このへんから大島先生のポエティックな世界観を、ちゃんと好きっておもえるようになったと思う。それまでは「こんなに文字が多くて線が細い漫画どうやって読んだらいいの!文字に絵が埋もれている!」って大混乱だった。
この時代の女の子の清廉潔白さって、今はきっとどこを探しても無いのだろうな。無意識の内に男の人に残酷な事を言えてしまう女の子ってすごくせつなくて愛しい。大島先生の登場人物って皆危なかっしくて見ていてはらはらしてしまう。応援せずにはいられない。こういう人間らしさの表現を、漫画って言う媒体で表すっていうのは大島先生にしか出来ない。