大島弓子のレビュー一覧
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大島弓子先生の作品は、絵やストーリーはもちろんのこと文章が美しい〜!瑞々しくて、危ういバランスのなかで瞬間煌めいている。宝石箱のような作品集。
収録作品どれも素敵だったけど、初っ端の『ローズティーセレモニー』が特に好き。引用されているエリュアールの詩を知らなかったので、恋の詩なのかと思ったら...最後の最後に何の詩なのかがわかり、静かな感動と余韻がひろがった。
表題作『四月怪談』も素晴らしい。100年前に死んだ自分の肉体を探す幽霊との交流。肉体があるうちに帰りなさいと忠告してまわるお人好しの霊。
『雛菊物語』もそうだけど、少女たちのセンチメンタルな瞳を通して語られる危うい死生観にクラクラする。 -
Posted by ブクログ
私の中で、歌人の穂村弘さんが絶賛された女性漫画家は、私にとっても、少女コミックの概念を覆されるような、世の中の見えない決まり事を軽く逸脱した、斬新な視点の多様さと、人間は単純な思考能力を持った存在では決して無いことを、文学的描写で表現されている素晴らしさを感じさせられ、それは、佐藤史生さんもそうだし、本書の大島弓子さんに至っては、第一歌集「シンジケート」の帯に言葉を書いてもらうくらい、穂村さんにとって思い入れのある、特別な方なのでしょう。
そして、そう思われた気持ちも今となっては、何となく分かるような気がしてきて(実は読み終えて半年近く経つが、感想を書けるまでには至らなかった)、それは、五つ -
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初・大島弓子
衣良ちゃんのもつ怖さは、生きていくうえで大なり小なり誰もが感じているこわさだと思った。
明日が怖い気持ちを「きょうはあしたの前日だから」と言わせるセンスが素敵。
少女の中にある生きづらいほどの純粋性が、おもたすぎない詩的なリズムで発せられ、物語はポンポン思いも寄らなく進んでいく。そしてみんな繋がっている。それはよく仕組まれた物語のロジックというよりは「大島弓子」というひとりの中で生成されたものだからというオリジナリティがある。
じゃあこの人はどうなった?とかツッコミどころが満載なものもご愛嬌。そもそも世界観が愛嬌であふれてる。
生まれてしまったという深い絶望と孤独は、私にも確か -
無料版購入済み
チビ猫の無垢な感性を通して見つめる世界がファンシーで温かくて夢見心地な気分にさせてくれる。砂糖菓子のようでいて、世界の残酷な仕組みも織り交ぜられている。こんなマンガがLaLaに掲載され、少女たちが夢中で読んでいた時代があったなんて、なんて豊かだったんだろうと思う。
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これぞ!きらめく!大島ワールド
久しぶりに読ませていただいています。幼いころは、漫画家になりたいと思っていましたが…あらためて、想像力、ストーリーを構築する力など 持ち合わせていなかったことを自覚いたしました。ゆっくりと。。。大島さんの数々の作品群を読ませていただける幸福感に、ひたりたいと思います。。。
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ステキなステキな大島ワールド🎵
2巻のタイトルの意味を、すっかり忘れていましたが…お子ちゃまの好きな 意味のない言葉だったのですね〜。このような子どもだましの回があったなんて。。。ちょいとガッカリした大人になった私でありました。
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うれし なつかし 🎵
大島ワールドを電子版書籍で読むことができて、チビ猫のように踊りたい気分になりました。
全巻を そろえてゲットしたいと思いましたのに。。。購入できず。。。2巻以降を楽しみにしています。 -
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中学の頃読んだ懐かしいマンガです。
あの頃は、大島先生の絵が好み&ストーリーが好きというのが大きかったですが、
今読み返してみると、登場人物の性格、趣向の個性が際立っているのが、更に面白く感じました。
最近の少女漫画の質はよく知りませんので、個人の独断と偏見かもしれませんが、
やはり、作品の中に流れる詩的な叙情性、知性はあの当時にはかなわないと思います。 -
購入済み
大島弓子様love🙏
懐かしい少女漫画の黄金時代。憧れの大島弓子先生。りぼんを愛読していたのは随分と長い年月でした。初めての感動がそれはもう、たくさん発見された時代でした。今読んでも心が震えます。