大島弓子のレビュー一覧

  • 四月怪談

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    久々に、大島弓子。
    なんだろう、この人の漫画を読み終わったときは、いつも、漫画というよりエッセイや小説を手にしていたような気分になる。

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    2020年01月09日
  • キャットニップ 2.

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    猫漫画であるが、ここまで猫の老い、病にフォーカスした漫画を他に知らない。おそらく大島弓子自身もそれなりのお年になっているはずで、ここまで老いと病に向き合うのはさぞつらいのではと思う。それでも猫を飼うことはやめられないのだから不思議。

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    2019年03月08日
  • キャットニップ 1.

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    飼い猫、野良猫との出会い別れを、著者ならではの詩情をもって描いており、こちらもしみじみしたり笑ったり、何を考えているのかわからない猫たちに振り回されつつ、このコミュニケーションが通じそうで通じない感じって、もしかして著者の作品全部に通じるテーマなのかな、と思ったりする。ちょっと違うとすると、彼ら彼女ら、やたら病気になるし、時には亡くなるし、なんだか老人の愚痴みたいだな、と思う。でも、それも、少し老いた読者からするとよい入り口になるのかもしれない。

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    2019年01月14日
  • バナナブレッドのプディング

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    台詞回しが詩のようで印象的。少女だった頃の自分とともに置き忘れてきたものを思い出してしまいそうで心がざわめく。

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    2018年07月28日
  • グーグーだって猫である1

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    大島先生のエッセイコミック(あえて語順を逆さにしたい)。猫と言えばサバだった私には衝撃。そして病気のことなどもそのまま書いてしまう大島先生…なんだか今までとはぜんぜん違う。私が猫派であればもっとおもしろいだろうな。

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    2018年04月16日
  • グーグーだって猫である3

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    ネタバレ

    ええ そう
    これでやっと分かったわ
    子猫は物品じゃない
    愛する子なのだ
    手放した者は
    もらい手先での状況を
    なんでもいい
    “子猫が転んだ”でも
    “食事をした”でも
    “眠っている”でも
    ひとことでも
    ふたことでも
    知らせて欲しいと
    ひたすら願っているものなのだ

     この言葉にぐっときてはっとした。わたしはなんて鈍感なんだろう。忙しくても、少し挨拶するくらいできたはずだ。黙って引っ越すなんて、無礼極まりない。この子たちを保護してくれたあの人に、手紙を書こう。元気な姿の写真を添えて。

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    2018年01月26日
  • グーグーだって猫である2

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    ネタバレ

     著者自身の卵巣腫瘍の治療(手術&数回にわたる抗がん剤治療)とクロ、タマの仲間入りが描かれる2巻。猫に出会う人はよく出会うなあと思う。そういう人はだいたい、町田康先生もだけれど、拾った猫に対してここまでしてあげるなんて!と驚くほど献身的に尽くす。猫は、人間を見極めて姿を現わすのではないかと思う(私は野良猫を拾ったことがない)。

     白血球の数値が上がって、超人ハルクになって、病院の実験病院舎に走っていき、彼らのケージを壊して抱きしめて開放する妄想のところが一番すき。

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    2018年01月23日
  • グーグーだって猫である6

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    ネタバレ

    大島さんの最初の猫、サバとの生活を描いた『サバの夏が来た』『サバの秋の夜長』では擬人化されたサバを‘普通の事’として楽しんでいた。そしたら『BSマンガ夜話』というNHKの番組の大島さん特集の時にいしかわじゅん氏が「サバ死んじゃったんだよね」と一言。とてもショックだった。それから何年後かに『グーグー』の第一巻でサバの死の詳細を知り号泣。まるで古い知人が亡くなったような気分だった。そしてカウンセリング猫グーグーの登場。‘擬人化‘されてない‘普通’の猫の絵でまたショック。「こんな風に擬人化して描くほうが異常なんだよ」とご本人が書かれていましたが...。その‘異常さ’に救われていたんだなあ、私、と今思

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    2018年01月17日
  • キャットニップ 2.

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    ネタバレ

     前巻に引き続き死の匂いが濃厚で、大島先生の作品でここまで死が高濃度なのはかつてないレベルではなかろうか。飼い猫だけでなく、庭にやってくる野良猫の最期を看取るなど凄まじいまでの献身ぶりであった。大体みんな体調が悪くて、ハッピーな場面があまりなかった。月刊で4ページの連載のせいか、大きなエピソードを拾おうとすると厳しい場面が多くなってしまうのではないだろうか。沈痛な場面が多く、弱っている時に読むと食らってしまいそう。

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    2017年06月17日
  • キャットニップ 1.

