれますが、なんとそこはレディとして活躍できるスパイを養成するのが影の役割。
ソフロニアは才能を発揮することになります。
試験で高得点を取りますが、級友たちから浮いて距離を置かれる羽目に。
親友のディミティには謎めいたラブレターが届き、罠ではとソフロニアは気を揉んでいるのに‥
友情や張り合い、試験の緊張など、学園生活のわかりやすい要素も入れつつ、事細かに描かれるファンタジー要素はけっこうコテコテ。
人狼や吸血鬼がいる設定ですが、19世紀的な暗さが何となくマッチしてます。
煤っ子の少年ソープと、ソフロニアに近付こうとする他校の男子など、ほのかな恋の鞘当ても。
最後はドラマが深刻になっていくのか、若い子たちの話だから、そうでもないのかな?
アレクシア女史のシリーズに出てきた登場人物との絡みが楽しい☆ -
Posted by ブクログ
ゲーム版は1,3とやっているが、1の内容はほぼ覚えておらず、主要キャラクターくらいしか馴染みがないので新鮮な気分で読めた。
話はゲーム版「Witcher 1」よりも以前の物語らしい。
物語はゲラルトとシリが出会った直後から始まり、ケィア・モルヘンでのシリの魔法剣士としての修行、イェネファーに魔法使いとしての修行がメイン。
それと平行し、ニルフガードが北方諸国への侵攻を画策し、それに対する諸国の策略が巡らされていく様子が描かれる。
この第一巻はあくまで序章に過ぎず、あまり物語は動かない。そのためこの巻だけでは多少退屈な出来なのだが、このウィッチャーの世界観、生態系、魔法のシステムなど、作者が構築した繊細なファンタジー世界に唸らされる。
ここまで入念に地ならしが行われると、今後の展開への期待が相当高まる。
ただ気になるのはゲームの「3」で大団円を見てしまったので、小説版の完結がどんなふうになるのか、心配ではある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代はヴィクトリア王朝のロンドン、この時代には人間の他に人狼や吸血鬼などの異界族が共に暮らしていた。イタリア人の父を持つアレクシアは色黒でも黒髪、加えて理論的で毒舌家なオールドミス、家族からも腫れ物扱いをされる女性。そんな彼女は「魂なき者」〈ソウルレス〉と呼ばれる特殊な人間で異界族の能力を失わせることが出来た。
ある日、社交界に参加したアレクシアだったが、そのつまらなさに一人書斎へと籠ることにした。そこで彼女は正体不明の吸血鬼に襲われ、その吸血鬼を殺してしまう。実はその吸血鬼の存在にはある秘密が隠されていた。アレクシアは持ち前の好奇心からそれに興味を持ち、独自に調査を始めることになるのだが…。
この作品は最初に続編の方に興味を持ち、どうせなら最初から読もうと思って手にしたがなかなか面白かった。特にアレクシアの皮肉めいた言動には好感を持てたし、マコン卿と駆け引きする姿は愛らしく思えた。
一方で私はあまり外国文学を読んだことがないので、作中にちらほらと俗にいう絡みのシーンが出てきて、さらにそれを事細かに描写していて個人的には驚いた。
続編にも期待したいと思う。