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3年目を迎えた黄菜の結婚生活は平和で単調な日々の繰り返し。だが、事故で流産して以来、精神的後遺症により奇妙な行動をとり始める。他6作収録。
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Posted by ブクログ
穂村弘が、 大島弓子のある時期の漫画は、まぶしすぎて読み返せない、 と書いているのを読んで、わかる! と快哉を叫んだことがある。 大きな家ではない。 自然、一定期間ごとに本を売らなければならない。 そのころの私は荒んでいて、自分への怒りや嫌悪を、小説や漫画や映画や音楽にぶつけてしまった。...続きを読む 『綿の国星』もその被害に遭ってしまったのだ。 あのとき確実に私の一部は死んだ。 手放さずにはいられなかった本である。 ……じゃがいもで作った犬みたいな顔をした男が何をか言わんや。 好きと嫌い、好きと好きじゃない、嫌いと嫌いじゃない、 生きていると死んでいる、生きていると死んでいない、死んでいると死んでいない、 が濃密に圧縮された短編集。 これを読んで、少しだけ生き返った気持ち。
表題作は、いいのか。どうなの。狂っていると美しいのかな。エスカレートしたエセ純粋少女が大量生産されそう。今読めば美しい話だけど、少女時代に読んでたらきっと危険だっただろうな、という作品。
心の琴線に触れるというより、 自分を構成する成分の何割かにゃ 確実に大島エッセンスが染み込んでいたんだと確認。 東西冷戦下の漠とした不安、 世紀末、終末への期待と恐怖が色濃く反映したかのような 「サマタイム」(1984年)など、秀逸。
大島さんて、おかしくなっちゃった世界や人をあたかも当たり前のように自然に描いてしまう。ふわふわした絵柄とそのアンバランスさ。
我が家の大島弓子はこの白泉社文庫シリーズで揃えています。 選集のと迷いましたが。。 一番好きなのがこれ。 名作。泣けます。
大島弓子作品で最も好きなのがこれ。ほのぼのとしたストーリー展開と相反して、狂気に蝕まれていく主人公とその夫の愛が、「死を憧れる少女の視線」で描かれています。
表題作を含む7つの作品集。漫画の域を越えてます…へたな小説より人間の本質というか狂気みたいなのが上手に描かれてて頭がしびれた。表題作の夫婦のお話はバツの自分には辛いし凄いし恐いし、いろいろ考えさせられた。窪美澄さんのお薦めはほんと外れがない。
ときどきすごく読みたくなるよ大島さん 夢見がちで時々こわくもなるんだけど。 海ちゃんの話がよかった。
上の子の出産のときに女の子だとわかっていたので きっと大島弓子が読みたい気持ちになるだろうと思い 入院先に持ち込んだなつかしい一冊。 入院中ずっと読んでた。
「夢虫・未草(ゆめむし・ひつじぐさ)」 父の浮気が原因で 家族崩壊を向かえた一人っ子の女の子と 浮気相手の息子の男の子が仲良くなるはなし 話の展開は急展開気味だけど 女の子と男の子の友情がちょっとほろ苦い 「水枕羽枕」 姉妹の依存関係の話 姉が妹離れできていないケース まぁ好みじゃない 「快速帆...続きを読む船」 自分がなぜこんな格好をして 生活しているのかわからない主人公 医者と知り合って 色々なことに遭遇する 見たことのある景色だと川を渡ると 病院で意識がもどるという展開 記憶喪失かと思いきや病気オチ 「ノン・レガード」 漫画家の主人公は宝くじが当たって軽い気持ちで 老齢者ばかり住んでいるマンションの1室を3000万で買う 管理費の高さや生活の違う老人達との暮らしに悩む ある老人の肖像画を頼まれ製作するもやり直しの連発 さらにマンションの設備工事がはじまり お金が無く借金をしてどうしようもない状態に追い込まれ 仕方なくマンションの便利屋に 自分の部屋を売れば解決すると思うも離れられず そんな最中 肖像画を描いていた老人が亡くなり その老人の遺産を渡される5階全室と地権を手にした主人公 掃除に時間がかかり漫画を書く時間が無い なんとなくハッピーエンド 「ダリアの帯」 衝動的に結婚した夫婦 流産をきっかけに妻が精神を病んでしまう さびしさと愛情と依存関係が渦巻く なんか切ない話だった
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