大島弓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「さよなら女達」で大島弓子は只者ではないと思い始め、「四月怪談」と、この作品で打ちのめされました。
岡崎京子の漫画を読んでいると大島弓子をリスペクトしているのが、いろいろなシーンから感じられますが、その出典が一番顕著なのがバナナブレッドのプティングだと思います。
毎日、生きていくのが辛くて、前向きになろうと努力しても、ネガティブに考えてしまう。時代を越えた話です。
ただ、いろいろな人に読ませましたが、ぴんと来ないという人も多かったので極端に読み手を選ぶ話かもしれないです。
ほとんど存在感のない主人公の姉の言葉で締めくくられますが、このラストは同じ大島弓子「四月怪談」、宮沢賢治の「どんぐりと山 -
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ネタバレ表紙はダリアの帯じゃなくて、夢虫・羊草の表紙イラスト。
表題のダリアの帯は他の書籍によるとよしもとばなな氏が愛好されておられるとあるのですが、一筋縄では行かないお話で、いつも読後胸に引っかかるものが有ります。時々大島弓子さんの本はすごく可愛らしいタッチなのですが、話の途中で価値観をひっくり返しに入るので、スーッと寒くなるような。でもそこがまた魅力です。
夢虫・羊草の”未来のアイデア”はとてもいいなと思っています。
本当にどの人たちもそうなれば何の問題もないのかもしれないけど、
そうはやはりいかないのかな。
水枕羽枕は姉妹のあるひとには共感できる話かも?
私はこの読後感がすき。
ノン・レ -
Posted by ブクログ
……読むまでは、ずっと蔓薔薇だと思ってた。
まさか「くわばらくわばら、つるかめつるかめ」を
一緒にしてみました、だったなんて\(´。`;)ノ
で、その表題作ですが、
文庫P.54で終わってもよかったと思うんですよね。
一つのキレイなドラマじゃないですか。
なのに続いちゃうんだな(^^;)。
以下、終盤三分の一がトンデモナイ内容に。
でも面白ーい(゚∀゚)!
子供なのに精神の発達度が大人並みな主人公を青年として、
大人のはずだが内面が幼稚な家族らを子供の姿で描いた
「夏の夜の獏」も凄い。
散々バカ言ってた長男(主人公の兄)が
年相応の見た目で結婚宣言する瞬間がカッコよすぎ。 -
Posted by ブクログ
イチ押しは「庭はみどり川はブルー」(1987年)。
死ぬに死なれぬ魂が生者の身体に入って……
というパターンのお話は多々あると思うけど、
本来自分のものではない肉体を動かそうとしても
思うに任せず歯痒くてイライラするとか、
最終的にはやっぱり成仏する方向で、
束の間、二人分の精神が
ごにょごにょと入り混じる感じになりつつ、
気づいたときには切り離されていて、
結局、死者は彼岸へ消えていくという――。
分離のタイミングは、
遺された側(=身体の持ち主)が、
亡くなった人の死を現実として受け入れた時点、
なんですね。
成仏できない死者の妄執を描きながら、実は、
その死を納得できずにいた家族に気持ち