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    ネタバレ

    飼い猫が11匹になっており、野良猫にも餌をあげていて、飼い猫が立て続けに病気を患っていた。飼い猫の高齢化もあり、闘病もののノンフィクションのようだった。グーグーが亡くなっていて驚いた。大島先生ご自身の姿が、お痩せになったのか等身が増えて、髪の毛がボウボウと逆立っている。猫のお世話が大変すぎてご自身のケアが二の次三の次になっていらっしゃるのではないだろうか。

     妻の実家の猫が20歳を超えており、おもらしばかりして困っていたところ、オムツを履かせることで問題を解決していたので大島先生にもお勧めしたい。

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    2017年06月15日
  • 四月怪談

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    昔のレトロなマンガが読みたいと思って、何気なく購入した本。
    他作品も購入して読んだけれど、
    これは時代を感じさせられた。
    さすが70~80年代物。
    昔のレトロな雰囲気が好きなので。

    大島弓子特有の雰囲気と世界観がほどよい感じに残った。
    初期作品ゆえ、ロマンチックさが他作品よりも高かった気もする。

    小説を読んでいるような感覚はどの作品を読んでも感じる。

    ※「ページワン」みたいな描き方は新鮮。
    ああいう描き方の作品はまた読みたいな。

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    2016年08月14日
  • ロングロングケーキ

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    ネタバレ

    物語はどれも結構シュールなのに、この方の描く世界に変な暗さは感じられず、惹き込まれました。
    ほんわかしてるというかなんというか。

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    2016年07月27日
  • 夏のおわりのト短調

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    身に刺さるような痛みを感じる作品集。
    「たそがれは逢魔の時間」の崩壊感覚、
    「裏庭の柵をこえて」の疎外感が皮下にびっしりと詰まった夏の感じ、
    そして「赤すいか黄すいか」の人が灰になる場面!

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    2016年07月14日
  • ロングロングケーキ

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    「庭はみどり川はブルー」を白眉とするように、
    やはりジェントル・ゴースト・ストーリーがすばらしい。
    「秋日子かく語りき」も同様。

    あとがき漫画の「くそ度胸だね」には笑った。

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    2016年07月14日
  • いちご物語

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    誰も悪人が出てこないんだもんなー、卑怯なくらい優しい人ばっかり。
    互いに思いやりを持って自己犠牲を考えている関係というのは、やはりすばらしいなぁ。
    いちごの服装がだんだんガーリッシュになっていくところがよい。

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    2016年07月14日
  • 綿の国星 1巻

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    何度読んでも味わい深い名作。文庫版は全4巻。

    拾われて諏訪野家に来た「チビ猫」は、いつか人間になれると思っていたけれど、銀猫ラフィエルに、猫は猫のままで死んでゆくことを教えられる。そして架空の国、綿の国の話も。思いのままに行動するチビ猫に、周りの人間も猫も振り回されて事件が起こるけれど、それをきっかけとして成長したり前に進んだりしてゆく。 猫から見た世界は本当はこんな世界ではないのだろうけれど、こうだといいなと思ってしまう、繊細なファンタジーの世界。

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    2017年06月05日
  • サバの夏が来た

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    かの有名な「綿の国星」は読んでいないのですが、古本屋で見かけてつい買っちゃいましたw
    のんびり、まったり、ほんわかな感じの中にもさりげない鋭さがチラホラ。動物見るのは好きだけど、買うのは手間、と思っている私でさえ心惹かれるサバの愛しさ・・・猫好きさんにはたまらん感じなのでしょうねぇ(笑)

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    2015年12月30日
  • 綿の国星 1巻

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    解説の永田萌さんの言葉
    「ファンタジーは、どこかにきちんとした現実が裏打されてないと、ファンタジーとしての輝きを発揮することができない。まるっきりのとっぴょうしのない作り話では、心に触れる感動が希薄になる。」
    秀逸である。

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    2015年05月15日
  • キャットニップ 1.

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    ネタバレ

    いつの間に大島弓子さんは
    こんなにたくさんの猫たちと暮らすようになったの
    と驚きながら、猫たちとの生活を
    楽しく、しかし大変だなぁと感心しつつ
    読みました
    ちょっと前に読んだ
    『それでも猫は出かけていく』の
    ハルノ宵子さんもそうだけど
    好きじゃないと出来ないよ、そこまでというほど
    お金も時間もかかるし、気持ちも消耗しそうだけど
    それでも猫と一緒にいる生活を自ら選んでいるような
    清々しさも感じて、すごいなぁ、すごいなぁ

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    2014年10月16日
  • グーグーだって猫である6

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    ついに完結。私も子供の頃に飼っていた猫との別れを思い出した。グーグーが最後に肉球で握り返してくるシーンに涙。映画は見ていないけれど、今秋WOWOWでドラマ化されるそうなので、こちらは見ようと思う。

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    2014年08月09日