大島弓子のレビュー一覧
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ネタバレフォロワーさんの本棚・感想から手に取った。
個人的に、37年ぶりくらいとなる少女?マンガ。
子どもの時の感受性を持ち続けることができていたなら、衣良のような高校生でもふしぎな感じはしない。でも、その感受性は「自分」という存在意義を突き付けてきて・・・。
真剣に読んだつもりだが、どれだけ作者やこの作品のファンの方々が感じている「肝」を汲み取れただろう。あまり自信がない。
そんな中、僕の心に残ったのは①とそれから④。
27年前に発刊された本とは思えないほど、今の時代にやっと認知されるようになった大切な価値観を孕んでいると思う。
①バナナブレッドのプディング
衣良は繊細で独特な女子高生。夜中のトイレの付き添いをさせていた姉が明日結婚することに脅えている。友人さえ子は、心の支えとなるボーイフレンドを作ることを勧める。理想のタイプは「男色家の男性」という衣良の意を汲み取り、さえ子は自分の兄、峠と結婚させる。「峠は男色家」、そして「結婚」。衣良を想う優しい人たちの二重の嘘の生活が始まった。
②ヒー・ヒズ・ヒム
憧れている「笑顔の君」から、どこかでお会いしませんでしたか、ときかれた冬彦。眉をカットし髪を巻くと、イギリスの人気歌手ピーターピンクコートとそっくりなのであった。
③草冠の姫
大学3年、両刀づかいのプレイボーイ貴船は、友人に「やめとけよ」と言われた裾野桐子と一夜を共にすることになった。
④パスカルの群れ
息子の初恋に感づいた父親は、嬉しくて会社帰りの「赤ちょうちん」を息子と約束し別れるのだが、実は相手が気になって・・・。
おじさん(自分のこと)、アップアップでしたが、何とか読み終えました。
フォロワーさん、深い本、ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
『グーグーだって猫である』では野良猫と野良猫が産んだ子猫達のレスキューに追われていた大島さんだったけと、あれから10年以上経ち、野良猫の避妊・去勢手術も行き届いたのだろう。この本では看取りが中心になっている。
子猫の可愛さは格別だし、捕まえて里親探しすることは、子猫を幸せにすることだから、大変でも充実感がある。でも看取りというのは、喪失である。万全に看取ったとしても寂しさ、悲しさは大きく残る。人間の子育てと介護も根本は同じだと思う。人間の方が難しい面も多いだろうが、公的な補助が受けられる。周りの人からも理解されやすい。しかし、野良猫(元も含む)の世話は、誰かに助けが求められるわけではない。医療費も保険がきくわけではないし。
大島さんも批判する人は多かっただろうけど、隣りの奥様が同士的な方で本当に良かった。
大島さんが野良猫の問題に取り組むきっかけとなったビー。そしてホームレスの人からもらった、疥癬だらけだったタマ。血の繋がらない子猫のお母さんになったタマ。新しい猫に嫉妬したタマ。大島さんと散歩したタマ。目を失ったタマ。激動の猫生を精一杯生きたビー、タマが天国で幸せでいることを確信している。
猫に限らず、動物と共に暮らして看取れたことは人間にとって幸せなんだ。
そうは思っても、寂しさ、もっと何かしてあげられたんじゃないかという思いは消えないだろう。
それでも猫と共に生きる大島さんを応援します。どうかお体に気をつけて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大島さんの最初の猫、サバとの生活を描いた『サバの夏が来た』『サバの秋の夜長』では擬人化されたサバを‘普通の事’として楽しんでいた。そしたら『BSマンガ夜話』というNHKの番組の大島さん特集の時にいしかわじゅん氏が「サバ死んじゃったんだよね」と一言。とてもショックだった。それから何年後かに『グーグー』の第一巻でサバの死の詳細を知り号泣。まるで古い知人が亡くなったような気分だった。そしてカウンセリング猫グーグーの登場。‘擬人化‘されてない‘普通’の猫の絵でまたショック。「こんな風に擬人化して描くほうが異常なんだよ」とご本人が書かれていましたが...。その‘異常さ’に救われていたんだなあ、私、と今思えばですが。
一巻から六巻までやっと読み通せました。
いろんな猫や犬との出会いと別れがあったけど、今回はついにきたグーグーとの別れ。猫は人間より大分寿命が短いし、グーグーも平均寿命は生ききった気もするけれど、やっぱり悲しい。ンルルル鳴く、グーグー、おおらかで気のいいグーグー、小さい頃は大島さんの腕に発情してたグーグー。懐かしくも切なくなります。
大島さんの猫との距離の取り方というのは自分より深く暖かいので憧れるんですが「こうはなれない」と思い、でも「なれなくても人それぞれの猫との距離」というのがあるのさ、と思い直します。
大島さんち、途中から内猫も外猫もどんどん増えていくのでこんがらがりました(^-^;でも猫が増えるほどにエッセイマンガには書ききれないくらいいろんな事があったのかも。
『通販生活』という通販雑誌の2018年春号にこのエッセイマンガの何本かがが再掲載されていて、解説がこれまた猫好きで有名な作家保坂和志さん。猫愛大島愛溢れる文章を書かれています。