大島弓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グーグーを本屋で久々に見つけ最終巻だというので文庫を思わず買ってしまった。随分前読んだ記憶があったので、もうグーグーは生きてないと思ったが生きてたので嬉しかった!庭にくる猫たちを描いていたので、名前がごっちゃになり何回もページを目繰り返しながらよんだ。大島さんの猫に対する愛情の深さ。私も猫好きだけど、多頭飼いは無理だな。なんか読んでて、玉柏の実家を思い出したよ。猫が猫を呼ぶんだよな。うちも猫屋敷になりつつあるもん。
いきなり、最終章…いやな予感…題名はアイラブグーグー。まさか⁇2011年震災の後の4月21日。グーグー永眠。読みながら涙が止まらなかった。他所んちの猫なのに。この本が大好きでグーグ -
Posted by ブクログ
自分の周りを取り囲む、生き物達の事を。
私は普段、どう感じていたんだっけな…、
と、思いをフト、巡らせたくなってしまった。
飛びまわるハエ。
うごうごと蠢く毛虫。
また、ごみ収集場に集まっているカラス。
嫌。
気持悪い。
不快~~~
すーっと庭を通り過ぎてく猫がいる。
可愛い!^^♪と、一瞬思うだけ。
昆虫、害虫、動物、ヒト以外のあらゆる生き物…
は、完璧に切り離され居るんだな、と、気付いたつまらない世界感。
『サバ』とは著者が飼っている猫ちゃんの事だ。
著者が振り回した(感性)と言う名の魔法の杖は、
あらゆる生き物を擬人化し、
見えにくかった世界のいちぶをちょっと傾けて -
Posted by ブクログ
「さよなら女達」で大島弓子は只者ではないと思い始め、「四月怪談」と、この作品で打ちのめされました。
岡崎京子の漫画を読んでいると大島弓子をリスペクトしているのが、いろいろなシーンから感じられますが、その出典が一番顕著なのがバナナブレッドのプティングだと思います。
毎日、生きていくのが辛くて、前向きになろうと努力しても、ネガティブに考えてしまう。時代を越えた話です。
ただ、いろいろな人に読ませましたが、ぴんと来ないという人も多かったので極端に読み手を選ぶ話かもしれないです。
ほとんど存在感のない主人公の姉の言葉で締めくくられますが、このラストは同じ大島弓子「四月怪談」、宮沢賢治の「どんぐりと山