【感想・ネタバレ】四月怪談のレビュー

あらすじ

不慮の事故で死んで霊となった少女・初子。命を失った自覚のないまま現世を浮遊して、憧れの先輩への失恋を知るが…!? 表題作他6編を収録。

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Posted by ブクログ

何のために生きていくのだろう、生き返ってなんになるんだろう。
1度死んだ主人公は生き返らなくてもいい、命をあげると気軽に言ったりします。
ストーリーとは関係ない木の上に座ってる女の子の描かれたラストシーンが後を引きます。

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2017年10月17日

Posted by ブクログ

絵と台詞、そしてモノローグが生み出す繊細な世界観、作品の底に漂うほの暗く冷たい空気、その中心に灯る熱。現代の少女漫画には見られないエッセンスが凝縮されている。『ローズティーセレモニー』が特に好き。涙が出た。エリュアールの詩集を探して『リベルテ』の全文を読んで、また少し、泣いてしまった。

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2012年03月06日

Posted by ブクログ

「四月怪談」に限らず、大島弓子について。

大島弓子を知る以前・以後、と人生をわけることができるぐらい大きな出会い。
高校生のころ、初めて手に取ったのは「毎日が夏休み」。
このなんともうらやましいタイトル。
自信がもてない自分に、それでも大丈夫と言ってくれた気がした。

話ももとより、印象的なフレーズ、エピソードも心に残る。

太陽の下で文字を読んだ後、他に目を向けたときの、あのチカチカとする感覚。
屋内で冷たいデザートをたらふく食べた後、
太陽の下にでたときの、あのさらに体が満たされる感覚。

そういったものをマンガにしてくれる。
そんな感覚は自分だけじゃないんだ、と安心させてくれる。

日々の笑いや愚痴など、よしなしごとをしゃべる友達ではないけど、
いざというときにどっしりと励ましてくれる友達。
それが私にとっての大島弓子だと今は思っている。

『前途は洋々としてブルー』なんて、今ピッタリ。
(「庭はみどり川はブルー」でのフレーズ)

もちろん「四月怪談」のステキな話。
霊に「一緒に生きよう!」って、言える主人公に拍手。

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2009年10月04日

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久々に、大島弓子。
なんだろう、この人の漫画を読み終わったときは、いつも、漫画というよりエッセイや小説を手にしていたような気分になる。

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2020年01月09日

Posted by ブクログ

昔のレトロなマンガが読みたいと思って、何気なく購入した本。
他作品も購入して読んだけれど、
これは時代を感じさせられた。
さすが70~80年代物。
昔のレトロな雰囲気が好きなので。

大島弓子特有の雰囲気と世界観がほどよい感じに残った。
初期作品ゆえ、ロマンチックさが他作品よりも高かった気もする。

小説を読んでいるような感覚はどの作品を読んでも感じる。

※「ページワン」みたいな描き方は新鮮。
ああいう描き方の作品はまた読みたいな。

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2016年08月14日

Posted by ブクログ

生者と死者の心の交流――と思いきや、
孤独感が生んだ前者の一方的な幻想だったのか?
というオチが切ない、
絵本風の「ページワン」(1978年)や、
ヘルパーさんを要請した老人の記憶が
学生時代に帰っちゃって、
叶わなかった恋の花を咲かせようと舞い上がってしまう
「金髪の草原」(1983年)が、むちゃくちゃイイ!!

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2013年09月17日

Posted by ブクログ

大島弓子さんを映画で知り、作品を読みたいと思いました。
映画で少し紹介されていて、その時に感じた印象では小説みたいなコミックだなぁ・・・ということ。
だからこそ、興味もったのだけど。

読んでみたら、なおさらでした。
コミックを娯楽として思っていたあたしには少々読み辛いぐらい。
絵も古臭いしね。
れでも我慢して読むと、やっぱり凄い。
詩的であり、哲学的であり。

今の画力でリニューアルすればいいのに。


( ・_ゝ・)<死を哲学するコミック

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2011年03月04日

Posted by ブクログ

とりえってなんですか?
とりえってすなわち、あなた自身ではありませんか
とべないことも、不可能のことも、冴えないことも、みんなとりえなんじゃありませんか

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2009年10月04日

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映画化もされた表題作“四月怪談”も良いお話しだが(柳葉若い!)、このコミック文庫に収録されている“ローズティーセレモニー”という小編が良い。学園の改革(といっても「テストを無くせ!」というささやかな、しかし、非現実的な闘争)を進める男の子に恋する女の子の話。連合赤軍も崩壊し学園紛争が過去のものとなった1976年の作品だからかな?学生運動が激しさを伴わずノスタルジックに描かれている。エリュエールの詩“リベルテ”の使い方が上手い。ダブルミーイングとなっている。

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2013年03月30日

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この幻想的な感じがたまらないのです、読んでいると。あのね、読んでいるとこれを描いている作者がどんな人なのか、全く想像がつかないのだよね。このぶっとびようとこの冷静さの同居しているこの感触。いろいろと読めば読むほど大島弓子とは謎。。。(07/10/28)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

死をテーマにした作品ばかりなのだが、重すぎず軽すぎずとキャラの動かし方と台詞まわしが秀逸でした。
難点は絵が古くさく読者を選ぶことと、ヒロインが野暮ったいのが気になります。可愛いとかこれぞ、ヒロイン! という人は皆無です。
でも絵で魅せるのではなく、ストーリーで魅せられます。私はどの作品も好きですが、最後の金髪の時間が一番残りました。自分年表で、心臓止まらずというのを見たとき何の生きているのか。漫画演出なのに真剣に考えてしまった。
夢を見るために生きるのか、死ぬために生きるのか。
結局あの老人はなんのために生きてきたのだろう。夢を見て、夢の中で死んでいったあの人がその瞬間、幸せだったのか若輩な私には分からない。

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2014年01月08日

Posted by ブクログ

昭和51年〜58年
『金髪の草原』は映画にもなりましたが、漫画のほうが作者の言いたいことがわかりやすい気がします。
・・絵は古いですが。

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2009年10月04日

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